ベラスケスのラスメニーナスの受け留め切れなかった芸術的な衝撃へ 謎多い絵として真っ先に思い浮かぶ ベラスケス の ラスメニーナス (女官たち)は画面全体が不思議な構成に覆われている。描かれた主要な人物たちが部屋の天井から押し潰されたように感じさせるとしたら ゴッホの烏のいる麦畑 の大変な空の様子と同じくらい悩ましくも美しいかぎりだから作風は天...
ハシビロコウはじっとして動かずに活かす 中央アフリカの東寄りの南スーダンやザンビアに主に生息するらしい大型の鳥で、 ハシビロコウ が気に入ってしまった。 Balaeniceps rex at Walsrode Bird Park, Germany by Olaf Oliviero Riemer [ CC BY-SA...
又吉直樹が暗示していた火花での人間関係の悩み 又吉直樹 (お笑い)が 火花 という小説で世の中から好評を得ていたらしい。 NHKスペシャルの 又吉直樹 第二作への苦闘 を観ていて知った。 出版した本の売り上げも二百五十万部を超えていて大ベストセラーだったので、きっと印税で大金持ちだし、多方面から仕事も貰えて絶好調だろ...
コットの幻想的に心を潤わせる絵の真実 コット は十九世紀のフランスの画家で、当時、 絵の主流だった新古典主義 の終わり頃に出て来ていた。 Springtime by Pierre Auguste Cot [Public domain], via Metropolitan Museum 新古典主義は元々は先代の...
真実を伝え届ける自己表現が人々には最も分かり易いのではないか 一口に真実といっても人それぞれなので、見方によってコロコロ変わってしまう、イメージは纏め切らないにせよ、分かり易さは抜群だ思う。伝え届きさえすれば真実は誰にでも信じられるし、良いほどに愛好されるだろう。 サイトのアクセスアップに最も適した方法は人々へ向けて真実を味わわせる自己...
アングルのドーソンヴィル伯爵夫人の肖像は新古典主義の頂点を指し示していた 十九世紀のヨーロッパで絵のスタイルは新古典主義が隆盛を極めていた。失われた楽園を取り戻すかのように古代ギリシャを主に規範として中世のルネサンス、または古典主義を再評価しながら虚飾を廃して自然にあるがままのスタイルで尚且つ壮重に描かれる真実味の高い絵が人気を博していた。全員の好みが...
パンドラの箱のパンドラはギリシャ神話で最初の人間の女性だった 普段から開けてはならないものの例として パンドラの箱 と良く耳にして来た。災いが降りかかるみたいなイメージが強くて考えるよりも逃げ去るのが先だったというか、気持ちはいつも知らないままに過ごさざるを得なかった。もう大丈夫だろうとパンドラの箱から可成の程度で離れたと思ってみても霊力的...
ショパンの幻想即興曲が生前に発表されなかった理由 ショパン の作曲した音楽で最も印象深い作品の一つが 幻想即興曲 ( 即興曲第四番 )だと思う。 Cyprien Katsaris - Chopin: Fantaisie-impromptu in C sharp minor, OP. 66 via Cyprien Katsar...
サティの三つのジムノペディで良い演奏が見付かった タニア・スタヴレヴァ というブルガリアのピアニストの演奏で、 サティ の 三つのジムノペディ を聴いて良いのではないかと思った。 Erik Satie - 3 Gymnopedies performed live by Tania Stavreva via Костадин ...
黄色い百合の花言葉は陽気と偽りと浮き立つ思いだ 黄色い百合の花言葉を調べてみたら花こそ見たままにやはり美しくも謎めいて神秘的だったと気付いた。 陽気と偽りが大きい。もしも偽りが陽気だったら悲しいというか、花言葉なので、思い悩むほどの文学性が問われているはずでもなければ壮重に受け留めるべきではないだろう。 今此処で ...
ベーコンのアトリエはゴミ屋敷なのに格好良い Francis Bacon's studio at the City Gallery The Hugh Lane, Dublin, Ireland by antomoro (Own work) [ FAL ], via Wikimedia Commons 本当に困ると...
ベーコンの絵に浅田彰と井浦新との対談で完全に貴重なアート 日曜美術館のベーコン特集/恐ろしいのに美しい フランシス・ベーコンで 浅田彰 と 井浦新 が対談していたんだ。 恐ろしいのに美しい フランシス・ベーコン|日曜美術館 ブログで何気なく取り上げた二人が世の中で勝手に結び付いて面白いと思う。それぞれに認識が増して見方も変わった...
人に嫌われて辛いのにまだ生きるために 胡瓜の味噌漬けに少しだけ塩を塗したような情感のまるで詩が恋しくなって来る。 自分を出したから良くないにしては思い出と反りが合わない。やはり相手が悪かったのだろうか。考えると思い出には先程と同じで含まれないから食ってかかられる僕は自分の言動の中に原因を求めずにはいられないんだ。...
浅田彰のドゥルーズ主義者としての水準 浅田彰 は 構造と力 で ドゥルーズ と ガタリ を大々的に取り上げて他でも言及が多い。そしてさらに自分で自分をドゥルーズ主義者と呼んだりもしていたし、本当にそうなのではないかと思う。 しかし驚くのは余りに一般的過ぎるというか、ドゥルーズの捉え方がオーソドックスな印象を与える...
ドビュッシーの交響詩の海は広大に押し寄せる楽音の多様性が芸術的だった Esa-Pekka Salonen & Orchestre de Paris: Claude Debussy - La Mer via EuroArtsChannel 坂本龍一 (音楽家)の schola vol.3 Debussy 鼎談 を観ていたら ドビュッシーの...
いじめは平和によって救済される本質を持つ 人々は知らない、平和とは何かを。だからいじめは行われる。世の中の紛れもない真実だし、知覚の大前提が倒置法で表現されなかったらおよそ猿でも分かる日本語でしかなかったに違いない。 平和を知っていれば人々はいじめを行わなかったはずだ。注意すると戦争と対置した平和の心だけがいじめを救...
太古の芸術をラスコー洞窟の壁画に見て何を思う フランスのヴェゼール渓谷に ラスコー洞窟 があって今から約一万五千年前に現代人の直近の祖先とされる新人類のクロマニョン人が描いた壁画が残されている。 Prehistoric Sites and Decorated Caves of the Vézère Valley by F...
酒井法子は恋に破れてなかったら薬物にまで手を伸ばさずに済んだ人間という性格だったに違いないだろう 大分、前になるけれども 酒井法子 が覚醒剤で逮捕されて複雑な心境を覚えた。というのは僕にとって人生で最も引き付けられたアイドル歌手だったせいなんだ。高校時代だけれどもゴールデンウィークのこどもの日か、テレビで観ていた彼女の 夢冒険 が歌にせよ、踊りにせよ、花々に明るく囲まれながら...
国分佐智子は写真集もドラマも映画もビデオもとても詩的で素晴らしい芸能人だ 何で知ったのか、始まりを、全然、覚えてない。元々は覚えていたような気がするので、とても歯痒い。たぶん浮かれている間に忘れてしまったんだろう。一つも思い出せないんだ。 かつて 国分佐智子 は天使が好きで、天使のグッズを集めているという情報を掴んだ。 普段、周りでも聞かれない...
クレーの理解者は対象を持たない自我が面白い 一目で面白い構図と色使い、そしてタッチを感じてパーフェクトな芸術作品だし、絵だと唸らされた。 One who understands by Paul Klee [Public domain], via The Metropolitan Museum クレー の 理解者 と...