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些細な日常

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ジェラルド・ジョリングのタチアナ・シミッチを起用したCan't Take My Eyes Off You(フランキー・ヴァリ)|恋愛歌

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1992年に発表された ジェラルド・ジョリング の タチアナ・シミッチ を起用した カヴァーで聴いた Can't Take My Eyes Off You / 君の瞳に恋してる ( フランキー・ヴァリ )が恋愛歌として胸に響いた。 フランキー・ヴァリの Can't Take My Eyes Off You フランキー・ヴァリ| Frankie Valli 作詞作曲は ボブ・クルー と ボブ・ゴーディオ で、オリジナルの歌手はフランキー・ヴァリになる。 Can't Take My Eyes Off You (1967/オリジナル) フランキー・ヴァリも所属していた フォーシーズンズ の楽曲制作を行っていたボブ・クルーとボブ・ゴーディオの二人組が彼のソロのために着手した。 ボブ・クルーが先にCan't Take My Eyes Off Youという題名を思い付いてそこから…

谷川俊太郎の詩人なんて呼ばれてはすんなり感涙できる現代詩の心の故郷だ

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谷川俊太郎 の 詩人なんて呼ばれて の詩の朗読を聞いてみたらとても良いと素直に認められた。 谷川俊太郎さん朗読『詩人なんて呼ばれて』|webSHINCHOSHA 感じ入れば不意に泣けて来るような人生の尊い有り難みが表現されていてこんなにすんなり感涙できる、いい換えれば物凄く分かり易い現代詩が詠めるのかとちょっとびっくりさせられるくらい上手い。印象上、谷川俊太郎の詩に昔からあったような気がしたけれども調べてみると、全然、そうではなくて新作の書き下ろしだった。 昨年の秋の2017年10月31日に発表されたばかりの 詩人なんて呼ばれて (同一タイトルの談話集の一部に収められた詩)という。本人は1931年12月15日生まれの八十五歳だったわけで、老いて尚も詩人として素晴らしく進化しているのを称えたくなる。そして新しく好みに合って来た言葉遣いは個人的にも嬉しいかぎりだ。 端的…

モーツァルトのアイネクライネナハトムジークを聴いて出会える神様への無邪気な心へ

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いつ頃からかは良く覚えていない。たぶんしかし高校時代だったのかも知れないというのが モーツァルトの音楽 を聴きながら神様と出会った。 当時、 ベートーヴェン が大好きだったので、何といっても 交響曲第五番《運命》 のジャジャジャジャーンが印象強いばかりだった、モーツァルトへの記憶は殆どない。クラシック音楽というとベートーヴェンが代名詞みたいな状態で、他には チャイコスキー と マーラー くらいしか聴いた感じがしなかったはずだ。 興味や関心からいうと十代の少年期にクラシック音楽を欲したのは僕の場合はオーディオが大きかったと振り返られる。とにかく良い音とは何かを知りたかったのではないか、世の中で。愛読書も HiVi だったり、どんなシステムで良い音が聞けるのかを知りたくて探し回っていた。 なのでクラシック音楽は色んな音が細かく入っていて自前のオーディオが良い音を出しているかどうかを…

舌を出したアインシュタインの気持ちとは

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Albert Einstein by Arthur Sasse| The Guardian | Guardian News & Media Limited or its affiliated companies カメラマンに「笑って下さい」といわれて咄嗟に舌を出した アインシュタイン とは何者か、どんな気持ちからはぐらかしたのかをちょっと考えてみたくならせる。 普通ならばお茶らけているはずだ 気に入った写真は誰にも撮らせたくない。あかんべー。子供たちにお馴染みのユーモアからすると如何にも無邪気な表情らしい。まさか老人でも変わらないなんて人間として素敵なかぎりだ。天使よ。 しかしアインシュタインは二十世紀で最大の科学者の一人と呼ばれる。IQ(知能指数)も200近いといわれていて常人の二倍くらい頭の回転が早かったみたいだ。 本当にお茶らけで済ませて良いのか 謎めきに…

リュシッポスのギリシャ神話のエロスの彫刻

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古代ギリシャの彫刻家の一人で、古典主義の リュシッポス が紀元前四世紀に手がけたとされる 弓を持つエロス が素晴らしいと思った。 現存するオリジナルの作品は全くないといわれていて見られるのは一二世紀頃のローマ時代のレプリカだけなんだ。人々がギリシャ神話からローマ神話を作り上げたりしていて文化的に尊重しながら彫刻も複製されていた。リュシッポスの 弓を持つエロス も残されていたけれども材質は本来は銅だったのが大理石に変えられているといわれる。 リュシッポスの 弓を持つエロス のレプリカ Statue of Eros stringing his bow by Jastrow / CC BY ポーズが絶妙ではないか。何ともいえないような雰囲気が漂っていて 弓を持つエロス なんだと題名通りに一先ずは納得するしかないだろう。 かつて人々に エロス はどのように考えられたか ギリシャ神話の世界観が…

心理的なストレスは癒し切るしかないんだ

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ある頃から急に太り出した人がいて、元々、太めだったけれども倍くらいに膨らんで完全に太り過ぎの体型に及んでしまったので、非常に不可解だった。 職場で休みがちになったまま、太ったので、病気と関係しているのかという気はしていた。ただし周りの人たちは誰も休みがちな理由を知らなくて僕も何だろうとしか感じようがなかった。 A woman in the light of summer sunset by Free-photos / Pixabay 先日、精神科の治療について調べていたら心理疾患の薬には血糖値が上がって太るという副作用を持つものが多いと分かってこれが原因ではないかと太り過ぎた人への疑念が解け始めたんだ。 僕にとっての理解者で、同年代に近いようなちょっと年下の女性だったけど、自作詩集の 夕凪へ は彼女との出会いがとても重要だったし、人生で本当に大きな存在の一人だ…

紫陽花と大伴家持が短歌に詠んだ恋人を思う無邪気な心

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公園の池のそばに額紫陽花が咲いていた。綺麗だと思った。色調が落ち着いていて姿形にコントラストが効いている。芸術性に溢れて受け留められる。 額紫陽花の花は真ん中のプチプチしたところと周りの大きな装飾花の中心らしい。一つの花に見えるけれども実際は小さな花が集まって咲いている。 万葉集の大伴家持が詠んだ紫陽花の短歌を読む 紫陽花の語源は「集真藍」(あづさい)だったみたいだ。小さな花が集まって咲いているイメージでしっかり捉えられているのは驚く。出典ははっきりしないけど、日本最古の和歌集の 万葉集 (七八世紀頃)に「味狭藍」の形で短歌に詠まれていた。手持ちでどんな作品かと咄嗟に探してみたくなる。 言とはぬ木すらあぢさゐ諸弟らが練りのむらとにあざむかえけり 仮名と訳文 こととはぬきすらあじさいもろとらがねりのむらとにあざむかえけり 何もいわない木ですらがあじさいならば諸弟らの練…

パガニーニの悪魔扱いされたほどの音楽へ

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生前、 パガニーニ (作曲家、ヴァイオリニスト)は人々から自身の演奏について「悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と噂されていたらしい。録音が全く残されてないかぎり、一体、どんな音色が奏でられていたのかは現今では知る由もない。 音楽でデモーニッシュな魅力と呼ばれる感覚がある Nicholo Paganini by Harris & Ewing Collection / Public domain いい換えれば蠱惑的な喜びだろう。聴きながらぞくぞくさせられるような表現だとしたら必ずしも演奏だけではなくて作曲でも受け取ることはできるのではないか。 パガニーニの作品にはデモーニッシュな魅力/蠱惑的な喜びが非常に含まれている。考えてみると気持ち良過ぎるような印象を与える。音楽と共に世界が終わりそうな、命が燃え尽きるみたいな形で、それでも悔いの残らな…