ジョン・レノンのStand by Me(ベン・E・キング)|友情歌
1975年に発表されたジョン・レノンのStand by Meが友情歌として胸に響いた。
作詞作曲はベン・E・キングと音楽制作コンビのジェリー・リーバーとマイク・ストーラーで、オリジナルの歌手はベン・E・キングになる。
- ベン・E・キング(1961/オリジナル)
題名はソウルスターラーズのStand By Me Father、そして歌詞は第二連の三行目に顕著だけれども欽定(ジェームズ王)訳聖書の詩編四十六の二と三節――大地が動いて山が海の真ん中に呑み込まれても恐れない――に触発されているようだ。
当初、ベン・E・キングは自身の所属するドリフターズのために着手したけれども受け入れられず、脱退した後の1961年にソロで発表した。
ジョン・レノンのStand by Meのカヴァーは熱情的な叫びを駆使したとてもインパクトのある仕上がりになっている。オリジナルはソウルフルなR&Bだけれどもロックンロールとして扱われていて彼自身のロック歌手の全人生を象徴するかのような激しい思い入れの強さが伝わって来て本当に良いと思う。
確かに胸に残って心底と味わわれながらStand by Meは励ましを与える友情歌の精髄と感じさせる歌い方は抜群だろう。
歌詞の内容
出だしの部分;
夜が来たら
土地は暗く
見えるのは月明かりだけ
怖くはないさ
おぉ、怖くはない
君がいる、そばにいるかぎりだからどうか、お願い、そばにいて
おぉ、そばにいて
おぉ、いてよ
そばにいて、そばにいて原文
When the night has come
And the land is dark
And the moon is the only light we'll see
No I won't be afraid
Oh, I won't be afraid
Just as long as you stand, stand by meSo darlin', darlin', stand by me
Oh, stand by me
Oh, stand
Stand by me, stand by me
聖書の詩のような暗示的な言葉遣いとすると夜は絶望的な人生とか月明かりは心細い無力感なんて調子だろうから相当に含蓄深いものがある。友情歌としては何よりも「そばにいて」(stand by me)の反唱が災いを切り抜ける感謝の気持ちと綯い交ぜになりながら未来永劫への祈りに代えられる感じなのが劇的に胸打たれる。
その他のカヴァー
十五組の楽曲;
- オーティス・レディング(1964)
- ミッキー・ギリー(1980)
- フォーザコーズ(1998)
- シール(2008)
- バロンのレミー・キルミスターとデイヴ・ロンバードの起用(2009)
- プレイングフォーチェンジ(2009)
- プリンス・ロイス(2010)
- カメリア(2013)
- キー:セオリー(2013)
- フローレンス+マシーン(2017)
- ヘイロゼッタ!(2017)
- スカイラー・グレイ(2018)
- ジュリア・ウエストリン(2018)
- リークス(2018)
- バンディット(2019)
世界でカヴァーが続々と生まれているStand by Meは友情歌のスタンダードな名曲に他ならない。
参考:スタンド・バイ・ミー Stand by Me Stand By Me by Ben E. King Ben E. King – Stand by Me Lyrics Cover versions of Stand by Me by Ben E. King
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