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ヒアリの見分け方を働きアリと女王アリと雄アリのカーストの違いから覚えよう

日本でヒアリが初めて確認されたのが一昨年の六月九日で、刺されれば激しい痛みに襲われて水膨れができたり、アレルギーがあると蕁麻疹や最も酷ければアナフィラキシーショックから呼吸困難や血圧低下や意識障害で死ぬほどの強い毒があると知って大変に危険だ(ヒアリ(Solenopsis invicta)の国内初確認について)と驚かされた。ブログでも直ぐに取り上げてヒアリがどんな生物なのかを学びもしたわけだった。

土の上のヒアリの働きアリ
ヒアリ by 丸山宗利 a.k.a. まう山🐜 via Twitter

ヒアリは海外の船や飛行機の貨物に入って日本にやって来ることが増えていてもはや危険な特定外来生物として国内に定着しないように全国の港や空港で当局の探査駆除が行われているけれども今年の十月十日に約七百五十匹の働きアリと約十匹の幼虫に加えて女王アリが五十六匹(羽根付きの生体が五十匹以上と死骸)と雄アリも二匹が確認された(東京港青海ふ頭におけるヒアリの確認について(令和元年10月10日の続報))ために港から飛び立ってどこかに巣を作って新たに繁殖しながら国内に定着する可能性が一段と大きく膨らみ始めたんだ。

女王アリが飛ぶ場合、1.6kmくらい移動すると考えられるので、当局のヒアリの調査範囲も相応しく、今までよりも広げられたらしい。

もはや身近で出会わないとは正しくかぎらず、もしもヒアリを見付けたら特定外来生物だからたとえ捕まえたとしても国の許可なしに飼ってはならないし、当地の管理者や行政機関(地方公共団体や環境省など)に通報するのが推奨されるけど、とにかく出会ったら何よりも刺されないように注意しなくてはならない。

結構、小さくて見付け難い上に日本の他の蜘蛛などとも姿形が良く似ていて紛らわしいから見分けるのが大変なんだ。普段、全く見かけず、慣れないせいもあるだろうけれども目の前に現れるとき、ヒアリはどんな様子なのかを前以て覚えておくのが致命的な毒針をしっかり避けるための有効策になる。

自分で見分けるのが無理だと感じたらヒアリかな?と思ったら、お問合せ先から電話のヒアリ相談ダイアルかインターネットのチャットボットで環境省へ問い合わせることもできる。

参考:ヒアリ50匹 ヒアリ「定着」の脅威 ヒアリの基礎情報 ヒアリ出現! ヒアリの同定方法

ヒアリには働きアリと女王アリと雄アリのカーストがある

ヒアリってどんなあり?(ヒアリの身体的な特徴やカースト:働きアリと女王アリと雄アリやヒアリの仲間のアカカミアリや間違えやすい種類のキイロシリアゲアリの女王とアリグモ類)

一般的にいってヒアリは地面に巣を作って住み着いていて巣の外へも餌を取りに出かけながら生活している。そして大抵の蟻と同じように集団性を備えていて数多くが一緒に暮らすと共に三つのタイプに分かれている。各々の本能上の役割に応じた能力差がカースト(世襲の身分階級)と呼ばれる。

カーストの認識は専らインドで広まったヒンドゥー教の社会制度に由来しているのかも知れない。人間のそうした社会のカースト制度では職業の世襲という家柄によって皆の身分階級が示される。他方、ヒアリを含めた蟻やなどの社会性昆虫のカーストの場合には生まれ付きの性質、すなわち固有の能力という摂理によって皆の身分階級が示されるわけなんだ。

ヒアリの働きアリ(Solenopsis invicta - worker)
数が多く、卵や幼虫を含めて仲間の生活を全般的に支える。小さな固体は数ヵ月、大きな個体は半年程度まで寿命がある。個体差は連続的で、兵隊型と通常型のように大小の二つだけではなく、最小の2.5mm程度から最大の6.0mm程度まで色んな大きさに分かれている。
巣の内外で頻繁に活動し、仲間同士で集団を形成していて人間が目にする機会も多い。唯一、尻の毒針で外敵とも戦って刺すことがあるので、出会ったら最も注意を要する。
ヒアリの女王アリ(Solenopsis invicta - queen)
数は少なく、巣に一匹か複数(二匹から数百まで)で、卵を生む。コロニーの特徴として前者を単女王制、後者を多女王制という。ヒアリの場合、女王アリの能力は巣に一匹の方が複数よりも繁殖や移動や寿命や自身と生まれる働きアリの成長の点で優れている。二から七年近くの寿命がある。
大半を巣の中で過ごし、外へ出るのは最初の羽根付きの状態/有翅虫からやはり羽根付きの雄アリとの結婚飛行(春から秋にかけての暖かい季節)か巣に複数で共存する場合は巣分かれ(春に数百匹の働きアリを連れて行く)かまたは巣に異変が生じて逃げ出すかで、人間が目にする機会はさほど多くはない。
ヒアリの雄アリ(Solenopsis invicta - male)
数は少なく、女王アリと交尾を行う。数日程度の寿命がある。
巣の外で羽根付きの女王アリと結婚飛行へ赴く。不妊の雄アリもいて交尾の成功率は女王アリのおそよ95%とされる。複数の女王アリがいるコロニーでは顕著な役割はなく、大抵が不妊らしい。すると女王アリと最初から交尾せず、死ぬだけの場合も珍しくなくなる。結婚飛行は一年に一回くらいで、しかも日中の数時間だけらしく、目にする機会は滅多にないだろう。

ヒアリの巣、または働きアリと女王アリと雄アリの三つのカーストに基づくコロニーは四ヵ月で七千匹くらいに増えて一年を過ぎると次の巣を作れる状態になり、新しい女王アリと雄アリが結婚飛行を行い得る。二年で、二万五千匹くらいに増える。巣が最も栄える頃には十から二十五万匹が暮らすようになるのが普通で、場合によっては四十万匹を越える巣の例もあるそうだ。

卵を抱くヒアリの女王アリ
Solenopsis invicta queen on brood by Sanford Porter [Public domain], via Antkey

女王アリは成熟すると一日に千五百個の卵を産むことかできる。巣の状態は女王アリが一匹よりも複数の方が産まれる卵が多い――小型化して一体当たりの産卵数は下がるものの全体の総計では上回るとされる――ために大きく成長する可能性が高い。

気温が特に重要で、24℃未満だとコロニーの形成は進まない。35℃で24℃の二倍以上の速度になるようだ。ヒアリの代謝や呼吸などの活動力が32℃前後で、ピークになるので、コロニーの形成もその付近で調子が上がるようだ。南米原産だから比較的に暖かい気温を好むといって良い。

その他、餌が取り易いかどうかも相当に影響する。ヒアリの活動力と関係しているんだろう。分けても甘露が貰えるアブラムシカイガラムシの集団があるとコロニーの形成は遥かに捗るらしい。働きアリが餌探しに大して苦しまずに済むから元気なままに卵や幼虫や蛹の世話と巣作りに励むようになるためではないか。

参考:ヒアリ ヒアリとは 侵入種の中でも何故ヒアリは繁栄できるのか?我々は何をそこから何を学んだのか? Solenopsis invicta The Fire Ants Solenopsis invicta Buren red imported fire ant - Solenopsis invicta Solenopsis invicta 

ヒアリの働きアリの見分け方について

ヒアリの働きアリの標本

ヒアリのカーストで、働きアリは数が多くて、唯一、毒針を持っていると共に巣の外での活動量も多いから出会って刺されないように最も用心しなくてはならない。

肉眼で気付く様子

  • 体長は2.5~6.0mmで、蟻として中型。
  • 色は大部分が赤く、腹部が黒く、光沢がある。
  • 集団では色んな大きさの個体が良く混ざっている。
  • 動きが素早くて近くでは寄り付き易い。

※色んな大きさは大小の二つ:兵隊型と通常型よりも細かく分かれて個体差が連続的に見られる。

身体の各部の特徴

アリのからだの名称
アリのからだの名称 by 自然環境研究センター|ヒアリ同定マニュアル Ver.2.0 via 環境省PDF

詳解:蟻の全身と頭部の基本的な各部の名称

  • 腹柄が二節に分かれて瘤状に隆起する。
  • 前伸腹節に前伸腹節刺のトゲも突起もない。
  • 触覚先端の棍棒部は二節に分かれる。
  • 触覚の全体は十節に分かれる。
  • 頭盾前縁の中央に突起が付いている。
  • 大顎の先端に歯が四つある。
  • 前脚の付け根付近の胸部側面に突出縁や突起物がない。
  • 大型個体でも頭部の正面中央に溝は出ない。

ヒアリは非常に小さくて肉眼で各部の特徴まで把握するのは極めて困難だ。

パッと見た印象として体長と色と集団と動きで大まかに識別できるかどうかが安全を確保する決め手だ。

注意点。ヒアリの働きアリは個体差として体長のバラ付きが小さいものから大きいものまで一回り以上もあるので、どちらかを別の虫と間違えないように捉えたい。そして色は光の加減で見え方が変わる。明るいところでは赤寄り、暗いところでは黒寄りに受け取るのを予め想定するべきだ。

日本ではヒアリの働きアリと似た蟻や蜘蛛が多いようで、最も見分け辛いのがアリグモヤガタアリグモらしい。「単独で、草木の葉や人工物の上などにいます。また、アリのようにせわしく動き回らず、しばしばピョンピョン跳ねるように動くのが特徴です」(ヒアリ同定マニュアル Ver.2.0)。蟻に擬態した蜘蛛だからそれこそ見た目がそっくりなので、脚の数が六本の蟻と八本の蜘蛛で異なるけれども遠目から直ぐに識別するのは難しい。アリグモやヤガタアリグモは一匹でいることが多い習性とかじっとして急に跳ね上がるなんて動きの特徴からヒアリではないと捉えられる。

その他、同じような色と大きさの肉眼では見分け辛い蟻が日本には何種類もいて蟻以外でも間違え易い虫が幾つか挙げられる。改めて蜘蛛も含めてヒアリと混同するのではないかと気がかりなものを纏めてみる。

日本で確認済みのヒアリと似た主な生物

在来種の蟻

  • オオズアリ(Pheidole noda):大小の二つの個体で、前伸腹節刺があり、棍棒部が三節、触覚が十二節。
  • アズマオオズアリ(Pheidole fervida):大小の二つの個体で、前伸腹節刺があり、棍棒部が三節、触覚が十二節。
  • エゾアカヤマアリ(Formica yessensis):光沢がなく、腹柄が一節で、棍棒部がない。
  • ツノアカヤマアリ(Formica fukaii):光沢がなく、腹柄が一節で、棍棒部がない。
  • アミメアリ(Pristomyrmex punctatus):前伸腹節刺があり、棍棒部が三節。
  • オオシワアリ(Tetramorium bicarinatum):大部分が黄色で、光沢がなく、前伸腹節刺があり、棍棒部が三節。
  • トビイロシワアリ(Tetramorium tsushimae):前伸腹節刺があり、棍棒部が三節、触覚が十二節。
  • ハリブトシリアゲアリ(Crematogaster matsumurai):前伸腹節刺があり、棍棒部が三節、触覚が十一節。
  • キイロシリアゲアリ(Crematogaster osakensis):大部分が黄色で、前伸腹節刺があり、触覚が十一節。
  • ヒメアリ(Monomorium intrudents):1.5mmの小型で、大部分が黄色で、棍棒部が三節で、触覚が十二節。
  • トフシアリ(Solenopsis japonica):1.5mmの小型で、大部分が黄色。
  • オキナワトフシアリ(Solenopsis tipuna):1.5mmの小型で、大部分が黄色。
  • キイロケアリ(Lasius flavus):全体が黄一色に近く、腹柄が一節で、棍棒部がなく、触覚が十二節。
  • アメイロケアリ(Lasius umbratus):全体が黄一色に近く、腹柄が一節で、棍棒部がなく、触覚が十二節。
  • ムネアカオオカリ(Camponotus obscuripes):7~12mmの大型で、大部分が黒くて胸部と腹柄が赤く、大小の二つの個体で、腹柄が一節で、棍棒部がなく、触覚が十二節。

特定外来生物の蟻

  • アルゼンチンアリ(Linepithema humile):全体が赤一色に近くて光沢がない。
  • アカカミアリ(Solenopsis geminata):頭盾前縁の中央に突起が付かず、前脚の付け根付近の胸部側面に突出縁や突起物があり、大顎の先端に歯が三つあり(大型では歯が不明瞭な個体も現れる)、大型個体では頭部の正面中央に溝が出る。

在来種の蟻以外

  • アリグモ(Myrmarachne japonica):蜘蛛の一種で、蟻に擬態している。雌雄ともに5.0~7.0mmで、個体によって全体が赤一色に近いか胸部辺りが赤いものもあり、光沢もあり、大きなヒアリと良く似ている。虫の特徴の六本脚よりも、二本、多くて八本脚だったり、腹柄に瘤状の節がなかったり、一匹でいることが多い習性やじっとしていて急に跳ね上がる動きなどから識別される。
  • ヤガタアリグモ(Myrmarachne elongata Szombathy):蜘蛛の一種で、蟻に擬態している。雌雄ともに5.0~7.0mmで、胸部が赤く、腹部が半分くらい黒く、光沢もあり、大きなヒアリと良く似ている。虫の特徴の六本脚よりも、二本、多くて八本脚だったり、腹柄に瘤状の節がなかったり、一匹でいることが多い習性やじっとしていて急に跳ね上がる動きなどから識別される。
  • シバンムシアリガタバチ(Cephalonomia gallicola):蜂の一種で、蟻に擬態している。雌が2.0mmで、全体が赤一色に近く、羽根がないので、小さなヒアリと良く似ている。蟻の特徴の腹柄がなくて寸胴の様子(細長い姿形)や一匹でいることが多い習性などから識別される。毒針を持ち、刺されると赤く腫れて水膨れも起こすから注意を要する。
  • アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes):隠翅虫の一種で、蟻に擬態している。7.0mmで、大部分が赤く、羽根がないので、大きなヒアリと良く似ている。蟻の特徴の腹柄がなくて寸胴の様子(細長い姿形)や一匹でいることが多い習性などから識別される。やけど虫とも呼ばれて体液に毒があり、触れるとミミズ腫れの皮膚炎を起こすから注意を要する。

最も注意するべきなのがアカカミアリで、特定外来生物なので、ヒアリやアルゼンチンアリの場合もそうだけど、見付けたら当局に通報して国内に増やさないようにしたいもののヒアリと同様に毒針を持っているタイプなので、出会っても安易に近付くのは危険なんだ。

アカカミアリの毒はヒアリよりも弱くて死亡例はなく、比較的に安全らしい。ただし毒の種類は変わらず、アルカロイド系で刺されると激しい痛みを覚えて水泡状に腫れたり、現時点で死亡例はないもののアナフィラキシーショックを起こしてしまう場合もある。

ヒアリとアカカミアリの頭盾前縁の中央の突起の有無と大型の先端の歯数の相違の比較
Identification of Key Genes for the Precise Classification between Solenopsis invicta and S. geminata Facilitating the Quarantine Process. Genes by Kim, K.-H.; Kim, J.-S.; Cho, H.-J.; Lee, J.-H.; Jun, T.-H.; Kang, Y.J. via MDPI

見た目はヒアリと酷似している。どちらもアリ科フタフシアリ亜科トフシアリ属の分類で、可成の近縁種なんだ。身体の各部の特徴も顕微鏡やルーペで子細に見極める必要があって頭盾前縁の中央の突起の有無や大顎の先端の歯数などを判別するのはとても難しい。

だからヒアリとアカカミアリは一緒に見分けるのが一般的に得策とされる。どちらも毒針を持つから危険な特定外来生物として扱いは変わらない。見付けたら当局に通報してヒアリかアカカミアリを同定し貰うのが容易いだろう。

参考:身近なアリとヒアリの区別について(PDF) 素早い動き ヒアリ すぐ通報を 博多港、大分・中津など発見相次ぐ 必要以上に怖がらないで 定着したら経済的打撃も ヒアリ・アカカミアリの簡易チェックシート ヒアリ類ではないかと問い合わせがあった京都府内のアリ

ヒアリの女王アリの見分け方について

ヒアリの羽根付きの女王アリの標本

羽根付きで生まれて結婚飛行で雄アリと交尾すると羽根を落として巣の中で、卵を産むようになる。複数の女王の巣の場合は巣分かれで羽根なしの女王アリが巣の外に出て来て移動することがある。ヒアリの結婚飛行は一年に一回くらい冬以外の暖かい時期、雨上がりの24~32℃の気温の昼の正午から午後三時にかけて、そして巣分かれは春の麗らかな季節に起こる得る。時折、屋外で羽根付きか羽根なしの女王アリを目にする機会があるかも知れない。

ヒアリの女王アリに毒針はないから刺される危険はないけれども卵を産んで毒針を持つ働きアリを大量に増やすから危険な特定外来生物として放置するのは恐ろしく不味い。

肉眼で気付く様子

  • 体長は7.0~8.0mmで、蟻として中型。
  • 色は大部分が赤く、腹部が黒く、光沢がある。
  • 飛翔の筋肉で胸部の大きく発達した体格を有する。
  • 産卵の卵巣で腹部が非常に大きく発達した体格を有する。

※羽根を落とした産卵が可能な女王アリの腹部は体長の半分を占めるほどに大きくなる。

身体の各部の特徴

蟻の各部の名称の図詳解

  • 複眼が大きめで、頭頂部に単眼が三つある。
  • 腹柄が二節に分かれて瘤状に隆起する。
  • 腹柄節は急峻な山型で、後腹柄節はなだらかな山型になる。
  • 後腹柄節は腹部に減り込むように接続する。
  • 前伸腹節に前伸腹節刺のトゲも突起もない。
  • 触覚先端の棍棒部は二節に分かれる。
  • 触覚の全体は十一節に分かれる。
  • 頭盾前縁の中央に突起が付いている。

※下線は働きアリとの違いを示す。

ヒアリの女王アリは他の蟻の女王アリと似ている場合がある。

  • キイロシリアゲアリ:全体が黄一色に近く、腹柄節は尖らず、後腹柄節は平らで、前伸腹節刺が微かにある。
  • トフシアリ:5.0~5.5mmの小さい中型で、全体が黒一色に近く、後腹柄節が御碗型になる。
  • オキナワトフシアリ:5.0~5.5mmの小さい中型で、全体が黒一色に近く、後腹柄節が御碗型になる。
  • アカカミアリ:頭盾前縁の中央に突起が付いてない

色か大きさで、大抵は肉眼で見分けが付けられるけれども近縁種のアカカミアリの女王アリだけは殆ど同じだからとても難しい。ヒアリの女王アリとの相違点は顕微鏡かルーペで子細に見極める必要がある。どちらにしても危険な特定外来生物に含まれるし、当局へ通報して同定と共に対応して貰うのが容易いと感じる。

参考:ヒアリ女王とキイロシリアゲアリ女王の見分け方(PDF)

ヒアリの雄アリの見分け方について

ヒアリの雄アリの標本

羽根付きで生まれて同様に羽根付きの女王アリと結婚飛行へ出る。その後は交尾してもしなくても羽根付きのままに死んでしまう。ヒアリの結婚飛行が一年に一回くらい冬以外の暖かい時期の雨上がりの24~32℃の気温の昼の正午から午後三時にかけて起こり得る。屋外で目にする機会があるかも知れない。

ヒアリの雄アリに毒針はないから刺される危険はないけれども交尾した女王アリによって毒針を持つ働きアリを大量に増やさせるから危険な特定外来生物として放置するのは恐ろしく不味い。

肉眼で気付く様子

  • 体長は5.0~6.0mmで、蟻として中型。
  • 色は全体が黒に近く、光沢がある。
  • 飛翔の筋肉で胸部の大きく発達した体格を有する。

身体の各部の特徴

蟻の各部の名称の図詳解

  • 複眼が大きめで、頭頂部に単眼が三つある。
  • 腹柄が二節に分かれて瘤状に隆起する。
  • 腹柄節は急峻な山型で、後腹柄節はなだらかな山型になる。
  • 後腹柄節は腹部に減り込むように接続する。
  • 前伸腹節に前伸腹節刺のトゲも突起もない。
  • 触覚先端の棍棒部はない。
  • 触覚の全体は十二節に分かれる。

※下線は働きアリとの違いを示す。

ヒアリの働きアリや女王アリとは色が全く違うので、見分けは付き易いけれども他の蟻の羽根付きの女王アリや雄アリか蟻以外の羽根付きの虫などと混同しないようにしたい。

ただしアカカミアリの雄アリのように殆ど見分けが付かない場合もあるので、出会ったら危険な特定外来生物として当局に通報して判別して貰うのが容易いに違いない。

参考:ヒアリのカーストごとの形態(PDF)

ヒアリは地中に巣を作るので、公園や芝生や緑地や川岸や畑などの土のある場所が好まれる。上手く繁栄して数年後にはこんもりした蟻塚ができて地表からでも巣があると分かるようになるらしい。すると地中には何千何万のヒアリが生息しているから非常に危険な領域といわざるを得ない。

身近でヒアリを見付けたら巣にも警戒しなくては行けない。基本的な行動範囲として働きアリだと400m、巣分かれの羽根なしの女王アリだと50m、結婚飛行の羽根付きの女王アリと雄アリだと1.6kmと推定される。何れも風に飛ばされたり、もっと遠くまで移動してしまう場合が稀にあるようだけど、しかし基本的な行動範囲の中に巣がある可能性が非常に高い。生活の安全のためにヒアリを駆除するならば後から増えてやって来ないように一匹か数匹の女王アリを全て捕まえて巣から根刮ぎ行うことが大切だ。

参考:ヒアリ、駆除は巣をたたけ 西日本は生育の適地?

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