ChatGPTもBardも良い加減な回答で笑わせる言葉の世界 結城永人 - 2023年5月20日 (土) 去年から対話型AIのChatGPTが話題になっている。そして今年に入って二月にBIngが改良版のものを取り入れて検索エンジンの新しい使い方を打ち出して来た。非常に人気が高まっているらしくてライバルのGoogleはどうするのかも注目される。 ChatGPTやBardに世の中を変える勢いを感じる Rocket flying in Space by Kindel Media / Pexels スマホのGalaxy(Samsung)が検索エンジンに新しくBingを使うかも知れないといわれている。 先月、SamsungがどうやらBingに変えようとしているのでは?とニューヨークタイムズが報じたことでGoogleパニックが起こり、なんとその報道のあとGoogleの元会社Alphabet Incの株が4%も下落! これはSamsungがAI競争でがんばっている企業を応援したいという気持ちの現れかもしれません。もし報道のとおり、SamsungのスマホからGoogleが消えてしまう場合、年収益1620億ドル(約21兆7000億円)から30億ドル(約4020億円)を失うことになります。 いち早くユーザーにAI検索をお届けしたBingとは対照的に、GoogleはAI競争で遅れをとっていて、それが顕著にダメージとして現れてきた形となります。 Google大ピンチ。Samsungがスマホの検索をBingに乗り換えるかも|ライフハッカー|メディアジーン もしも外されたら今の採用済みのGoogleはたぶん四千億円以上の利益を失うことになるだろう。以前、スマホのiPhoneに入れて貰うためにGoogleは数千億円を投入していると知って驚いたことがある。今回もBingに切り替えられたら相応に大きな影響を受けるに違いなさそうだ。 Googleは三月に独自の対話型AIのBardを出して、今月、ついに日本語にも対応してまだ「試験運用中」と表示されているけど、さらに検索エンジンに付けることも公表された。 僕はブログをやっていて記事の作成やアクセスアップに関して対話型AIの登場で大きく様変わりする可能性があるので、世の中はどうなって行くのか、少なくとも時代に取り残されてお先真っ暗の人生に追いやられないようにしなくてはならないと思う。 対話型AIを使ってみたら良い加減な回答が多いぞ 【チャットGPTで腹筋崩壊!!】話題のAIで陣内智則を調べてみたら…聞いたことないギャグ、コントが続々!!|陣内智則のネタジン お笑いの陣内智則がChatGPTを使った動画を出していた。事前にChatGPTがどんなものなのかを知らなかったので、わざと面白可笑しくやっているのではないかと最初は観なかった。しかし初めてGoogleのBardを使ってみたら良い加減な回答が多くて笑わせるばかりだと分かった。数字の計算や勝手な創造は良いかも知れないけど、やはり言語処理に関しては厳しい実情をはっきり受け取る。陣内智則がいっているのも決して作り事ではないと思うし、止まらない笑いに打ち伸めされる。 個人的に対話型AIはまだ早いと期待してなかった。検索エンジンを考えると言語処理が全く追い付いてない状況ではないか。総じて人間の二歳児くらいの知的水準と受け留めている。検索結果がいつも言葉の意味が掴めないまま、キーワードの単語をサイト毎に擦り合わせているだけのように見える。一つあれば足りる同じような情報を幾つも上位表示させて検索結果の多様性が十分に得られてない感じがする。コンピューターが言葉の意味をしっかり掴めるまではきっと無理なんだ。 コンピューターにとっての驚くほどに難しい言語処理 人間はある程度の年齢ならば言葉の意味が直ぐに分かる。林檎といえば果物なのが普通で、机と思う人は精神的に問題があるかも知れない。しかしコンピューターは机と思うのも普通で、直ちに果物とは分からない。意味の膨大な可能性の中から適切なものを一つだけ選ばなくては行けないから言語処理は人間よりも遥かに難しくなって来る。 加えて意味にも固有の意味があるし、子供の頃に誰でもやったことがあるかも知れないけど、ある言葉について辞書を引くとその意味を知るためにさらに辞書を引いて、又、その意味を知るために辞書を引くともはや際限なく辞書を引くことになりそうと驚かされる。大人になっても意味が分からなければ一回で終わるとはかぎらないけど、とにかく本当に正確に意味を追い求めればどこまでも終わらないし、死んでも無理かも知れないわけなんだ。あるいは自分以外の人類の全てがかかっても最終的に辿り着けない意味があるのではないかと恐れを抱きさえもするのが言葉の世界だともいえる。 コンピューターは言語処理で、毎回、謂わば果てしない旅へ出て行かなくてはならないとするとそれこそ量子コンピューターのような現行の何倍もの処理能力を持つことが根本的に必要というか、最低限の条件の一つかも知れない。 僕は検索エンジンの構造化データから考えていてサイトの言葉の意味を専用のデータとして補足しないとGoogleでもBingでも混乱するらしいので、コンピューターにとって言語処理はそれだけ多くの意味の取捨選択にいつも煩わされずにいないものなんだと想像するんだ。 ChatGPTやBardでも言葉の世界は広くて当然だ Circular star trails by Parado / Pexels 巷でChatGPTやBardを使って作業効率が上がることもあるらしいにせよ、少なくとも言語処理に関しては怪しいとしかいえない。客観的な事実ですらも回答がコロコロ変わって絶えず、腹筋崩壊へ導かれずにいない状態なので、ブログの記事の作成に使うにしても事実確認に手間取ってしまうところは本当に楽にならない。検索エンジンに搭載されても回答の真偽は必ずしも定かではないという違和感がちょっと残りそうだ。 対話型AIに対話型AIの未来を訊いてみたら面白かった Bardに「対話型AIはどうなって行くか」を訊いてみることにした。 対話型AIは急速に進歩しており、今後も生活や仕事のあらゆる場面で使われるようになると予想されています。 対話型AIは、チャットボットやバーチャルアシスタントなど、さまざまな形ですでに私たちの生活の中に存在しています。これらの技術は、カスタマーサービス、教育、エンターテインメントなど、さまざまな目的で使用されています。 対話型AIの将来は明るいと予想されています。対話型AIは、より人間のような会話ができるようになり、より多くのタスクを実行できるようになると予想されています。また、対話型AIは、より多くの業界や分野で使われるようになると予想されています。 対話型AIは、私たちの生活をより効率的で便利なものにしてくれる可能性があります。また、対話型AIは、私たちのコミュニケーションをより豊かで有意義なものにしてくれる可能性もあります。 対話型AIの将来がどうなるか、楽しみです。 対話型AIはどうなって行くか|Bard 意見だと何でも良いし、それ自体は、全然、間違ってない。機械的な纏まりの良さが如何にも読む気スラスラみたいで、面白い。 だから危ないのは怪しまずに受け入れてからロシアのフェイクニュースみたいなものとして罠に嵌められてしまうことだろう。 ChatGPTでもBardでも信じると騙されるみたいな状況が避けられないのは人間関係と変わらない。 言葉で分かり合うことは容易いとはかぎらないし、互いに違う意味を持つことも珍しくない。相手の裏を搔くことがないとしても間違えるかも知れないくらい言葉の世界は広いので、人間でも対話型AIでも付き合うにはやはり覚悟を伴う。酷い目に遭わされずに済むという笑って許せる感じの良さを捉えて選びたいものだ。 参考サイトMicrosoftがChatGPTのアップグレード版AIを統合した新しい検索エンジンBingとブラウザEdgeを発表グーグル、ChatGPT競合の対話AI「Bard」を一般公開...ただし「間違うこともある」と注記Googleが検索エンジンに生成AIを統合、AIと対話しながら情報を深掘り コメント 新しい投稿 前の投稿
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