吉成名高のムエタイ三大タイトル獲得の偉業 結城永人 - 2022年7月10日 (日) 日本人のムエタイ選手、吉成名高がムエタイの本場のタイで最も権威のある三つのスタジアムのタイトルのルンピニースタジアム(ミニフライ級)とラジャダムナンスタジアム(ミニフライ級)とタイ国プロムエタイ協会(フライ級)を獲得するという快挙、しかも史上初の偉業を成し遂げた。 プロムエタイ協会とWPMFのWタイトル戦、2R KOで勝利しチャンピオンなることができました|吉成名高 弱冠二十一歳で、これからも益々と飛躍して行くことになるのではないかと期待を募らせずにいられないムエタイ選手だと感じる。 ムエタイは立ち技最強と呼ばれる格闘技 ムエタイはタイの国技で、打撃が中心の格闘技だけれどもその他のボクシングやキックボクシングや空手やテコンドーなどの同じようなあらゆる立ち技の中でも最強と呼ばれるものなんだ。 【ムエタイ最強戦士】吉成名高!まだ伝説の序章!【試合映像】|石井一成&吉成名高/なりなりちゃんねる 通常のパンチとキックに加えて肘打ちと膝蹴りも可能首相撲で捕まえての攻撃や転ばせや投げ飛ばしも可能 ルールが相当に実戦に近くて打撃として止められるのは頭突きくらいか。だからその他のあらゆる立ち技の中でも最強と呼ばれるし、軍隊に取り入れられる武術にもなっている。 日本ではムエタイの試合を観ることは少ない。K-1にムエタイ選手が出ることがあるけれども肘打ちや組み付きからの攻撃が禁止されているからムエタイの本領は発揮されない。チャンピオンが来てもあっさり負けたりして最強と呼ばれるほどの印象を与えないことも珍しくない。ただしトーナメントで二回も優勝したブアカーオ・ポー.プラムックのような物凄いムエタイ選手がいたことも確かだ。ムエタイでも歴史に残るような突出したチャンピオンだったけれども通常のパンチやキックなどが冴えていればK-1のルールでも十分に通用するわけだ。 近年は日本人のムエタイ選手が続々と増えていたり、チャンピオンも吉成名高に止まらず、何人も輩出されている(日本のムエタイ世界王者一覧)、国内での試合も以前よりも多く開かれるようだから俄かに盛り上がって来ている。 吉成名高の三大タイトルを決めた試合 【ムエタイ最強戦士】吉成名高!まだ伝説の序章!【試合映像】|石井一成&吉成名高/なりなりちゃんねる 先日の7月3日のBOM 36という格闘技大会のメインイベントで、吉成名高がタイ国プロムエタイ協会フライ級王者のペットニポン・サック.チョロボーと対戦した。石井一成が返上したWPMF世界フライ級のタイトルも懸かっていたけれども2ラウンドの2分22秒でKO勝ちを収めた。 個人的にムエタイの試合をじっくり観たのは殆ど初めてに近いかも知れなかった。あっという間に終わった感じがした。試合時間が短い以上に唐突に倒した印象だった。軽量級の格闘技は動きが速過ぎて何をやっているのかが良く分からないけど、しかし動画のスローのリピートで観ると相手のボディーへの左膝蹴りから顎への左肘打ちのコンビネーションが綺麗に入っていた。まるで閃光のような一撃で、倒し切って完勝した。 2Rには相手の奥足へのローキックに感触をつかんでいた吉成。魔裟斗も見ている時に効いたように見えていた。最後は左膝から左肘の得意のコンビネーションKOとなったシーンについても吉成は「元々そんなに肘打ちが得意じゃなかったんですけど、日本の試合で肘打ちのタイミングをつかみだして本場の選手でも当たる自信が持てるようになって肘が出せるようになりました」と自信を持って出した肘打ちだった。 魔裟斗 吉成名高のムエタイタイトルマッチを生観戦!世界初の快挙に「圧勝だった。名高の強さが光った」|スポニチアネックス|スポーツニッポン新聞社 ムエタイは至近距離での肘打ちや膝蹴りがあるから不意を突かれたように終わることもあるようだ。1ラウンド目は一進一退の攻防が続いて2ラウンド目も吉成名高がペットニポン・サック.チョロボーよりも優勢とは必ずしも思わなかったものの一瞬の隙に強烈なコンビネーションが決まった。もはやムエタイの試合には目が離せない展開があると知るし、気を抜けなない緊迫した流れを伝える本当に良い戦いだった。 久し振りに、僕、あれですね、勝った後、あぁ、久し振りにっていうか、初めてかな、俺は勝った後、初めて叫びましたね。しゃーっつって。トップロープで、トップロープ、違う、凄いプロレスっぽいいい方になっちゃう、ロープ、上って、あの、やったーってなりましたね。でぇ、やっぱり、普段、教えてくれる、練習を見て下さってる中川会長だったり、あの、クンさんっていう自分がいつも、毎日、見て貰ってる先生とかが喜んでるのを見て僕も本当に嬉しくて、はい。んむ、何か、熱くなりましたね、胸が、はい。 吉成名高/【ヒジ炸裂】史上初ムエタイ三冠王者!吉成名高タイトル戦を語る!|石井一成&吉成名高/なりなりちゃんねる 吉成名高は小学四年でキックボクシングを始めて小学六年でムエタイの本場のタイで修行した。中学三年でアマチュア十七冠を達成した。そして日本人で初めてとなるムエタイのルンピニースタジアムとラジャダムナンスタジアムの二大タイトルを制覇したのが高校三年だった。 十代の頃から信じられない逸材だったわけだけど、さらにタイ国プロムエタイ協会のタイトルを追加した史上初の三大タイトル獲得の偉業によって最も注目すべきムエタイ選手、正しくも立ち技最強の格闘家だと感じる。 参考サイト【BOM】吉成名高、左ヒジ打ち一撃でムエタイ王者KO! 世界初の3大ムエタイタイトル制覇を達成世界中でムエタイが立ち技"最強"と言われる「3つの理由とは」吉井在住 吉成名高さん 「自分の名を高く轟かせる」 KOの山築く”20歳の星” コメント 新しい投稿 前の投稿
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