スキップしてメイン コンテンツに移動

些細な日常

ラベル(音楽)が付いた投稿を表示しています すべて表示

浅田彰がやられた坂本龍一の美し過ぎる物語

イメージ

どうも 坂本龍一 (音楽家)が亡くなってから妙な虚しさに心が包まれている感じがする。 僕は彼のファンではなかったし、彼の音楽に嵌まって何時間も何日も聴き続けるようなことも一回もなかった。 生まれて初めて気付いた美しい音楽が彼の ラストエンペラー だったこと は唯一無二の経験として、生涯、忘れ得ないにせよ、亡くなられて普通に喪失感を受けるほどの関わり合いは持たなかったはずなんだ。 考えると自分よりも日本が大事な人と別れて悲しんでいるみたいだ。落ち込んでどうしようもない日本に暮らさなくてはならないから自分も虚しくならずにいられない。 本当かどうかは良く分からなかったけれども坂本龍一と友達だった 浅田彰 (社会学者)の追悼のインタビューの動画: 浅田彰が語る、完璧な演奏マシンから最後にヒトになった坂本龍一 を観たらやはりと感じた。 浅田彰の坂本龍一への追悼のインタビューの動画 浅田彰…

坂本龍一の政治的な主張を加速した環境

イメージ

今年は癌闘病の影響で一時間のコンサートも難しくなって来たと聞いたばかりの音楽家の 坂本龍一 が亡くなった。早いと驚いたし、ひょっとしたらもう長くないと分かっていて黙っていたんだろうと癌闘病の大変さを思い知らされる。 坂本龍一 — energy flow|Warner Music Japan この前、 彼の音楽の素晴らしさ について取り上げたけれども今此処で改めて聴いてみたいというと energy flow が良いかも知れない。坂本龍一が個人で出した楽曲では百五十五万以上の大ヒットを記録して世間に最も良く知られることになったと思う。人々の疲れを癒すという感じだから死に際しては鎮魂歌のような趣きもある。 振り返るとずっと疑問に感じていたことがあったので、ブログに取り上げて明らかにしたい。 坂本龍一の政治的な主張とは何だったのか Ryuich Sakamoto by KAB …

越智静香のジェニーはご機嫌ななめと人生の突破口への無謀な賭け

イメージ

日本のロックバンドの ジューシィ・フルーツが気に入って 代表曲の ジェニーはご機嫌ななめ をYouTubeで検索していると他の人のカヴァーも出て来る。その中に俳優の 越智静香 の カヴァー を見かけた。歌手ではないのに昔は違ったのか、アイドル時代もあったと初めて知ったけれどもどんな感じか、どうせ可愛らしく歌っているだけなんだろうから聴かなくても良いと思った。しかし ジェニーはご機嫌ななめ を検索すると目立つカヴァーの一つで、あるとき、ダンスのサムネイルのものが出て来てブレたところに動きの激しさを感じた。何だろうとついに観てみたらかつて見たことのない奇怪な振り付けのダンスを猛烈に行っている越智静香に度肝を抜かれた。 越智静香の ジェニーはご機嫌ななめ のまさかのダンスの猛烈さ 越智静香 /MOGITATE!バナナ大使| TBS 衝撃も衝撃の飛んでもなさ過ぎる余りの世界を目の当たりに…

ジューシィ・フルーツの素晴らしく楽しいテクノロック

イメージ

YouTubeのホームに出て来た動画の歌う女性に「何だ、この妖艶な魅力は」と心を動かされて観てみたら聴き覚えのある曲だった。ずっと昔、幼い頃に聴いて「一体、誰が歌っているんだろう」と気になった記憶が微かに残っていた。初めて知ってとても嬉しかったんだけれども歌っていたのは ジューシィ・フルーツ というバンドのヴォーカルの イリア (奥野敦子)で、曲は ジェニーはご機嫌ななめ だったんだ。今聴いても全く古さを感じさせないほどに引き付けられ捲るし、他の曲にも幾つか聴き覚えがあって本当に気に入りの音楽を見付けたと感じる。 ジューシィ・フルーツのテクノロックが何よりも好きだ ジューシィ・フルーツのイリア|ステレオ音楽館| 東京12チャンネル 今まで、散々、色んな音楽を聴いて来た中で、好きなのに良い曲を見付けることが難しくて、思う存分、聴けないものとしてテクノロックが個人的に挙げ…

坂本龍一の忘れ難い音楽〜Differenciaとラストエンペラーの圧巻の思い出〜

イメージ

坂本龍一 が2014年の中咽頭癌から再発した癌の闘病生活を2020年から続けてもはや一時間程度のコンサートも厳しくなって来たと聞いた。 Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 - message 今年で七十一歳になるけれども普通ならばまだもっとやれるはずの音楽活動が大病によって制限されるのは寂しいかぎりだと思う。 坂本龍一には思想から入って音楽も聴いてみた Ryuichi Sakamoto by Joi Ito / CC BY 僕は今まで坂本龍一のアルバムを何枚か買ったことがあって好んで聴いていた。 YMO (Yellow Magic Orchestra/イエローマジックオーケストラ)でのテクノミュージック、映画音楽、歌謡曲/J-POP、インストゥルメンタル等など、色んなことをやっている音楽家なので、好きな人でも入り方が…

さなまるの心底と共感できる歌の世界

イメージ

さなまる という歌手をYouTubeで見付けて最初に尾崎豊のシェリーのカヴァー( シェリー / 尾崎豊 弾き語り 狸小路路上ライブ )を聴いて声が良く出ていて上手いと感心した。尾崎豊の歌は 本気の言葉が最大の魅力だと思う し、どんな人にも分かるように伝えるためか唸るような叫び声で人間離れして驚かせるほどに表現するのを好んでいたかも知れない。だから声をしっかり出せるかどうかが尾崎豊のカヴァーで聴きどころだと僕は考えるけれどもさなまるは今まで聞いた中で一番だと感じたんだ。 さなまる| さなまる 声が本当に良く出ていて尾崎豊の魅力は上手過ぎるくらい良く捉えているので、重々、考えて歌っているのかと思って確かめようとYouTubeの公式チャンネルの シンガーソングライター さなまる を見てみたら尾崎豊のカヴァーが他にも、沢山、あって中心的に歌われていたから相当に嵌まっていると…

日本のボサノヴァの心惹かれる名曲集

イメージ

僕が好きな音楽のジャンルの一つにボサノヴァがあってブログでは 世界的な名曲の一つの イパネマの娘 について 取り上げたことがあった。ブラジルのサンバから派生した軽妙なリズムと独特の緩やかなテンポの心地良さが堪らない。歌も声を張り上げず、物思いに耽ったような叙情味が溢れるものが多くて素晴らしく気に入らずにいない。 日本のボサノヴァが聴きたい Beach waves by erika m / Unsplash 日本でボサノヴァを世間的に聴くことが滅多になくて残念だけど、偶に良い曲を見付けると物凄く喜んでいた。しかし気付くと1970年代の中頃にちょっと流行したみたいで、普通に聴いても素敵だと心惹かれるボサノヴァの名曲が幾つか生まれていた。 Bossa Novaの特徴といえば、生誕地ブラジルでの勃興の経緯や初期の形態からして「都会的」「おしゃれ」「郷愁」「切なさ」、そして…