
毒溜(どくだみ)が良く咲いていた。自転車の倉庫の近くで朝日に照らされて写真としても相当に良い感じに仕上がったのではないか。マクロレンズならではのピントの狭さが活かせたようだ。ピントだけではなくてぼけでも世界を物語れたと思う。
毒溜の光に触れた憩いかな
俳句では夏の季語になっている。白い花弁が朝日に映えて涼しげに見えた。日陰で他の草木に紛れて咲いていることが身近では多いから衝撃的だった。まさか日常の些細な発見だったね。
毒溜はそのおどろおどろしい呼び名とは裏腹にも十薬(じゅうやく)と見做されて来ていた。葉から腫れの引く皮膚薬が取れるみたいで、さらに煎じて飲めばミネラル豊富で若返りにも役立つような健康茶に変わる。見逃せないと僕には本当に思われる。
ドクダミ茶の効能
- 利尿作用
- 動脈硬化の予防
- 高血圧の抑制
- 心臓病の予防
- 抗糖化作用
若返りで取り分け目を引くのが最後の抗糖化作用の項目で、いつも血糖値を上げないというか、糖尿病を免れるだけではなくて食後などの高血糖の状態をなるべく減らして行くことが老化を防いでくれるわけなんだ。
日に当たってばかりいると顔に皺が増えるから外に出たがらないみたいな感覚と似ているかも知れない。
外に出ないで太陽の紫外線を全く浴びないとビタミンDの生成が下がりそうで栄養的な心配が募るし、光そのものでも体内時計のリズムが整わなければメラトニンの分泌が足りなくて癌になり易いかも知れないとか自律神経のバランスが乱れたままで心身に異常を来されるやも分からないなんて恐れる。
いっそ夜学や夜勤が日課ならば多めに気にかけても良いはずだし、僕も二十代後半はコンビニの深夜バイトばかりやっていたからそれこそ皺のように後から追い打ちをかけられては溜まったものではないんだ。
高血糖も過度に退けようとすれば低血糖に陥るし、全身的に悪影響を及ぼし兼ねず、何よりも脳が栄養不足になって詩一篇を歌えなくなると考えると個人的には富士山の樹海で逆立ちしながら天国を夢見るように美しい風景を眺めていた記憶が最期にならないともかぎらない。現世との別れが惜しまれる、よもや。
老いと付き合うとすれば心身の衰えをどれだけ遅らせられるかが若々しく長く生きられるコツではないだろうか。
十薬や眺めの富士に若返り
毒溜は二つの顔を持つような花で、俳句も毒溜と十薬の何れとも詠んでしまうわけなんだ。
些細な日常は本当に面白いと改めて気付かされた。負けないようにブログも毒溜へは追い付き追い越せの気持ちを抱きながらやって行きたいと願うし、子豚も鼻を鳴らす中で全力を出し切れればこそ自分らしさも瑞々しく膨らませたはずの愛だった。精一杯、努めて誓って目覚めるようにまでか、いうと掴まれたかぎりは全てへ向けても心して取り組まなくてはならない。
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