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仮定法現在の助動詞の省略ではない述語動詞の特徴|英文法

英語の小説、ヴァージニア・ウルフの社会の日本語訳で気になった英文法に仮定法現在の助動詞の省略ではない述語動詞の特徴があった。

主語に続いて動詞の原形が使われる

"I move," said Helen, "that no one be allowed to talk of chastity or unchastity save those who are in love."

「私は提案するよ」といったヘレン、「恋する者以外、誰も貞節や不貞について話し合うことを許されるべきではない」。

A Society by Virginia Woolf(太字と訳出は筆者)

三人称単数の主語の「one」の後に動詞の原形の「be」が述語として使われていて驚いた。普通ではあり得なくてどうも助動詞が省略されたように見える。動詞などが複数の文章での繰り返しを避けるために省略される場合があるけれども助動詞でも行われるのか。調べるとしかし違うらしくて動詞の原形が使われるせいだと分かった。

仮定法現在の述語動詞は原形でしかない

依頼や要求や願望や提案などの文章で導かれるthat節の中でそうした気持ちを込めて(どうなるかは分からないけれども話者が志向するために)述語動詞に原形が使われることがあり、文法上、仮定法現在と呼ばれる。

どんな動詞のthat節が対象になるか

仮定法現在のthat節を導く主な動詞を挙げる。

  • ask(依頼する)
  • demand(要求する)
  • desire(願望する)
  • insist(主張する)
  • move(動議する)
  • propose(提唱する)
  • request(要望する)
  • require(必要とする)
  • suggest(提案する)

※何れの場合も必ず仮定法現在が使われなくてはならないわけではない。

例文だと「move」に導かれる「that」以下の述語動詞が原形になっていると考えられる。

仮定法現在は述語動詞に原形が使われるために主語が三人称単数でも単数形にならず、そうした特徴によって助動詞が省略されたように見えもするわけだ。

その他に同様の意味合いで、It~thatの構文でもthat節の述語動詞に原形が使われる場合があり得る。

It is necessary that he go to school.

彼は学校に行く必要がある。

It was suggested that this tree be cut.

この木は切られることが提案された。

Itの内容は「necessary」や「suggested」のように依頼や要求や願望や提案などを表すもので、that節の述語動詞は原形になるから主語は「he」や「this tree」のように三人称単数でも単数形にしない。

文法上、仮定法現在の動詞の原形は不定詞の一種で、toなしの用法からどうなるかが分からなけれども話者が志向する物事を示している。いい換えると未然の対象を捉えていて動詞の用法としては命令形に動詞の原形が使われるのと同じらしい。

仮定法現在は英語の古い用法といわれてアメリカ英語に多く残されるかも知れない。冒頭の例文はイギリスの小説の引用だけれども書かれたのは二十世紀初頭だから必ずしも新しい文章ではないんだ。

I insist that everyone in the world should be happy.

私は世界の皆が幸せになるべきだと主張する。

昨今のイギリス英語では仮定法現在の動詞の原形の直前に助動詞の「shall」か「should」を挿入して意味合いを明確化する文章が新しく増えているかも知れない。

参考:仮定法現在 英語で助動詞の省略が起きる時は、どんな時でしょうか。分かる方... 英語の文法:shouldの特殊用法 25-1 仮定法現在の用法 「動詞の原形」の使い方:仮定法現在とは

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