日本のALPS処理水の海洋放出は人や自然を破壊しないか
先月二十四日、福島第一原発のALPS(Advanced Liquid Processing System/多核種除去設備/アルプス)処理水が海洋放出された。東日本大震災でメルトダウンを起こした原子炉の放射性物質を様々に大量に含んだ汚染水を国の規制基準に従って浄化したものをALPS処理水、またはトリチウム(ALPSで取り除けない核種)水として福島県の1km先の沖合いの海に海底トンネルを通じて流すということが、三十年、続くと予定されている。かつてメルトダウンを起こした原子炉の汚染水を浄化したものでも海洋放出した国はなかった。五月五日には18000Bq/kg(食品衛生法の基準の百八十倍)という高濃度のセシウムを持つクロソイが福島第一原発の港湾内で見付かって( 原発港湾で高濃度セシウムのクロソイ )恐らく未処理で流れ込んだ汚染水によって放射性物質が生物濃縮され…