心拍数と寿命の関係:動物が呼吸の酸化ストレスで老化してしまう身体的な特徴

Ears of golden wheat by Marisa_Sias / Pixabay 大分前、もう十年か、はたまた二十年以上が経過したようだけれども心拍数と寿命の関係を覚えていた。改めて調べると 本川達雄 の ゾウの時間 ネズミの時間 が世の中で目立って取り沙汰される最初の切欠だったらしい。1992年に出版された本で、体格の大きな象と小さな鼠は心拍数と寿命が互いに相反する事実が著されていた。平常時、前者は心拍数が少なくて寿命が長いし、後者は心拍数が高くて寿命が短い。 象の心拍数と寿命 一分で約三十回と七十歳程 鼠の心拍数と寿命 一分で約六五十回と二年半程 非常に興味深いのは寿命に対する通算の心拍数が十五億回付近(多ければ二十億回くらい)で重なって来る。 他の多くの動物でも同様の傾向を持っていて体格が大きいほどに平常時の心拍数が少なくて寿命が長い。 本川達雄の ゾウの時間 ネズミの時間 では動物の平常時の心拍数…