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モナリザの見えない三層目に残されているモデルのリザ・デル・ジョコンドの復元図

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レオナルド・ダ・ヴィンチの名画で、フランスのルーブル美術館の至宝とも呼ばれるモナリザは制作過程に謎が多くて何よりも依頼主の絹織物の商人のフランチェスコ・デル・ジョコンドに渡されないまま、画家本人が死ぬまで手元に置いて描き続けた絶筆になってしまった。未完成だから仕様がなかったにしても他の作品と比べて余りに長過ぎるのではないか。決して特別な大作でもなくて普通の肖像画の部類に属しているからレオナルド・ダ・ヴィンチがモナリザをいつまでも完成しなかったのは首を傾げざるを得ない。 モデルは依頼主の妻のリザ・デル・ジョコンド/リザ・ゲラルディーニとされる。同時代の画家で建築家で美術史家のジョルジョ・ヴァザーリの画家・彫刻家・建築家列伝に著されていた。そして調査によってレオナルド・ダ・ヴィンチは晩年の早ければ1503年の五十一歳から亡くなる1519年の六十七歳にかけて十六年くらいモナリザを描き続けていた…

アングルのドーソンヴィル伯爵夫人の肖像は新古典主義の頂点を指し示していた

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十九世紀のヨーロッパで絵のスタイルは新古典主義が隆盛を極めていた。失われた楽園を取り戻すかのように古代ギリシャを主に規範として中世のルネサンス、または古典主義を再評価しながら虚飾を廃して自然にあるがままのスタイルで尚且つ壮重に描かれる真実味の高い絵が人気を博していた。全員の好みが同じだったはずはないにせよ、世の中の潮流として可成の程度で人々から注目されていたのは確かなようだった。フランスでは取り分け芸術アカデミーという専門機関と画家が強固に結び付いていて支配的な様相を呈するまでに至ってしまっていたらしい。およそ民主主義と資本主義が革命的に加速するような時代的な状況と相俟って生活そのものが問い直された結果として新古典主義が人々の心を掴んだとは想像するにも難くないだろう。世の中が変化すると同時に昔を振り返りたくなるのはなぜか。名残惜しまれる何かのために情感は直ぐ様と席を新しく流れ込む社会へ譲…

シェフェールの美白と呼べる肌の綺麗な絵の秘密に迫る

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十九世紀のフランスで主に活動していたシェフェールという画家がいた。出身はオランダだった。オランダからフランスへ移住したと聞くとヴァン・ゴッホと同じだ。親近感が湧いた、敬愛する画家と繋がって咄嗟にも調べながら。発見したのはショパンの肖像画で、雨だれの記事で何かを引用するために探していて幾つかあったけれどもテーマに相応しいと気に入った一枚の作者がシェフェールだった。宗教や文学作品を題材にした絵も多いけど、他方では肖像画も数多く手がけていて長年の歴史に埋もれることがなく。百年を過ぎた今も尚、当時の人々の面影を光り輝くように色褪せもしないままに伝えてくれているという素晴らしい腕前の持ち主だった。一目で驚いたのは肌が綺麗で、美白としか受け留められなかった、ショパンの肖像画が。偶々なのかとシェフェールの他の作品を見て回ると同じような感触が得られたので、特徴的なスタイルとして画家の個性だったと分かって…

ヴァン・ゴッホのガシェ医師の肖像/美しい水色に心を洗われるまま

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ヴァン・ゴッホのガシェ医師の肖像に使われている水色が知ってから引き付けられて止まない。作品は、二枚、あって前よりも後のものが分かり易くて好きなんだけれどもヴァン・ゴッホを考えるにも重要な作品ではないかと思っている。Dr. Paul Gachet by Vincent van Gogh [Public domain], via Wikimedia Commons ヴァン・ゴッホが入院していた精神科の医師で、絵にも興味や関心を強く持っている人だったらしい。しかしガシェ医師の肖像に触れるとヴァン・ゴッホの心理分析が凄まじく伝わって来て内面の奥深くまで見通すような感じがしてならない。 ガシェ医師は人のために悩んだ顔や仕草をしている。何でなのかと考えると良心があって率直に人助けをしたいと願っているためだ。しかし実際には患者を治療したり、苦しみを癒すに付けても一筋縄では括れないわけだから大変な気持ち…