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人種差別と児童虐待と環境破壊を越えて|マイケル・ジャクソンのスーパーボウルのハーフタイムショー

気に入りの歌手のマイケル・ジャクソンの素晴らしい様々な活動の中で、振り返るほどにじわじわ喜びが込み上げるように甚だ忘れ難いのが1993年のスーパーボウルのハーフタイムショーなんだ。

子供たちに囲まれて笑顔で右手を振るマイケル・ジャクソン
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

当時、アメリカンフットボールが大好きで、プロリーグのNFLの優勝決定戦のスーパーボウルもテレビに齧り付くばかりに観ていたけど、丁度、1993年の第二十七回のバッファロービルズ対ダラスカウボーイの試合(Super Bowl XXVII: "The Start of a Dynasty" | Dallas Cowboys vs. Buffalo Bills | NFL Full Game)の前後半の中断中のハーフタイムショーにマイケル・ジャクソンが出演することになった。

僕はもう既にマイケル・ジャクソンは好きで、CDも買って聴いたりしていたけれども今ほどに理解してなかったというか、特別な思いで物凄く引き付けられていたわけではなかった。なのでさほど注目してなかったし、それよりもむしろ大好きなアメリカンフットボールの頂上決戦の行方こそ気になって仕様がなかったはずだった。

しかし観たときからマイケル・ジャクソンのハーフタイムショーはメインのスーパーボウルも顔負けなくらいのインパクトがあって個人的に決して忘れられない心底と驚くべきパフォーマンスを示していた。

アメリカでテレビの視聴率が最も高いのがNFLのスーパーボウルといわれるけれどもその中でも最高水準の一億三千三百四十万人が観たのがマイケル・ジャクソンのハーフタイムショーだったらしくて人々の大注目の試合に優るとも劣らないほどの記録的な成功を収めもした。

アーティストの魅力が十数分に凝縮された超圧巻の仕上がり

彫像のように立って微動だにしないマイケル・ジャクソン
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

2009年にマイケル・ジャクソンは亡くなって知らない人も徐々に増えて来ていると思う。もしもどんな歌手、またはアーティストなのかを皆に知って貰うとしたら僕は真っ先にスーパーボウルのハーフタイムショーを観ることを勧めるに違いないだろう。十三分以内の短い中に彼の全てが詰まっているような他でもないアーティストの魅力が凝縮されていて一つの作品として超圧巻の仕上がりだと感じるんだ。ある種、やり尽くしたとも過言ではないかも知れないし、稀代のスターのかけがえのない良さが人々に向けて華々しく炸裂しているようだ。

スーパーボウルのハーフタイムショーに取り入れられた六つの楽曲

  1. Why You Wanna Trip on Me
  2. Jam
  3. Billie Jean
  4. Black or White
  5. We Are the World
  6. Heal the World

演目が始まって遠くの大画面の上にマイケル・ジャクソンが飛び出して来て一つから他へ二人に増えて影武者かと思っているとさらに真ん中のステージにもう一人が飛び出して来てこれが本物かと目を凝らしているとサングラスをかけていて顔が良く分からないけれどもじっと固まって彫像のように動かない。

楽曲①Why You Wanna Trip on Me

サングラスに手をかけて左を向いたマイケル・ジャクソン
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

長々と動かないからもう良い加減にしてくれと業を煮やしても無駄なようにやはり長々と変わらないまま、待つしかないとか少しは何か起きないかなんて感じていると漸く真ん中の一人がサングラスに手をかけたり、顔の向きを変えたりして徐々に動き出すと同時にWhy You Wanna Trip on Meの出だしのギターのソロが鋭く聞こえて来て目当てのパフォーマンスが心の痺れを切らしたように本当に始まる。

楽曲②Jam

四人のバックダンサーを従えたマイケル・ジャクソン
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

当時、流行っていたマイケル・ジャクソンの曲の一つ、Jamで、パフォーマンスの口火が切られる。バックダンサーを従えて数人で踊るというスタイルが正しく彼の一つの大きな個性に他ならない。色んなアーティストが同じようにやるからそれ自体は珍しくはないけど、とにかくダンスの小気味良さ、楽しさ、何よりも神憑りの美しさはマイケル・ジャクソンが抜群だと思う。Jamはそうした趣きにぴったりの素晴らしく切れの良いリズムを備えて彼の際立った個性、アーティストとして類も稀な特徴をしっかり捉えて離さないような傑作だ。

楽曲③Billie Jean

閃光の中でムーンウォークを行うマイケル・ジャクソン
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

マイケル・ジャクソンの名曲の一つ、Billie Jeanだけど、これと共に披露されたムーンウォーク(後ろ向きに滑るように歩き戻る)こそ取り分けダンサーとしての能力を世の中にはっきり知らしめてもはや彼の代名詞となるくらい人々に大きな衝撃を与えたものだった。

ハームタイムショーでもバッチリのムーンウォークは色んなアーティストがやるし、僕も良く真似したけど、余りに人気があり過ぎてマイケル・ジャクソンよりも凄い場合も世の中に少なくないかも知れない。しかし本家の良さというか、先駆者の有り難みを却って感じることができる。本人も分かって味わい深さが込められるせいか、ムーンウォークを含めてBillie Jeanのダンスは見れば見るほどに強く胸打たれる。

楽曲④Black or White

ステージの両側に広げられた握手する白人と黒人の手の二つの巨大な絵
Michael Jackson   Super Bowl 1993 Performance HD|Music Star

当時、流行っていたマイケル・ジャクソンの曲の一つ、Black or Whiteで、黒人差別を越えて人々の融和を訴えるメッセージソングだ。アメリカで非常に深刻な社会問題になっている黒人差別で、折しも前年にロサンゼルス暴動が起きていた。黒人の容疑者一人が白人の警察官四人に暴行されたのが切欠で、日頃の黒人差別への鬱が爆発したように蜂起した黒人たちによって西海岸の大都市のロサンゼルスが壊滅的な被害を受けてしまった。白人と黒人の対立が再び激しさを増した中でのBlack or Whiteはやはり力強い印象を与えたのではないか。日本人にそれ自体は分かり辛いにせよ、人種差別の一環として捉えれば外国人も珍しくない状況なので、決して自分から遠いわけではない。マイケル・ジャクソンの優れた歌と踊りはもちろんのこと、会場を巻き込んでの白い手と黒い手の握手の大きな絵が本当に凄いと目を瞠ったし、一生、記憶に残されるような胸の中にジーンと来る思いに駆られずにはいなかった、兎にも角にも。

楽曲⑤We Are the World

会場の人々によって作り出された手を繋いでいる子供たちの巨大な絵
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーの作詞作曲で、1985年にアフリカの飢餓や貧困を解消するために彼らとその他の多くのアーティストが参加して歌ったキャンペーンソングのWe Are the Worldがコーラスで取り上げられた。

子供好きのマイケル・ジャクソンはネバーランドという遊園地の自宅に子供たちを招いたりもした。そうした本性がはっきり分かる催しになっている。彼のパフォーマンスは歌も踊りもないにせよ、会場の観客席に世界中の子供たちの手を繋いだ巨大な絵が次々と出て来る様子を観たときは言葉に詰まるくらい心温まった。

弱い者を助けずにいられないスーパーヒーローに匹敵するマイケル・ジャクソンの思い、人柄、または生き方が親身に表現された奇跡的な芸術ではないか。これも、一生、記憶に残されるような感動物と受け取るし、もはやかけがえなのない人生を味わうばかりだ。

楽曲⑥Heal the World

競技場に膨らまされた大きな地球のオブジェ
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

マイケル・ジャクソンの珠玉のバラードで、地球を守り、世界平和を希求する人間性を色濃く表現した代表曲といって良いHeal the Worldで、ハーフタイムショーは締め括りを迎える。歌をしっとり聞かせる。精妙を尽くした優しさと慈しみが織り込まれたような声が素敵に堪能されるし、歌手として真骨頂の最後だろうけど、もはや子供たちが、沢山、集まって来るところはマイケル・ジャクソンが子供好きなだけに本当に微笑ましいばかりで、観ながら幸せこそ分け与えられる。

地球のオブジェが夢のように膨らんで行くのはマイケル・ジャクソンの願いを単刀直入に示している。非常に分かり易くて面白いし、子供から大人まで誰一人として取り溢さずに伝えたい気持ちが素晴らしい。

マイケル・ジャクソンの伝説のライヴパフォーマンスとして

煙の中で両手を上げて背を反らしたマイケル・ジャクソン
Michael Jackson’s “Billie Jean” Healed the World | Super Bowl XXVII Halftime Show|NFL

僕がテレビで観たときの率直な感想は本当に良い人がやっていると称えるくらいしかなかったけれども三十年近く経って振り返ると人々や子供や地球といった世界平和へ向けた事態は一層と悪化しているといわざるを得ないので、勇気付けて励まして力添えするものというマイケル・ジャクソンにおいてはそうした伝説のライヴパフォーマンスとしてスーパーボウルのハーフタイムショーを観直す、または知らない人は初めて観ることが自分たちの事態の改善にきっと役立つに違いない。

目下、アメリカでロサンゼルス暴動以来の大規模な抗議を引き起こすほどの人種差別のジョージ・フロイドの死があったり、児童虐待が日本で特に陰惨な仕方(栗原心愛さん虐待死事件に判決も…残される山積みの課題)で増えたり、海外では人身売買のための誘拐(人身売買の犠牲になったある2人の子どもたち)も後を絶たなかったり、全世界で環境破壊が止め切れない状況(なぜ環境問題に取り組むのか)が続いていたりするけど、しかし何よりも不味いのはたとえ悲しんでもどうにもならないと受け入れながら諦めてしまうことだし、反対に気持ちを強くして世界平和を期待しながら立ち向かいたい。

参考:Super Bowl XXVII halftime show

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