スキップしてメイン コンテンツに移動

ラドヤード・キップリングの犀はどのように皮を得たかの日本語訳

イギリスの作家、小説家で詩人のラドヤード・キップリングの童話集その通り物語(1902)の収録作品の犀はどのように皮を得たかの日本語訳を行った。

作品の出典

How the Rhinoceros Got His Skin by Rudyard Kipling/ラドヤード・キップリングの犀はどのように皮を得たか
原文:Wikisource作品集
朗読:LibriVoxカラ・シャレンバーグ

両方ともパブリックドメイン(著作権なし)だから無料で自由に使って構わない。

日本語の訳文

頭を下げて地面の草を食べる白犀

昔々、紅海の沿岸の無人島に太陽の光が東洋を越える素晴らしさを反映した帽子を被るパーシ人が暮らしていた。そしてパーシ人は紅海のそばで、帽子とナイフと誰にも特に触れられたことがないに違いないみたいな類の調理用焜炉だけで生活していた。すると、ある日、彼は小麦粉と水と酸塊と梅と砂糖と何かを取って自分のために幅2フィート、厚さ3フィートのケーキを一つ作った。それは実際に「優れた食べ物」(つまり魔法)で、〈彼〉は焜炉で調理することが可能だったから当の焜炉の上に置いて焼くと全体が茶色になって甚く甘ったるい匂いがするまで焼いた。しかし、丁度、食べようとしたときに「全く誰も住まない奥地」から岸辺へやって来たのが鼻に角、二つの貪欲な目、殆ど無作法な犀だった。当時、犀の皮は自身にぴったり張り付いていた。どこにも皺はなかった。正しくもノアの方舟の犀のように思われたが、尤ももっと大きかった。やはり、そのときに作法はなかったし、今も作法はないし、どんな作法も持つことはないだろう。彼は「どうやって!」といった、もはやパーシ人は例のケーキを残して椰子の木の天辺へ登り、帽子だけ被っていたが、太陽の光がいつも東洋を越える素晴らしさを反映するのだった。すると犀は油の焜炉を鼻で引っ繰り返してケーキを砂に転がしてケーキに自分の鼻の角を打ち込んで食べると尻尾を振りながらマーザンダラーン州とソコトラ島とラージャーイーケノクス岬の島々に隣接する人気ない「専ら誰も住まない奥地」へ立ち去った。それからパーシ人は自分の椰子の木から降りて来ると焜炉を脚の上に置いて次の〈スローカ〉を朗唱したが、誰も聞いたことがないようだ、そこで私が訳すことにする。

     パーシの民が焼く
     ケーキを取る者どもが
     酷い過ちを犯している

そして考えられる以上に、沢山、そこには含まれていた。

五週間後、紅海に熱波があった〈ために〉皆が着ているものを悉く脱いだ。パーシ人は自分の帽子を抜いだ:犀は自分の皮を脱ぐと水浴びに岸辺へ行くときに肩に引っかけた。当時、三つの釦で下から留められており、防水のように思われた。彼はパーシ人のケーキのことは何一ついわず、なぜなら食べ尽くしたからだった;そして作法を持つことはそのとき、それ以来、それから全くなかった。水の中へ真っ直ぐよちよち歩くと鼻から泡を吹くのだった、自分の皮を岸辺に残したまま。

間もなく、パーシ人が立ち寄って皮を見付けると顔中に走る一つの微笑みを、二度、見せた。それから皮の周りで、三度、踊って揉み手した。

そうして野営地へ行くと帽子にケーキの欠片を詰め込んだ、というのもパーシ人はケーキだけしか食べることがないし、野営地を掃除したことがないためだった。彼は例の皮を取ると振って擦って揉んで、丁度、古くて乾いて窶れて厚いケーキの欠片と幾つかの焼いた酸塊が〈できるだけ〉一杯に保たれるようにした。それから椰子の木の天辺へ登ると犀が水から出て来てそれ身にを着けるのを待った。

ついに犀は行った。三つの釦でそれを留め上げた、するとケーキの欠片で寝るみたいにむずむずした。そうして引っ掻きたくなったが、それでもっと酷くなった;するとそして砂に横たわりながら転がりに転がりに転がった、もはや転がる度にケーキの欠片に酷く酷く酷くむずむずさせられた。それから彼は椰子の木へ走ると自分自身を擦りに擦りに擦った。多く激しく擦った余り、肩の上に大きな襞、別の襞が下、釦があったところ(だが、擦れて取れた)に、さらに脚の上に幾つかの襞ができた。もはや気分は台無しだったが、ケーキの欠片が変わることは微塵もなかった。皮の内側にあってむずむずした。なので彼は家に帰った、実際に非常に怒りながら物凄くちくちくして;そしてその日からこれまで一切は皮の内側のケーキの欠片のせいで、あらゆる犀はその大きな襞と非常に悪い気分を持っている。

さてやパーシ人は自分の椰子の木から降りて来、帽子を被っていたが、太陽の光が東洋を越える素晴らしさを反映するのだった、調理用焜炉を纏め上げるとオロタボ、アミグダラ、アナンタリボ山地草原、ソナプット湖沼の方へ立ち去った。

     この無人島は
       グアルダフィ岬の沖にある。
     ソコトラ島の岸辺と
       ピンクのアラビア海のそば:
     しかし私たちみたいな者には
       暑々過ぎてスエズ運河から
         P&O汽船でも
         行けやしない
       ケーキのパーシ人を訪ねに!

参考:How the Rhinoceros got his Skin

コメント