同化について|英語の流暢な発音 結城永人 - 2020年6月18日 (木) 複数の連続する単語か一つの単語でも音韻が均されて流暢に発音される状態を同化/Assimilationという。 Pronunciation: Assimilation of /t/ and /p/|BBC Learning English 英語の発音のそうした同化には前後が結ばれるものと前後が結ばれないものの二種類がある。 英語の流暢な発音の二種類の同化の仕方 前後が結ばれる同化前後が結ばれない同化 隣同士の音韻が融け合わされるかのように発音される。 英語のこうした同化には前後が結ばれて変わる場合と後の単語の先頭に合わせて前の単語の末尾が結ばれずに変わる場合の二種類がある。 前後が結ばれる同化 複数の連続する単語であり得る。 meet youmiːtʃuː(ミーチュー)but yetbʌtʃet(バチェット)bless youbleʃuː(ブレシュー)as usualæˈʒuː.ʒu.əl(アジュージュアル)could youkʊdʒuː(クッヂュー) 後の単語の先頭が子音の「j」のとき、前の単語の末尾の子音の「s」か「t」か「z」か「d」に対して同化が生じる。 t → tʃs → ʃz → ʒd → dʒ 前の単語の末尾は四つの仕方で変化する。 同化する際は後の単語の先頭の「j」が消されて次の母音が前の単語の末尾のそれぞれに変化した音韻と結ばれて発音される。 二つの音韻が一つに連続する場合の同化は連結と同じだけれども概念上は前後の単語のどちらかの音韻を変化させるのが同化と呼ばれる。すなわち新しく取られる発音が元の単語の音韻を引き継がずに別の音韻に置き換えられる部分を持っているんだ。 前後が結ばれない同化 複数の連続する単語か一つの単語の内側であり得る。 特定の後の子音に対して前の子音の「p」と「d」と「n」が変化する。 子音の「p」の「t」か「k」への変化 that ballðæp bɔːl(ダプ、ボール)shortcakeˈʃɔːk.keɪk(ショークケイク) 後の子音が「p」か「b」か「m」のとき、前の子音の「t」が「p」に置き換えられる。 後の子音が「k」か「g」のとき、前の子音の「t」が「k」に置き換えられる。 同化する際は後の単語はそのままで、前の単語の末尾のそれに対して変化した音韻と結ばれず、並んで発音される。 子音の「d」の「b」か「g」か「m」への変化 would bewʊb bi(ウッブ、ビ)roadgameroʊgɡeɪm(ロウグゲイム)sandglasssæmɡlɑːs(サムグラース) 後の子音が「p」か「b」か「m」のとき、前の子音の「d」が「b」に置き換えられる。 後の子音が「k」か「g」のとき、前の子音の「d」が「g」に置き換えられる。 例外として前の子音の「d」が「n」に続いて「nd」の形だと「d」が脱落して末尾の発音が「n」となり、そこからさらに「m」に置き換えられる場合もある。 同化する際は後の単語はそのままで、前の単語の末尾のそれに対して変化した音韻と結ばれず、並んで発音される。 子音の「n」の「m」か「ŋ」への変化 than meðæm miː(ダム、ミー)vanguardˈvæŋ.ɡɑːd(ヴァンガード) ※子音の「ŋ」は最後が鼻にかかるので、微かに「ング」という響きを持つ。 後の子音が「p」か「b」か「m」のとき、前の子音の「n」が「m」に置き換えられる。 後の子音が「k」か「g」のとき、前の子音の「n」が「ŋ」に置き換えられる。 同化する際は後の単語はそのままで、前の単語の末尾のそれに対して変化した音韻と結ばれず、並んで発音される。 変化する三つの音韻、「t」と「d」は歯茎音、「n」は鼻音のまま、それぞれが後の単語へ移行する際に口の動きが少なくて済むように変化する。 どのように変化するかは後の単語の先頭の調音部位によっておよそ定まる。「p」と「b」と「m」の両唇音と「k」と「g」の軟口蓋音の二つのグループがあってそれぞれと同じ仕方を持つように前の単語の末尾が変化することになる。 同時に声を出すかどうか、有声音か無声音かは同化の前後で変わらない。変わる調音部位とは対称的に保たれて元の仕方が引き継がれることになる。 すると歯茎音の無声の破裂音において「t」は両唇音が続くならばそうした両唇音の無声の破裂音の「p」、軟口蓋音が続くならばそうした軟口蓋音の無声の破裂音の「k」に同化し、歯茎音の有声の破裂音において「d」は両唇音が続くならばそうした両唇音の有声の破裂音の「b」、軟口蓋音が続くならばそうした軟口蓋音の有声の破裂音の「g」に同化し、有声の鼻音において「n」は両唇音が続くならばそうした両唇音の有声の鼻音の「m」、軟口蓋音が続くならばそうした軟口蓋音の有声の鼻音の「ŋ」に同化すると一般的に纏められる。 一部の「nd」が「m」に変化する例外を含めて同化は人や地域によって様々な仕方で行われ得るけれども専ら歯茎音か鼻音で調音部位と声の有無に応じて似たような発音に変化するという傾向がある。 参考サイトAssimilation(同化)によって楽な発音を(1)Pronunciation tipsAssimilation of /t/, /d/ and /n/Tim's Pronunciation Workshop: Assimilation of /nd/ 英語の流暢な発音の連結と脱落と同化と弾き音 コメント 新しい投稿 前の投稿
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