マイケル・ジャクソンのRemember The Time|ニュージャックスウィング 結城永人 - 2021年12月16日 (木) 黒人音楽のR&Bの一種で乗りの軽やかなニュージャックスウィングの大好きな楽曲からマイケル・ジャクソンのRemember The Timeを取り上げる。 Michael Jackson - Remember The Time (Official Video)|Michael Jackson マイケル・ジャクソンのRemember The Time作詞:マイケル・ジャクソン、テディ・ライリー、バーナード・ベル作曲:マイケル・ジャクソン、テディ・ライリー、バーナード・ベル発売日:1992年1月14日ジャンル:ニュージャックスイング 以前、マイケル・ジャクソンの気に入りの曲としてLove Never Felt So Goodを取り上げたけれどもこれはマイケル・ジャクソンの死後のアルバムのXscapeから知ったもので、最も新しい発見だった。 それまでマイケル・ジャクソンの生前に活躍した頃も含めてどの曲に最も引き付けられたかというと本件で取り上げるニュージャックスウィングのRemember The Timeだったんだ。 マイケル・ジャクソンは黒人だけれどもアーティストとして「ポップの王様」と呼ばれるようにポップスなどの白人音楽に寄っていて黒人音楽の趣きがいつも薄いのが個人的に魅力に乏しい部分もあると稍恨めしく感じていた。 しかしアルバムのDangerousで聴いたRemember The Timeで、紛れもないニュージャックスウィングどころか重いビートと深いグルーヴを持つ強力なR&Bそのものでさえもあり、初めて黒人音楽の趣きを十分に受け取ることができたと大喜びした。 折しもニュージャックスウィングが隆盛を誇っていた1990年前後で、第一人者のテディ・ライリーをプロデューサーとして招いて作成されたわけだったけど、とにかく知ったときは只の人気取りか巷の流行に合わせて黒人音楽の趣きを唐突に強めたのかという悲しも全くなかったとはいえない。 振り返るとDangerousの頃から黒人差別や児童虐待に対して人々の融和を求める方向性がはっきり出始めていたから逆にニュージャックスウィングやラップ/ヒップポップで黒人音楽が世界的に広まりながら新しく受け入れられる流れに上手く乗ってやりたいことができたと考えると本当に素晴らしいと涙も溢さずにいられない。 今では二番目に好きなマイケル・ジャクソンの曲だけれどもRemember The Timeは本当に黒人音楽としての良さが心から溢れているし、R&Bのニュージャックスウィングとしての他では決して味わえない魅力を湛え捲った衝撃の傑作だ。 コメント 新しい投稿 前の投稿
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