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些細な日常

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昭和天皇の第二次世界大戦の戦争責任を巡る曖昧な一般論と明確な特殊論

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昭和天皇の 第二次世界大戦の戦争責任は本人の幾つかの言葉からある と考えられる。それは一般論として、従来、是非が問われるように考えられて来たものとは全く異なっている。第二次世界大戦の当時の明治憲法(大日本帝国憲法)から明確に導かれる認識としては本質的なものといって良い。昭和天皇の戦争責任が曖昧な一般論とは正反対で、特殊論と呼べる。 本稿はそれぞれがどのようなものかを見比べて分かり易くするために一緒に纏めておく。 昭和天皇の戦争責任についての一般的な認識 陸軍始観兵式で白雪号に跨って閲兵を行う昭和天皇 from 朝日新聞社 / Public domain 昭和天皇の戦争責任についての一般的な認識は人々が明治憲法の第一条の統治権と第三条の神聖不可侵と第四条の立憲君主制などから練り上げたものだ。 明治憲法で天皇の責任はどのように考えられるか 天皇は国の統治権を持つ主権者…

昭和天皇の原爆投下についての記者会見の完璧な日本語

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昭和天皇がアメリカを初めて訪問した後、1975年10月31日にテレビで記者会見を行った。 アメリカ訪問を終えて (PDF) そのとき、原爆投下について訊かれて応えていた。非常に難しい場面だったと思うけど、聞きながら僕は納得して 民主主義を良く理解している昭和天皇 だけに素晴らしいし、尊敬に値するのはいうまでもないと甚く感心した。ところが巷では誤解されることが多くて、全然、反対の意味で、酷いと唾棄すべきみたいに最低の取られ方までしていることに気付いた。 考えると分かり辛いというか、微妙なニュアンスが込められているというには日本語として完璧な表現なので、むしろ慣れてない人にとっては真意がずれてしまいそうなところもある。 昭和天皇がいいたいこと、皆に伝えたい気持ちは何なのか、少なくとも僕が心から驚かされるくらい良い言葉だと喜ばされる所以を明らかにしたい。 参考サイト 昭和…

日本の第二次世界大戦のカイロ宣言からポツダム宣言までの終戦の流れ

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日本は第二次世界大戦の終戦の二年前の1943年から戦況が目立って悪化して来て敗色が濃厚になった。開戦の当初は良かったけれども1942年6月の ミッドウェー海戦 での大敗が転機になったと考えられる。空母四隻と優秀なパイロットを多く含む兵士などの三千五十七人を失った。あらゆる戦地で英米軍に押し込まれる一方で、その翌年には日本の首脳陣は勝ち目がないと分かって講和工作に乗り出していたとされる。 カイロ宣言の黙殺からポツダム宣言の受諾までの日本側の事情 1943年11月にイギリスとアメリカと中華民国の カイロ宣言 が出された。 カイロ宣言の主な内容 Franklin D. Roosevelt, Chiang,Kai Shek, and Churchill in Cairo, Egypt from National Archives and Records Administr…

ビル・ゲイツの大好きな日本への復活のための動機付け

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パソコンのWindowsで知られるマイクロソフトの創業者で、世界的な大富豪となり、今は慈善家の ビル・ゲイツ がブログで日本について書いた記事の Can Japan come back? (日本は復活できるか)を読んだら面白かった。日本が大好きで、取り分け古い伝統と新しい発展の融合を感じさせるところに魅了されて数え切れないくらい来たし、本国のアメリカ以外で、初めてマイクロソフトの事業所を置いたのも日本で、何年かはアメリカ以上に仕事があったといわれる。調べると日本マイクロソフトは1986年2月に設立されたから日本の正しくバブル景気の最高潮の頃といって良い。世界一の経済大国のアメリカを脅かす存在になっていたこと、一部では凌駕していたことがビル・ゲイツの思い出からはっきり分かる。 ビル・ゲイツが期待する大好きな日本の良さ Bill Gates by Masaru K…

韓国人の原子爆弾の喜びは反日精神でなくても頂けない

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日本で反日活動が問題視される韓国の芸能人は、沢山、いる。韓国に反日精神が学校で植え向けられるなどの社会的な風潮としてあると考えるとそうではない場合の方が珍しいかも知れない。厄介なのは韓国人にとって反日活動が一般常識になっていて問題意識がないことと日本人にとって攻撃性だけ受け取って敵対心を募らせてしまうことが挙げられる。何れも自国への愛国心が強いほどに相手の気持ちを考えられず、所謂、ナショナリズムの対立へ向かい易くなるから注意しなくては行けない。 原子爆弾を喜ぶ韓国人の気持ちとは何なのか Im coming M/V Full version (2006.09.21)|RAIN's Official Channel 日本人にとって最も理解し難い韓国人の反日精神として原子爆弾への喜びがある。 例えば歌手の RAIN は I'm Coming のMVで原子…

林修の負ける人間の3つの共通点を第二次世界大戦の日本から捉える人生論

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テレビのテレビシャカイ実験 あすなろラボ(後に 全力教室 〜成功へのマジックワード〜 に変更)の勉強嫌いのヤンキーのための特別授業の「林先生は、たった1回の授業で落ちこぼれたちをやる気にさせることができるのか!?」で、東進ハイスクールのCMの「いつやるか? 今でしょ!」( 東進TVCM「生徒への檄文篇」 )の台詞で一世を風靡した予備校講師の 林修 が負ける人間の3つの共通点を教えていて頷きながらとても面白いと感じた。 情報不足 慢心 思い込み 林修は負ける人間の3つの共通点を歴史から自分で学んだらしくて近年だと コンピューターの人工知能 で良く取り沙汰されるようなデータ分析の結果なんだ。 聞いて直ぐに思い浮かんだのが 巨大戦艦の武蔵の沈没 で、第二次世界大戦で日本がアメリカに負けた大きな原因の一つとして本当に当て嵌まると頷きながらとても面白く感じたわけだったけど、考えると第二次…

日本の止まらない過労死は戦時中のインパール作戦のように無茶苦茶な悪意に起因しているのだった

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少年期に過労死が初めて話題になった。日本人は働かないように労働時間を減らすべきだといわれているうちに 週休二日制 が導入されたんだ。1997年に労働基準法第三十二条で施行された労働時間に合わせて営業している。学校もそうで、昔は土曜日もちょっと行っていた。段階的に減らされながら会社よりも少し遅れて2002年の学校教育法施行規則の改定/ 学校週五日制 から少なくとも公立学校は完全に週休二日に移行したし、大抵の私立学校も授業時間を合わせているらしい。 過労死で思ったのは 第二次世界大戦の日本兵が捨て身の特攻をやっていた のを踏襲しているみたいだ。日本人の大きな特徴の一つとして会社でも捨て身で働くのが当たり前で簡単に変わらないのではないか。いい換えると滅私奉公の発想が美徳として世の中に広まっているかぎり、労働者は会社のために尽力するのが第一だから過労死を避けるのは困難だ…

悪魔の頭脳を持つ男と呼ばれるジョン・フォン・ノイマンはコンピューターと核兵器を基本的に作り出していた

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人類史上最高のIQ(知能指数)は300で、かつて数学者の ジョン・フォン・ノイマン が得ていたといわれる。IQの平均値は100だから常人と比べると三倍の能力だった。本人が実際にテストを受けたわけではないので、伝説の域を完全には免れない数値だけれども頭の回転が飛び抜けて早いのは固有の経歴から間違いないようだ。 何といっても衝撃的なのはコンピューターの生みの親と呼ばれる人類にとって余りにも画期的な業績だ EDVAC by U.S. Army Photo / Public domain 一人で完成してないので、本人のインパクトは些か薄いもののアメリカで EDVAC の開発チームに設計のコンサルタントとして参加して プログラム内蔵方式 という基本の動作原理を作り出した。コンピューターが例えば只の計算機とは違って色んなことができるように進化したのはそれこそプログラムを内蔵した…

アインシュタインはスピノザ主義者だから反核の物理学者として誠実そのものだ

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人類が核兵器を作り出すのに成功したのは物理学の 特殊相対性理論 に基づくらしい。すなわち「E=mc 2 」(エネルギー=質量×光速×光速)の公式に沿ってしか誰も考え付かなかった可能性が高い。 Albert Einstein by Oren Jack Turner, Princeton, N.J. / Public domain 物理学の特殊相対性理論は 一般相対性理論 と共に アインシュタイン の偉大な業績の一つに数えられる。現代人の生活を支える様々な機械の多くはアインシュタインの発見した自然界の認識に由来するようにも聞かれるし、高度な数式などは僕にはちんぷんかんぷんにせよ、とても凄い人だと賛嘆せざるを得ない。 しかしアインシュタインは核兵器について心を痛めていた。自分が物理学が好きで一生懸命に勉強してついに掴み取って皆に教えた特殊相対性理論が夥しい人殺しに使われるとは…

神風特攻隊を志願して死を選んだプロ野球選手の石丸進一の人生で最後の勇姿

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石丸進一 は第二次世界大戦でプロ野球として、唯一、神風特攻隊で戦死した人物で、しかも自ら志願して日本の人々のために死を選んだ気持ちが本当に凄いというか、計り知れない思いに駆られる。 特攻隊員として凛々しいかぎりだ Shinichi Ishimaru by Unknown / Public domain 石丸進一の戦闘服を着た特攻隊員としての写真が残されていて人生で最後の勇姿を偲ばせる。落ち着き払って穏やかなようにも緊張して引き吊ったようにも見える何とも捉え難い表情だ。しかし全体の雰囲気としては神風特攻隊の機体か何かに肘をかけてゆったりした印象を与える。およそ凛々しいとしかいいようがないけど、死を明白に宿命付けられて生きる人間の独特の格好良さみたいなものがあるんだと認める。 1944年に学徒出陣によって佐世保海兵団に入団すると海軍飛行科を希望して第14期飛行専…

日本の第二次世界大戦の神風特攻隊をちょっと前の万歳突撃から理解しておこう

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テレビで【 池上彰の戦争を考えるSP第9弾『特攻』とはなんだったのか 】(日曜ビッグバラエティ)を観て第二次世界大戦での日本の 神風特攻隊 (神風特別攻撃隊)の知識が増した。 最も興味深かったのは兵士たちが気乗りしてなかった A6M kamikaze attacking by USN / Public domain 戦時中のメディアは国民の士気を高めるためだろうけれども神風特攻はいつも勇ましく出陣していると伝えていた。後から観ても国のために率先して兵士たちは神風特攻隊で死んで行ったように感じてしまう。 本当は違う。日本は劣勢で、アメリカにどんどん追い詰められて第二次世界大戦は勝ち目がないと戦地では誰もが分かっているに等しかった。にも拘らず、神風特攻隊が行われていた。なぜかと疑問が改めて大きく浮上して来てしまう。兵士たちは好き好んで爆弾を巻き付けた 零戦 (零式艦上戦闘…

ラガーフェルドというシャネルのデザイナー

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二十年以上もやっていて非常に長いと思う シャネル のデザイナーの ラガーフェルド なんだけれども男性なのが最初は驚いた。シャネルは女性なので、そうしたファッションブランドを引き継いで後から表現するデザイナーも女性でなければならないわけではなかったと思う。たぶんシャネルにかぎって違和感が生じたのかも知れなかった、僕にしてみれば。 Karl Lagerfeld at the opening of Fendi store by Christopher William Adach / CC BY-SA 女性向けのファッションそのものならば男性のデザイナーでは物足りないみたいに受け留められてしまったわけで、ファッションブランドの会社としてもシャネルはラガーフェルドを起用しながら何をやっているのかが訝られてならななかった。 日常の素朴な疑問だし、強いて考えもせずに過ごして来…

昭和天皇は民主主義の理念を人間宣言で心から人々に知らせた

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邪馬台国の卑弥呼 と共に古代日本を考えていたら天皇の重要性を知るに至り、現在と比べれば、丸っきり、違うと心密かに驚かされてもいた。 咄嗟に「天皇が神として崇められる風土が二十世紀の第二次世界大戦まで日本にはあった」と載せたものの天皇の捉え方の切り替わりが気になって来た。 第二次世界大戦の敗戦から日本は憲法が改正されて天皇も「国と国民統合の象徴」として規定されたとはいえ、調べていて驚いたのは当時から 昭和天皇 自身が声明を予め発表していた。 憲法に先立って日本神話の天照大神の子孫のイメージは保ちつつも宗教の開祖のように絶対視されてはならないと明らかに示していたので、心情的には非常に大きかったのではないか、歴史的にも画期的な認識が得られた瞬間だったと感じるんだ。 昭和天皇が人間宣言で最も重視していたのは民主主義の観念だった The Imperial mausoleum…