石原裕次郎が太陽にほえろ!の最終回のために考えた命の尊さ

日本のテレビの名作の一つ、語り継がれる刑事ドラマの 太陽にほえろ! で主役の藤堂俊介/ボスを演じた 石原裕次郎 が1972年から1986年まで十四年七ヵ月という長い放送を締め括る最終回【そして又、ボスと共に】(第718話)に自身で考えて披露した台詞があった。本人が 肝内胆管炎 の入院で出演が減ってもはや続けられないために打ち切りが決定されたといわれる。以前にも 解離性大動脈瘤 の手術――1981年当時、生還率が3%といわれる中、奇跡的な成功を遂げたのが大きなニュースにもなった――で何ヵ月か休んだことがあって二回目の降板中で、結局、翌年に五十二歳で亡くなってしまう。観たら最終回の台詞は命の尊さを親身に語りかける内容で、その場面は彼自身の大病の経験を交えた本当に素晴らしい演技だったから記憶に留めたくなる。 太陽にほえろ! の最終回のボスの落としの場面 ボスの七曲署の部下の澤…