軽度の知的障害での自立心と社会への適応 結城永人 - 2017年5月2日 (火) 姪が精神科の外泊で家に来て又帰って行った。治療抵抗性統合失調症としてクロザピンを投与されて非常に心配されたけれども数ヵ月を経ながら別段に異常は見受けられなかった。 十年振りに再会して性格は相当に暗くなってしまった。病院や保護施設で見知らない人たちと暮らすのを絶望しているせいではないかと感じた。 姪は軽度の知的障害なので、親離れが難しくて必要以上に悩んでいるようだった。再会して二十代中盤なのに考え方は小学校低学年と変わらないとはっきり分かった。十年前は中学生だったけれども違和感は少なかった。現在では精神と身体の食い違いが目立った。 どうすれば自立心を養い育てられるか A Woman in Blue Dress Walking on White Sand by Leah Kelley / Pexels 生い立ちで性格が歪んでいる部分から優しさを与えて矯正するしかない。とにかく精神を病むという可能性を減らさなくてはならないし、治療抵抗性統合失調症を繰り返すのは脳にダメージを増やして取り返しが付かなくなり兼ねない、次いで良い世界を教えることが大事だと感じた。 姪の考え方は子供だけれども感性は大人びている。身体の成長に合わせて世界との関係性が変わるためだろう。スピノザ哲学では「働きを受ける能力」といわれるけれども感性から世界が認識されるから諸々の対象を理性に組み込んで行けば判断力は高まり得る。認識力の正しさを知らなくては行けない。そのためには良い世界とは何かという真実への経験を持つか、哲学者として独力で発見するしかない。軽度の知的障害では後者は不可能なので、前者が欠かせなくて僕も含めて人々との素晴らしい出会いが物凄く重視されて来る。 物事の判断力が高まれば社会への適応は易しくなるし、理性が働けば知性が弱くて認識に時間がかかっても直観で十分に補える。善悪が分かりさえすれば人間は不幸に陥り難いわけだし、他人と和合するかどうか、そうした社会への適応そのものは精神的に判断力の性質に全てかかっている。 MISIAのEverythingが自立心を養い育てる MISIA Super Best Records -15th Celebration- SPOT|MISIA 姪がCDを聴きたいというので、良い世界を教えるチャンスだし、選曲に熟考した。MISIAのSuper Best Recordsを渡した。僕が持っているCDはクラシックか、洋楽が殆どなので、普段とは全くの別物の音楽で理解されなくては不味いと日本語の歌を聴かせようと参った。 MISIAを知らなかったみたいだけれども姪は収録曲のEverythingを凄く気に入って何回も再生して紙に歌詞を書き写したりもしていたから渡したのは幸いだったと感じた。 Everythingは遠く離れていても気持ちは通じ合うみたいなイメージがあるから自立心を養い育てるにはぴったりだし、代表曲からそうした素晴らしい出会いを味わわせる日本の歌手なので、他の全ての曲もMISIAならば姪に聴かせるには信頼できるはずだった。 良い世界を経験から多く覚えるに従って 姪は軽度の知的障害でも理性を速やかに働かせられて治療抵抗性統合失調症の再発を免れながら社会への適応を果たすに違いないかぎり、生涯にわたって僕は素晴らしい出会いだけを念頭に置いて接して行くつもりでいるよ。 永遠の詩人としては自分らしさそのものだから愉快だとも感じる。作詩するのと人生が全く重なり合ってしまう。望み通りだし、心から得られる幸せならば他には何も要らないだろう。 人生が永遠の歌ならば世界は花畑だし、思考しても命に微笑みかけるように快適だから捗るばかりだ。 コメント 新しい投稿 前の投稿
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