クレーの理解者は対象を持たない自我が面白い

一目で面白い構図と色使い、そしてタッチを感じてパーフェクトな芸術作品だし、絵だと唸らされた。 One who understands by Paul Klee [Public domain], via The Metropolitan Museum クレー の 理解者 という。どう考えれば良いのかだけが物凄く分からなくてまるで挑戦状を叩き付けられたようだった、永遠の詩人の胸に。事物の本質を認識する僕に時間に換算すれば二三秒でも手も足も出ないと思わせたクレーに先ずは称賛を送っておきたいと思う。 断っておけば僕は何もかも知りたいわけではない。知りたいのに分からない生活が最も腹立たしい。クレーの 理解者 には良さがあるのではないか。面白いのは確かだけれども感性ではなくて思考において本当に見るべき世界が秘め隠されてしまっている絵だとすれば非常に歯痒い気持ちがしたわけだった…