谷川俊太郎の恵まれた境遇で抱えた傲慢という罪と偽善を越えない人間らしい詩心

詩人の谷川俊太郎が九十二歳で亡くなった。老衰ということで、自然の摂理だろうし、良く生きたとしかいえない。暫く前から近いとは思っていた。日本を代表する詩人として考えることも多かったので、気にしないわけには行かなかった。突然ながらついに来たという訃報に際しては病死ではなくて良かったと思った以外は特に何もない。不思議なくらい平らな感じで、いつ死ぬかを気にする必要がなくなった嬉しさで、最期の悲しみが相殺されてしまったのかも知れない。安らかに眠って欲しい。 谷川俊太郎を振り返ろうと思ってYouTubeで検索したら非常に良い動画を見付けた。 谷川俊太郎さん×阿川佐和子さん対談 哲学者・谷川徹三企画展開催記念 谷川俊太郎とエッセイストの 阿川佐和子 との対談で、二人の父親が知り合いだったらしいけど、谷川俊太郎の父親との関係について主に訊かれている。 その最後の方で、詩人としての出立に触れる質問があって聞き捨てなら…