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些細な日常

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チラリズムの今:オ・イネの半裸ドレス

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韓国の俳優の オ・イネ (오인혜)が2011年の第十六回釜山国際映画祭で見せたという半裸ドレスに衝撃を受けた。 今のチラリズムは隠す方が少ないくらいセクシー "강한나vs오인혜"…레드카펫 노출의상甲| 디스패치 当時、非常に話題になったらしいけれども上半身が殆ど裸なのが本当に驚かされずにいなかった。 そして隠すべき局部(乳首)こそ見えそうで、見えないところにチラリズムの色気を感じた。 思わず、画面に指を伸ばして布切れをずらしてみたくなるというか、目の前のオ・インヘが映像であることも忘れさせるくらい幻惑する魅力がある。 チラリズムとは、最近、余り聞かれなくなった言葉だけれどもチラリと見せる主義(ism/イズム)という意味で、女性のファッションについて特にいわれていた。 余り良く知らず、改めて調べてみると 1950年に俳優の浅香光代が人気を博した肌見せ…

沖雅也の涅槃への自殺と双極性障害

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かつて俳優の 沖雅也 の自殺が伝えられたとき、遺書の言葉とされた「おやじ、涅槃でまっている」と共に何なのかと疑問を感じたのを良く覚えている。聞き慣れない「涅槃」という言葉が入っても何十年も過ぎた今振り返っても自殺者の遺書として本当に珍しい表現だったと改めて驚く。 沖雅也が書いた涅槃とは何か Buddha in Nirvana in Tokyo National Museum by Daderot / Public domain 涅槃(ねはん) インド発祥のヒンドゥー教やジャイナ教や仏教の概念で、命が生と死を繰り返す輪廻を越えた状態を意味する。 あらゆる迷いや苦しみの煩悩を断ち切った悟りによる完全に自由で静寂で幸福な境地、解脱として捉えられる。 ※宗教や宗派によって概念的な意味合いは異なる。 参考サイト 涅槃 仏画や仏像で涅槃仏や涅槃像というのを見かけるけれどもおよそ釈迦…

石原裕次郎が太陽にほえろ!の最終回のために考えた命の尊さ

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日本のテレビの名作の一つ、語り継がれる刑事ドラマの 太陽にほえろ! で主役の藤堂俊介/ボスを演じた 石原裕次郎 が1972年から1986年まで十四年七ヵ月という長い放送を締め括る最終回【そして又、ボスと共に】(第718話)に自身で考えて披露した台詞があった。本人が 肝内胆管炎 の入院で出演が減ってもはや続けられないために打ち切りが決定されたといわれる。以前にも 解離性大動脈瘤 の手術――1981年当時、生還率が3%といわれる中、奇跡的な成功を遂げたのが大きなニュースにもなった――で何ヵ月か休んだことがあって二回目の降板中で、結局、翌年に五十二歳で亡くなってしまう。観たら最終回の台詞は命の尊さを親身に語りかける内容で、その場面は彼自身の大病の経験を交えた本当に素晴らしい演技だったから記憶に留めたくなる。 太陽にほえろ! の最終回のボスの落としの場面 ボスの七曲署の部下の澤…

貧乏を抜け出すための仏教的な心構え

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渡辺裕之が縊死した原因は初老期鬱だったのかも知れない

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俳優の 渡辺裕之 が縊死したと報じられた。享年六十六。縊死とは頸部の圧迫による死亡で、専ら首吊り自殺を意味する。肉体派というか、かつて栄養ドリンクのリポビタンDのCMで「ファイトイッパーツ!」と如何にも雄々しく絶叫していたイメージが物凄く強くて自ら命を絶つとは容易に想像できなかった。何があったのかと戸惑わずにいない。その後、妻の 原日出子 の談話から数年前から精神を病んでいたと分かった。 自律神経失調症から心の病へ フワフワ納豆ホイップ飯| Hiro Yuki Watanabe 渡辺裕之は死の暫く前まで遺作となったドラマの もしも、イケメンだけの高校があったら などをやっていたものの必ずしも健康ではなかった。 ただ、コロナの最初の自粛の頃から、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなりました。何事にもストイックで、一生懸命で、…

上島竜兵の志村けんへの死ぬほどの愛着/南部虎弾の別れの言葉から想像されたもの

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お笑いの 上島竜兵 ( ダチョウ倶楽部 )が亡くなった。享年六十一。首吊り自殺と聞いて本当に驚かされた。もしかすると初めてのことだけど、とにかく死と対極にあるような笑いの世界で成功した人が自ら命を絶つというのはかつて記憶になかった。なぜかと考えずにもいられなくなる。 人を喜ばせて生かすお笑いが死を求めるのはそれ自体で矛盾した行為だから、中々、捉え難い。何か手がかりはないかと情報収集を続いているとダチョウ倶楽部の元メンバーで、初期のリーダーでもあった 南部虎弾 ( 電撃ネットワーク )の上島竜兵への別れの言葉がヒントになりそうだった。最も身近で芸能界の古くから接して来た一人の回想がどんな人だったかを親身に受け取らせる。 南部虎弾が明かす恩人思いの上島竜兵 自分が七十で、約十個下の上島竜兵が六十一歳。何で死ななきゃ行けないんだ。何で自殺しなきゃ行けないのか。全く分かりません…

伊良部秀輝が自殺した原因はミッドライフクライシスによる鬱と飲酒だと考える

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プロ野球選手の 伊良部秀輝 が自殺したと知ってショックを受けたことがあった。もう十年以上前になる。2011年の夏、享年四十二と早過ぎたのに加えて大好きな投手の一人だったので、とても残念に感じた。 目次 伊良部秀輝が大好きだった記憶 負けても自分のスタイルを貫き通した 野球への人一倍の強い思いがあった 伊良部秀輝の生前最後の動画の発見 ミッドライフクライシスの三つの要因 鬱と飲酒は自殺の可能性を高め得る 第二の人生を見付けられると良い 伊良部秀輝が大好きだった記憶 Hideki Irabu records his first strikeout in Majors in 1997| MLB 伊良部秀輝は日本を代表する速球派の投手で、1993年に158キロで日本記録を更新した。如何にも豪腕という力強い投球、取り分け平成の名勝負と謳われた強打者の 清原和博 との白熱した勝負など、心底と…

サヘル・ローズの孤児と虐待とホームレスといじめを潜り抜けた生い立ちの奇跡

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テレビで見かけてイラン出身の芸能人で日本で活躍するのは珍しいと思っていた サヘル・ローズ の生い立ちがドキュメンタリーの砂浜に咲く薔薇(ばら)のように(こころの時代~宗教・人生~)を観た。 サヘル・ローズとフローラ・ジャスミン| サヘルローズ 今の煌びやかな姿からは想像し難いほどの過酷な経験を強いられていたと知って非常に驚かされた。 イランで戦争孤児となったサヘル・ローズさんは、養母と救いを求めて来日後も、壮絶ないじめやホームレス生活などの過酷な体験を重ねた。自ら命を絶とうとした時、母子関係に劇的な変化が生まれる。「生かされている意味」を考え続けて格闘してきた人生。難民地域など世界の子供たちを訪ね、自分が「今」を生き抜く「種」をまき、育てる旅を重ねる。次々と襲い掛かる現実を乗り越え生きる思いを聞く(2019年11月初回放送) こころの時代~宗教・人生~「砂浜に咲…

森友学園の疑惑の根幹:安倍総理を財務省の決裁文書の書き換えと佐川国税庁長官の辞任から考える

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安倍総理 の森友学園の疑惑が非常に深まって来た。財務省が安倍総理のために国有地の売却(もう廃止された貸付けから前提される十年以内の売り渡しの制度に基づく)を知り合いの森友学園:妻の 安倍昭恵 も名誉校長を務める学校法人へ不当に値下げしたかどうか、評価額の九億五千六百万円からゴミが埋まっているなどの理由で八億二千万円程度を差し引いて約一億三千万円に決めたのは適正かどうかが昨年の二月に国会の参議院予算委員会で追求され始めた。 決裁文書についての調査の結果(平成30年3月12日)| 財務省 (PDF) 九月から大阪地検(大阪地方検察庁)特捜部が事件として捜査していて森友学園への国有地の売却の決済文書の原本を近畿財務局から入手したらしい( 大阪地検、財務省を背任罪等の容疑で捜査へ…安倍首相の関与解明も )。森友学園の疑惑が発覚した翌月には会計検査院が参議院予算委員会の要請か…

三島由紀夫が良い人過ぎて自衛隊へ憲法改正のためのクーデターを起こして切腹自殺を遂げさえもした日本とは何だろう

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昔から聞いて物凄く大きな謎だった問いが 三島事件 という日本を代表する小説家だった 三島由紀夫 が自衛隊へクーデターを起こして切腹自殺を遂げてしまった全てなんだ。 気持ちが錯綜し捲る。大金持ちで生活費が十分に足りていて何が不満なのか。数人の仲間と決起したようだけれども実際に大勢の自衛官たちに演説しつつも賛同を少しも得られずに失敗するのは最初から目に見えて明らかだと考えなかったのか。無念の死を免れずに切腹自殺を遂げさえもするままに人生を終えざるを得ないほどの飛んでもない願いが込められていたのか。さもなければ無茶苦茶だからどうでも構わない自己満足を欲していたのか。社会的に話題作りが目的で只単に目立ちたがり屋の性格に起因していたのか。本当に幾つもの疑念が浮かんでは消えて収拾が付かない感じにさせられる。 三島事件を調べると三島由紀夫の動機が真っ二つに割れるから理解する…

日本の第二次世界大戦の神風特攻隊をちょっと前の万歳突撃から理解しておこう

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テレビで【 池上彰の戦争を考えるSP第9弾『特攻』とはなんだったのか 】(日曜ビッグバラエティ)を観て第二次世界大戦での日本の 神風特攻隊 (神風特別攻撃隊)の知識が増した。 最も興味深かったのは兵士たちが気乗りしてなかった A6M kamikaze attacking by USN / Public domain 戦時中のメディアは国民の士気を高めるためだろうけれども神風特攻はいつも勇ましく出陣していると伝えていた。後から観ても国のために率先して兵士たちは神風特攻隊で死んで行ったように感じてしまう。 本当は違う。日本は劣勢で、アメリカにどんどん追い詰められて第二次世界大戦は勝ち目がないと戦地では誰もが分かっているに等しかった。にも拘らず、神風特攻隊が行われていた。なぜかと疑問が改めて大きく浮上して来てしまう。兵士たちは好き好んで爆弾を巻き付けた 零戦 (零式艦上戦闘…

新井将敬の存在理由を喪失した正義感のための自殺

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さっぱり分からないというか、かつて知って不可解だったのが国会議員で、テレビの討論番組で良く見かけていた 新井将敬 が、突然、他界された事実だった。 証券会社の借名口座から多額の金銭を代議士として不正に受け取っていたのではないかと警察から捜査されていてもはや逮捕される寸前まで来ていたので、闇の黒幕に口封じされたみたいに他殺という雰囲気が濃厚だったものの実際にはホテルの一室で首吊りの自殺を図ったと報道されていたし、取り立てて事件性はないとさらに追求されもしなかったらしい。 普通、汚職で自らの命を絶つ公務員は珍しい。日本の武士道からすれば国民への責任を痛感する余り、生き恥を晒すわけには行かなかったかも知れないし、自殺するのが当たり前の考え方を受け取るけれども民主主義においては必ずしも公務員に全ての責任を負わせるのは躊躇われざるを得ない。社会が病んでいるかぎりは事…

後藤浩輝と抑鬱傾向による突発的な自殺

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中央競馬でトップ騎手の一人だった 後藤浩輝 が亡くなっていると気付いた。二千十五年だからまだ二年前の死だった。競馬ファンならば誰でも知っているくらい有名なはずだけれどもテレビのバラエティー番組でも見かけていたと思う。個人的には ダービースタリオン (ゲーム)に熱中していて後藤浩輝の名前を覚えた。二十世紀末、若手でメキメキ頭角を現すように伸び盛りで頑張っている騎手という印象を抱いた。 Hiroki Goto on Espoir City by Nadaraikon / CC BY-SA 享年四十だから本当にまだ若かったと訃報に衝撃を受けたし、同年代に近いと新しく気付きもした。 第二の人生は四十歳から とすると晴れやかな門出を前にして何があったのか、亡くなった原因も首吊り自殺と報道されていたので、謎や疑惑が深まるばかりと考え込まされてしまう。 遺書がなくて周りの人たちも…