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些細な日常

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梶井基次郎の芥川龍之介が嫌いな気持ちへ間違いを夢見た三好達治の詩的な感性

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もしかすると 梶井基次郎 は 芥川龍之介 が嫌いなんだと思っていた。二人とも日本の小説家で、大正末期から昭和初期までの同時代を生きていた。僕は両方とも好きな作家だけれども互いに作品の傾向が余りにかけ離れ過ぎている。梶井基次郎は生命力が強くて芥川龍之介は精神性が高い。なので後者は前者を全く気に留めないとしても前者は後者を情けないみたいに捉えずにいないのではないか。いじめといえばいじめだけれども自分よりも詰まらない奴として見下してしまう梶井基次郎を想像するほどに芥川龍之介が無闇に可哀想だから本当ならば何とかしなくては行けないと感じた。 作家として一つの命題にもなるんだ。たとえ優秀な小説家でも他人を馬鹿にする愚かさを免れないような生活が現実だとすれば魔が差したに過ぎないにせよ、相当に根深い。僕にとっては皆が真似しないように自作を通して仕向けるというか、総じて言葉遣いから世界の相容れない友好的な事情へ十分…

ルイス・キャロルの最後のアリス・リデルの肖像写真の不思議なカメラの向け方に思うイギリス文学と詩的な感性

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写真家としての ルイス・キャロル を発見して 乞食娘のアリス・リデル が非常に素晴らしくて飛び抜けて良いと感じたけれどもそれに次いで記憶に残るのが椅子に腰掛けた アリス・リデル の肖像写真で、ルイス・キャロルがアリス・リデルを撮影した中では最後の一枚といわれている。 如何にも不思議なアリス・リデルの写真の構図 The Last Sitting by Lewis Carroll / Public domain 右上から微妙に見下ろしたカメラの向け方が小説の 不思議の国のアリス を彷彿とさせるくらい如何にも不思議だと感じさせられてしまう。 ルイス・キャロルは数学者で普段は理知的だったのとは対照的にそうした日常生活の安定性を真っ逆さまに揺るがすほどの遊び心を持っていたと ナンセンスな小説 の愉快な書き方から分かる。 イギリス文学だと ローレンス・スターン の トリストラム・シャンディ が全ての小説の始まりではないかと分かり易い物語…

ヴァン・ゴッホの美しい日本のために生きたというベーコンの習作から最大限に受け取っても素晴らしく感動的な人間性

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ヴァン・ゴッホ の タラスコンへの道を行く画家 (仕事へ向かう途中の画家)は見付けるや否や物凄く良い絵だと思った。 The Painter on the Road to Tarascon by Vincent van Gogh / Public domain 本当に可愛くて素晴らしい作品ではないか。雰囲気が自然なのに加えて画家の大きさが絶妙なんだ。小さめで動きが軽快に出ている。漫画風だけれども構想としてはきっと日本画の影響だろう。十九世紀後半にフランスで大流行していて出会って江戸時代の 葛飾北斎 や 歌川広重 という浮世絵に芸術上の規範を仰いでいたらしい。全てが明るめの色彩と共に平面的に溶け合わさっている。 ゴッホの手紙 を読んでいるとヴァン・ゴッホは日本画を通じて日本への憧れを猛烈に抱いていたと分かるけれども タラスコンへの道を行く画家 はヴァン・ゴッホが日本に来たのと同じだと澄み切った景色の広がりに大喜びなが…