梶井基次郎の人を誉めさせる力は檸檬に逆らえない

日本の小説家では 梶井基次郎 が一等に好きで、今回の題名通り、真っ先に誉めさせられている、やはりと笑ってしまいもするわけだけれども本当に避けられないし、逆らえないのはなぜかと気になる存在そのものだった。 Motojiro Kajii by Unknown / Public domain 僕は一人で梶井基次郎の小説を読んでいて全集といっても昔から病気持ちで享年三十一という短命で亡くなったし、しかも寡作の文学生活だったゆえに文庫本でも厚めの一冊分くらいしかないから必ずしも大変ではなかったにせよ、何もかも読み尽くすように知っておかなければ仕様がないと感じさせられていた。 二十代中盤で、自分も小説家として毎日をパソコンと向かい合って必死に過ごしていたかぎり、他の小説も良く読んでいたし、本は良く買っていたものだった。 凄いのは別に梶井基次郎だけではないけど、とにかく驚い…