朝晩が涼しい。如何にも秋の趣きだ。八月は日本の旧暦で葉月と呼ばれる。俳句ならば秋の季語だろう。残暑見舞いという八月の手紙の風習も秋なのに暑さが残っているせいではないか。
本当に朝晩が涼しくて秋なんだ。学校や会社は八月に夏休みというけど、しかしながら暑いのは昼間が殆ど全てだよ、扇風機が欠かせないくらい。
早く寝て五時に起き出す葉月かな
昼間が暑いからなるべく早く起きてやるべきことを涼しいうちに済ませようとすると前日にさっさと眠るしかない。
気持ち良いよ。過ごし易さの極みだ。ただし余りに快適で何もできないかも知れないというのは困る。折角の早起きも無駄に生きられては喜びが半減してしまう。
八月のマーメイドには目配せを
世界の尊さを少しだけ気にかけてやるべきことをしっかり続けなくては行けない。どんなに気持ち良くても生き甲斐ではないんだ。天職がなければ僕は今直ぐにでも死に失せるだろう。
終局、生きているのは世界の尊さを得るためではない。健康を望むのも同じだ。人生が快適だからではなく、何よりも創作活動が捗るからだと認める。
愛しくも初秋に知るや天使の祈り
人生を有意義に送るためには一分一秒でも自由を損ってはならない。喜びにかまけて生き甲斐を捨て去れば首吊りにも等しい地獄が待ち構えている。
誰が笑うだろう、自分でも自分が信じ切れなくなった僕の記憶を。
天職に勤しむ。創作活動に励む。生まれ付きの作家・詩人は死ぬまでそのように精進しなくては納得できず、ひょっとするとあの世でも変わらずに精進しているままに違いない。
だから何もせずに過ごすのは静養に止めておきたいと感じる。そして、丸々、努力しないのは素晴らしい生き方ではないとも注意しよう。
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