明け方の薄暗い部屋の中で布団に潜りながら付けたタブレットの画面の光に照らされた吐く息の白さを微かに見て

何だろうと思う。ちょっと嬉しい。いつも部屋の中で吐く息の白さを目にすると外と変わらない寒さだからわびさびの境地を受け取るせいか。辛いし、普段から決して求めるべきではないはずだけれども憧れてしまうんだ、素晴らしく、貧しさに。 なぜ良いのかが本当に不思議だ 寒くて住んでいられない家にも拘わらず、わびさびに引き付けられる、心から。 吐く息の白さはそれ自体で面白い。まるで漫画の吹き出しのようだ。というか、漫画の吹き出しこそ吐く息の白さから生まれなかったとはかぎらないだろう。芸術はどこに転がっているとも定かではない。気付かされるほどに吐く息の白さは面白くて堪らない。 児童機の冬の通学路、毎日の行き帰り、自分や周りの皆が吐く息の白さを止められなくて本当にもう世界が漫画に感じられたせいではないか。心を擽られるばかりだった、面白さに。 そしてきっと日常生活に潜んでいるはずの芸術に触れながら他でも何かを見付けられそ…