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些細な日常

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ハンマースホイに知られる心の襞を潜り抜けた静けさ

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どこか別世界にでも不意に迷い込んだかのような不思議な錯覚を与える絵を見たと思う。平凡な家屋の一室に誰かが僅かに息付きながら少しだけ目立って描かれている、または誰もいなくて室内そのものがひっそり寂しげに佇んでいる様子という絵が多いみたいだ。言葉にすれば音沙汰のない世界かも知れない。見ていると日々の静けさがとても印象的で、周りから取り残された景色だと考えると恐ろしさも禁じ得ないにせよ、詩情を醸し出す静謐な味わいに胸打たれてしまうんだ。 画家の名は ハンマースホイ という Interior with the artist's wife Ida in their home at Strandgade 30 by Vilhelm Hammershøi / Public domain 十九世紀のデンマークの画家で、幼い頃から絵を学んでいて五十一歳で病気で息を引き取るまで親しみながら絵を描き続けていたら…

クレーの理解者は対象を持たない自我が面白い

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一目で面白い構図と色使い、そしてタッチを感じてパーフェクトな芸術作品だし、絵だと唸らされた。 One who understands by Paul Klee / CC0 クレー の 理解者 という。どう考えれば良いのかだけが物凄く分からなくてまるで挑戦状を叩き付けられたようだった、永遠の詩人の胸に。事物の本質を認識する僕に時間に換算すれば二三秒でも手も足も出ないと思わせたクレーに先ずは称賛を送っておきたいと思う。 注意すると僕は何もかも知りたいのではない 知りたいのに分からない生活が最も腹立たしい。クレーの 理解者 には良さがあるのではないか。面白いのは確かだけれども感性ではなくて思考において本当に見るべき世界が秘め隠されてしまっている絵だとすれば非常に歯痒い気持ちがしたわけだった。それこそ見たいし、クレーだけが独り占めしているというか、何一つ分からないままでは僕には能力的に落ち度があるようで、耐え難く…

ルイス・キャロルの不思議の国のアリスがナンセンスに包まれた第六感

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人生のこの上ない瞬間にアリスを見た、焼き芋のように気持ちも甘くさざめいて。 何も起きることのない秋の昼下がりに一人だけ何かが起きている風情が本当に不思議だ Falling Down The Hole - Alice in Wonderland by CorneliaGillmann ナンセンス文学の代表とも見られる ルイス・キャロル の 不思議の国のアリス だけれども知って僕が最も驚いたのは作者が実は数学者だった。 * ナンセンス文学とは何か 閉じる ナンセンス文学とは何か ナンセンス文学とは、言葉遊びや論理の破綻などを用いて、意図的に意味を解体したり、新たな意味を生み出したりする文学のジャンルです。 特徴 意味の解体:言葉の通常の用法を無視したり、矛盾した文章構造を用いたりすることで、意味を曖昧にし、読者に思考を促します。 論理の破綻:因果関係が成立しない、前提が誤っているなど、論理的な矛盾を意図的に作り出すことで…