小島一朗の新幹線殺傷事件の精神構造は表面的に受け取られた深沢七郎の楢山節考/姥捨て山の伝説だ 新幹線で男性切られ死亡 via 時事通信映像センター 新幹線内で刃物を振り回して三人を死傷させた事件/ 東海道新幹線殺傷事件 の犯人の小島一朗の部屋がテレビで放送されたのを目にして驚いた。動画で見付からなくて引用できないけど、読書家というか、幾つも本が置かれている中に新潮文庫...
梶井基次郎の芥川龍之介が嫌いな気持ちへ間違いを夢見た三好達治の詩的な感性 もしかすると 梶井基次郎 は 芥川龍之介 が嫌いなんだと思っていた。二人とも日本の小説家で、大正末期から昭和初期までの同時代を生きていた。僕は両方とも好きな作家だけれども互いに作品の傾向が余りにかけ離れ過ぎている。梶井基次郎は生命力が強くて芥川龍之介は精神性が高い。なので後者は前...
ノーベル文学賞のクロード・シモンも本を出版できないフランスのエスプリで本物の文学はどこへ行ったか フランスで面白い実験が行われて有名作家のかつてノーベル文学賞まで貰った小説の俊英の クロード・シモン の作品の抜粋を国内の様々な出版社へ送り付けるも本にするのを悉く断られてしまった。 ボル氏によると、ある編集者は「一文一文が果てしなく長く、読者を完全に突き放している」と感想を...
ダダイズムの精神状態は慈愛の念から自分自身の判断材料として活用すると良い 姪が入院している精神科から家に来て五回目の外泊を行った。口調が早くなったというか、昔と変わらない喋りを新しく感じて 治療抵抗性統合失調症 は本当に完全に回復したようだった。明るい気持ちが自然に表現できていたので、病人の忌まわしい不吉さが十二分に払拭されているのを喜ばしく認めた。 ...
ルイス・キャロルの最後のアリス・リデルの肖像写真の不思議なカメラの向け方に思うイギリス文学と詩的な感性 The Last Sitting by Lewis Carroll [Public domain], via The Metropolitan Museum 写真家としての ルイス・キャロル を発見して 乞食娘のアリス・リデル が非常に素晴らしくて飛び抜けて良いと感じたけれど...
乞食娘のアリス・リデルの湿板写真から逆算するルイス・キャロルの不思議の国のアリスへの本当の願い ルイス・キャロル の 不思議の国のアリス (小説)にはモデルが実在していたらしい。主人公のアリスと名前が同じの アリス・リデル という。他にも兄弟姉妹が、九人、いて作者のルイス・キャロルは数学講師で在籍していたイギリスの オックスフォード大学 のクライストチャーチを出会いの場とし...
明るい笑い声もオドラデクを思わせるうちはまだ安定しない精神だ 姪が入院中の精神科の病院から家に二回目の外泊に来た。前回よりも随分と元気で安心した。疲れが減った。病院から外へ出ることが殆どなくて家に来るのも十年振りで、前回は相当に疲れていたらしい。病院に戻ってから一週間くらい寝込んでいたと聞かされた。大変な疲れによってまるで倒れるように動けな...
ピザの人生で最高の瞬間だから大好物の素晴らしいイメージ ピザは大好物だ。昔から良いと思っていたけれども二十代後半に恋愛の短編小説を書いていてクリスマスの日にピザを食べるという場面が出て来た。恋人同士で素晴らしいイメージだと気付いてから自分でもピザを大好物にしようと決めた。 本当に好きだったし、強いて決めるまでもなかった気持ちに...
又吉直樹が暗示していた火花での人間関係の悩み 又吉直樹 (お笑い)が 火花 という小説で世の中から好評を得ていたらしい。 NHKスペシャルの 又吉直樹 第二作への苦闘 を観ていて知った。 出版した本の売り上げも二百五十万部を超えていて大ベストセラーだったので、きっと印税で大金持ちだし、多方面から仕事も貰えて絶好調だろ...
カフカの小説へは孤独を愛する気持ちに親近感を覚えた変身から引き込まれた 高校時代、本当に心から好きで愛して止まない作家・小説家が カフカ だった。 本が読みたいと思って本屋の文庫本のコーナーを見て回っていて置かれている本の種類も数多いし、何が良いのかという文学の知識も殆ど持たないままで、迷いに迷って選びようもなく、幾日も本屋へ出向いて同じように繰...
人生を賭けたチャレンジブログに明日は訪れるか ブロガーで良いというか、もう本当にブログに人生を賭けて作家活動をやるしかないと鮮烈に思われて来た。 二十代から小説で十年くらいやってプロにはなれず、三十代から十数年くらい詩をやり出したもののやはりプロにはなれずに今現在のブロガーに至るまでには四十代中盤からだけれども本は出版で...
梶井基次郎の人を誉めさせる力は檸檬に逆らえない 日本の小説家では 梶井基次郎 が一等に好きで、今回の題名通り、真っ先に誉めさせられている、やはりと笑ってしまいもするわけだけれども本当に避けられないし、逆らえないのはなぜかと気になる存在そのものだった。 僕は一人で梶井基次郎の小説を読んでいて全集といっても昔から病気持ちで享年...
いつもフランダースの犬の清らかな心には感動を覚える 児童期にアニメで観て大好きだった フランダースの犬 ( ウィーダ )は本当に素晴らしい作品だった。人間の心の清らかさが主人公のネロからはっきり受け取られた。 他の作品では意外と珍しくなくてテレビの時代劇のドラマで母親が亡くなって父親が病気で寝た切りで子供はどうやって生きて行く...
ルイス・キャロルの不思議の国のアリスがナンセンスに包まれた第六感 人生のこの上ない瞬間にアリスを見た、焼き芋のように気持ちも甘くさざめいて。 Falling Down The Hole - Alice in Wonderland by CorneliaGillmann via DeviantArt 何も起きることのない秋の昼下がりに一人...
透き通った心の持ち主/筋ジストロフィーの患者の胸に残る言葉と生きる喜びの詩 九歳の頃、ハムスターを飼っていた。子供が欲しくてオスとメスを一緒にしていたら、期待通り、赤ちゃんが何匹も生まれてとても嬉しかった。 母親と病院へ出かけることになり、というのは入院している透き通った心の持ち主と面会するためだった、僕は小さなバッグに二枚のハムスターの赤ちゃんを入...