鳴かないホトトギスの織田信長と豊臣秀吉と徳川家康の句は詠み人知らずだった

日本史の取り分け戦国時代を代表する武将の 織田信長 と 豊臣秀吉 と 徳川家康 を非常に分かり易く伝える言葉として三者三様のホトトギスの句が良く知られている。 何れも本人が詠んだわけではなくて江戸時代の大名の一人で、肥前国平戸藩の第九代藩主だった 松浦清 が作家として静山の号で書き残した随筆集の 甲子夜話 (かっしやわ)に詠み人知らずで取り上げて世の中に広まったらしい。 松浦静山が伝えた鳴かないホトトギスの五つの句 Kiyoshi Matsuura by Unknown / Public domain 松浦静山はどこかの誰かが織田信長と豊臣秀吉と徳川家康の三つの句とさらに匿名で二つの句を詠んでいたのを人伝てに聞いて自作の随筆集の 甲子夜話 に載せた。 夜話のとき或人の云けるは、人の仮托に出る者ならんが、其人の情実に能く恊へりとなん。 郭公を贈り参せし人あり。されども鳴かざりければ、 なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右…