スキップしてメイン コンテンツに移動

レンズマンのBobbyを聴く

レンズマンのアルバムのBobbyが気に入り、どうしてかの感想を述べる。

超本格的なドラムンベースの流麗の極みの郷愁

レンズマンの『Bobby』のジャケット:四人の少年が寄り合っている
Bobby by Lenzman
名前
Lenzman
アルバム
Bobby
曲目
  1. Arctic Berry (Introduction)
  2. Cool Breeze
  3. Rain
  4. Misty
  5. Hollis (Over & Over)
  6. Easy Now (Generations Interlude)
  7. Roseland
  8. Pictures Of You (feat. DRS)
  9. Blu Life
  10. Noodles
  11. What Remains (Meursault’s Theme)
  12. Old Song
  13. Flatbush
  14. School Days
  15. My Heart
  16. Food
レーベル
Metalheadz
オランダ
発表年
2019
ジャンル
ドラムンベース
サブスクリプション
Spotifyほか
ダウンロード
Bandcampほか
CD
なし
LP
METALP13

ドラムンベースのカリスマとも呼ばれる第一人者、レンズマンの非常に切り詰められた、所謂、ミニマリズムを追求したアルバムで、特有のビートに僅かなヴォーカルやシンセサイザーを追加しただけで、心に染みるばかりの超本格的な仕上がりに甚く感銘を受ける。

しかしボビーが実際に誰なのかという点では私の娘が本当に好きな犬のぬいぐるみなんです。彼女がそれを自分でボビーと名付けて私にとっては家族全体の事柄を象徴しています。その思い入れを扱うことになりましたが、アルバムを始めたときは言葉で説明できると思いませんでした、またはボビーと呼ばる理由を、ですが全ては分かり切っていました。私がボビーについて思うとき、全てはピンと来ます、興味を唆られる名前で、語呂が良いのです。

原文

But in terms of who Bobby actually is, it’s my daughter’s stuffed dog toy she really likes. She named it Bobby herself and that symbolises the whole family thing for me. I was dealing with the thought process, but I don’t think I could explain that in words when I started the album, or why I called it Bobby, but it all made sense to me. When I thought about Bobby it all clicked, it’s an intriguing name and it rolls of the tongue.

Lenzman Announces Second Metalheadz Album: Bobby|UKF(訳出)

レンズマンは父親になって娘を通じて自分の子供時代を思い出したようだ。娘の犬のぬいぐるみの名前のBobbyをアルバムの題名にしたけれども内容としては昔の懐かしい日々への郷愁が何よりも込められていると感じる。ジャケットも家族に由来して絵が得意な自分の父親に描いて貰ったらしい。子供時代を清廉潔白に印象付ける表現がぴったりだし、心温まる郷愁の趣きが滲み出しているのが本当に素敵だ。

曲目①Arctic Berry (Introduction)(01:02)

ピアノで穏やかな雰囲気を奏でる。鳥の小さな鳴き声が入って朝の風景と感じる。とても良い目覚めの瞬間に他ならない。

曲目②Cool Breeze(05:35)

古い扉が風に吹かれて寂れた音を発てるようなシンセサイザー、懐かしさに心震わせるようなヴォーカル、時の流れに追い打ちをかけるような野太いベース、何とも印象的な音楽だ。

曲目③Rain (feat. Children Of Zeus)(04:37)

ドラムンベースの歴史的な傑作だと思う。コーラスの流麗さが並大抵ではない。こんな美しい音楽は他にあったか、一瞬、覚束ないくらい引き込まれる。延いては底力のあるラップで決定付けられる。

曲目④Misty(04:53)

淡々とした印象、気持ちとして平凡な日常だけれどもそれ自体が面白いと頷かせるだけの真の素晴らしさ、人生の一度きりの魅力を覚える。

曲目⑤Hollis (Over & Over)(04:53)

ジャズのスイングのリズムが何度でも繰り返される音楽の喜びとして捉えられてそうで、ドラムンベースのビートに支えられながら一層と浮き立って受け取られる。

曲目⑥Easy Now (Generations Interlude)(01:09)

ピアノで和やかな雰囲気を奏でる。人々の喋り声からどこかで似たように誰かがピアノを弾く場面を思い出させる。何か良いことが起こりそうな予感に溢れていて嬉しい。

曲目⑦Roseland(05:19)

4ビートのシンバルがジャジーで、ドラムンベースとしてはユニークな味わいを与える。小出しのピアノやシンセサイザーやトランペットがクールなまでに面白い。

曲目⑧Pictures Of You (feat. DRS)(05:02)

思い出に浸る。切なさを帯びた歌が胸を打つし、とまるで呪文のように長続きするラップに息を呑む。叙情が高まる。

曲目⑨Blu Life (feat. Artificial Intelligence)(04:52)

ボサノヴァ風ドラムンベースだけれども本当に素晴らしくお洒落だと感心する。野生的な雰囲気が織り混ぜられつつも基調の穏やかさが抜群だからか全体として上品さが際立っている。

曲目⑩Noodles (feat. LSB)(05:34)

和風。日本にも来たことがあるレンズマンなので、どこかで聞いたのか、琴をメインに取り上げている。そして鹿威しのようなシンセサイザーもあり、日本庭園に囲まれた一室で聴いているみたいだ。

曲目⑪What Remains (Meursault’s Theme)(00:46)

ピアノで奥深い雰囲気を奏でる。切ない高音部と厳かな低音部の絡み合いに想像力を掻き立てられる。風が止んだような終わり方に涙を誘われもする。

曲目⑫Old Song(04:59)

若さというか、振り返ると謎なくらい元気一杯みたいなイメージを持つ。そういった意味では最高に楽しい曲だろう。ビートの激しさに対してムードが抑制的なので、怪しさも相当に大きい。

曲目⑬Flatbush(04:51)

ドラムンベースでファンキーにジャズを捉え直したようで、ピアノのフレーズとそうしたビートが余りにも気持ち良く、ループされながら何度となく出会えるのが堪らない。

曲目⑭School Days(04:52)

子供たちの声から始まって郷愁をはっきり感じさせる。うんざりしたようなスクラッチと窓から溢れる日差しのようなピアノのコントラストに胸を締め付けられる。何と崇高な芸術だろう。

曲目⑮My Heart(05:33)

ジャズ風ドラムンベースだけれども煩いくらいのシンバルが非常に豊かなベースで抱え込まれるように綺麗に纏められている。突発するヴォーカルが情感に満ちていて生きるべきリアルな世界を親身に告げている。

曲目⑯Food (feat. Konny Kon)(05:11)

力添えを受け取る。元気、勇気、やる気、等々、人生に必要なあらゆる気持ちが軽妙なラップと共に込められた。本当に好ましいかぎりだ。

どれも使われる音数が少ないけれども緊密で、殆ど 隙間なく作られるのが巧いし、音の選び方や組み合わせや調節といった音楽のバランスが圧倒的に優れているとしかいいようがない。比較的に地味な曲ばかりにせよ、ずば抜けた完成度を誇るアルバムではないか。心底と落ち着いて聴けるのが有り難いし、得られる恵みは世の中を見渡しても他に見付からないくらい貴重だ。

コメント

些細な日常の人気の投稿

飽和脂肪酸の多いココナッツオイルの過剰摂取の危険性とその他の健康上の利点

イメージ

スノーボードのジャンプ中のグラブには幾つもの種類がある

イメージ

早川愛の高校野球の夏の甲子園の大会歌の栄冠は君に輝くの独唱のソプラノの美声

イメージ