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些細な日常

天使的な人に振られるなんて最悪の嫌な夢を見させられてもう殆ど眠れなかった

前日に【セカンドライフの快眠法】(あしたも晴れ!人生レシピ)を観て年を取ると人は良く眠れなくなり、六十五歳以上では嫌な夢を見て飛び起きるように殆ど眠れない夜を過ごすのも珍しくないと知ったせいか。

まだ老け込んでないにも拘わらず、中高年と同じになって五時間半しか眠れずに真夜中も真夜中の四時起きを強いられてしまった。

直ぐに又眠れるかと、十数分、目を閉じていたけれども無理だと部屋の明かりを付けて珈琲を飲んで早過ぎる一日を始めると決めた。

睡眠恐怖症と睡眠障害は避けるに越さない

眠れないのに長々と眠ろうとするのは良くないらしい。すなわち不眠恐怖症に陥ってさらに酷く眠れなくなるせいだ。睡眠には心理的な要因が大きい。

僕は眠れなければ翌日に眠くて良く眠れると期待して早く起きても納得する場合が多い。

皆も同じかも知れないけど、しかしスケジュールで翌日以降の眠りが期待外れに阻害されると危さそうだ。

睡眠障害に陥り兼ねない。年齢を問わず、あり得る。【セカンドライフの快眠法】で取り上げた事例では四十代の男性が仕事への重圧で眠れない日々が続いて大変な不調から退職まで余儀なくされていた。完全に病気だし、睡眠障害は警戒しなくては行けないと考える。

別嬪さんの賀耒千香子が被った天使的な人

テレビに賀来千香子がメインで出ていて中高年向けの番組なので、この人はもうそんな年だったのかと久々でちょっと驚いたけど――ドラマのスチュワーデス物語で良く観ていたのは思春期だったはずだ――父親が崖から落ちて死んで行くような嫌な夢を見て眠れなかったと体験談を明かしていた。

そのせいも大きかったのか。振り返ると賀耒千香子は女性として何となく思い起こさせる空気を持っていた天使的な人が夢に出て来て僕が一方的に振られただけみたいな結末に耐え切れなかった。部屋の外も須く暗いうちに起きるしかなくなりもするわけだ。

考えると賀耒千香子はたぶん肌が天使的な人と似ている。そして別嬪さんのイメージが被ってしまう。バラエティー番組に出ているとハキハキ喋り過ぎて分かり難いかも知れなかった。もうちょっと静かならば賀耒千香子は別嬪さんのイメージで、心地良い空気から見ず知らずの人と接するかぎりの天使的な人思い起こさせるのも不思議ではなかったようだ。

僕は驚いた。あるとき、天使的な人が普段よりも小さな声で喋ると気付いて見ず知らずの人が相手だから淑やかに変わったとすると羨ましく感じたんだ。普段通りで自分は特別扱いされてないのではないかと悔しがりもしたのはかつて別れの一因にならなかったともかぎらなかった。

注意すると家柄から来ているので、全て間違っていたのは僕だったはずだ。天使的な人にとっては幾らか大きな声で喋るのがむしろ特別扱いで、疑い得ない淑やかさは身近なほどに苦しくなかったわけではなかったか。別嬪さんの気持ちというか、振る舞いの真意を虚しく見抜けなかったのは青春期の罰だと今では認める他はない。

夜な夜な悪夢に魘される無意識の恐ろしさ

かつて何年かに一度くらい経験していた。世間では少ないかどうかは何れにせよ、精神において日頃の已むに已まれない思いが影響していると感じる。

愛を遠ざける生き方が人生に破滅の道を些かでも受け取らせるならば無意識から人は身震いせずにもいられない。

今回はテレビ番組が切欠で、【セカンドライフの快眠法】の不眠と賀耒千香子の取り合わせから青春期の罰に触れてしまっていたんだ。

僕にとって天使的な人との出会いは永遠の詩人の自己発見だったと受け取るし、仮初めにも振られるなんて考えてなかった。しかも振ったのは僕だからこそ一人で選び取った作家活動を天職として成就しなくては天使的な人に申し訳ないと心の繋がりに託しながらプライドこそ手にしていた。

よもや転覆されるのではまさか予想だにしなかったと悲しまざるを得ない通りで、 人生で最悪の寝床を迎えたかぎり、眠れなくなるまで見せられた夢も嫌そのものだと嘆かわしいばかりだ。

どんな仕方で真っ暗闇に眠れなくなったのか

天使的な人からデートに誘われた。家に電話がかかって来たらしくて親か誰かが取り次いで「また会いたいね」と電話の横に書き置きが見付かったんだ。

僕は天使的な人の家を訪ねて連れ出して駅へ向かった。只、途中で気乗りしなくなって改札口を二人で抜けたものの反対側のプラットホームへ向かって降りて行く階段の辺りからどんどん離れてしまって天使的な人が止まらずに先へ歩いて行った。僕は取り残されて寂しがりつつも足取りが重くて近場の椅子に座ってお握りを食べ始めた。

まるで詩みたいな展開だと思ってどこから出て来たお握りなのかとちょっと考えてズボンのポケットを手で探りかけたりしたけど、とにかく夢だから特に意味はないとうっすら寝ている現実にも気付いた。

願わしくは天使的な人に手を差し伸べるように戻って来て欲しかった。

動かずに待っていても遠くに霧がかかって見えない様子だし、先へ歩いて行った気配も本当に分からなくなってもうそろそろ電車が来るから仕様がないというか、自分が甘えていると捉えられるのも不愉快なので、椅子から膝を伸ばして立ち上がるとゆっくり天使的な人を追うように探すらしく又歩き出した。

電車が来たので、乗り込んで車内から近付いて行こうとした。すると色んな人が乗っていたけれども顔が、突然、覚束なくなってしまったんだ。天使的な人が誰なのかが定まらなくて目指した車両の端まで辿り着いても常客から見分けが付かなくて困り果てた。

振られたのかと感じた。僕が天使的な人に相手にされないせいで、常客から見分けが付かなくなったように察していると眠りが深まったに等しく、視界が徐々に暗くなってしまった。

暫くして眠りが浅くなったのか、視界が明るくなって来ると最初の駅から大勢の乗客と共に天使的な人が一人で出て行って駅前広場の人混みに紛れながら家に帰るところだった。

僕は振られたと思って咄嗟に構わないと踵を返して家に帰るつもりでも電車は違うし、夢の中で場所が見付け出せないみたいだから飛んで行くしかなかったけど、しかしながら天使的な人に振られるなんてあり得ないから本当かどうかを確めるためにも家の方へ追って行くと思い直した。

道を歩いていて近頃の趣きにちょっと驚いた。天使的な人が出て来たから青春期に慣れた道こそ歩くのに相応しかったのではないか。夢だからパッチワークみたいに過去と未来のイメージがぴったり取り替えられたと芸術的に面白がりもしたんだ。

いうと昔の世界で今の道を歩いていた。するとパトカーが後ろから走って来て何だろうと追い越されるままに斜め前方へ目を向けると向かいに大きめの紫色のバイクが止まっていた。メタリックの塗装が光沢を放っていてそれだけでも十分に目立つような印象だった。マフラーなどを改造されているのが法律違反なのか、警察から取り締まりを受けていた。

僕にも天使的な人にも関係ないと見ながら呆れた。振られたのかどうかを早く知りたいし、追って行きながら駅の霧がかかったプラットホームと同じように見失ったら不味いと急ぎたかった。

通り過ぎる間際、バイクがどんな罪で警察に実際に 止められているかが野次馬として全く気にならないわけではないのは参ったけど、とにかく天使的な人こそ待っていてはくれなさそうだから何にしても時間潰しはできなかった、道場の取り締まりが済むまで。

しかし進むほどに姿形があやふやにしか掴めないし、天使的な人に追い付くのは無理ではないかと道行きは疎らな町並みながら探し求める手かがりが薄くなるばかりだった。

最終的に天使的な人の家の近くまで来てもしも帰り着いたならばさらに呼びかけても良かったにせよ、顔も見たくないみたいに拒まれている状況を踏まえると、これ以上、深追いするのは誤りではないかと複雑な心境を抱かされざるを得なかったんだ。

帰ってないのに敢えて呼びかけて親に迷惑をかけるのも気が引けるし、万一、居留守を使われるならば嘘吐かせるのは面倒だから言葉に詰まるけど、何れにしても二人にとって心の繋がりに鑑みれば明らかに酷過ぎて僕自身が天使的な人から何一つ理解されてないわけなので、振られたと考える以外に方法がなかった。

黙って引き下がりながら最初のデートの誘いだった「また会いたいね」の嬉しい言葉だけが心の繋がりを証明するかのように目の前に大きくフラッシュバックして来て胸一杯だった。

同時に「なのにどうして」と訝りながら天使的な人に振られるなんて自分自身の思いに何一つ適わず、プライドを完膚なく引き裂かれ捲った人生で最悪の嫌な夢を見させられたと目覚めてしまった。

本当の自分とは何か、すなわち自分らしい生き方が果たして十分にできているかを改めて問い直すための良い機会を得たと捉えたい。

僕が天使的な人に振られるはずはないし、もしも否定されるならば青春期の自己発見を齎した天使的な人との出会いの一部始終は僕ならではの真実の世界として神と天使によって理解されるだけだ。

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