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些細な日常

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杉山未紗のTom's Diner(スザンヌ・ヴェガ)|人生歌

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2011年に発表された 杉山未紗 のカヴァーで聴いた Tom's Diner ( スザンヌ・ヴェガ )が人生歌として胸に響いた。 スザンヌ・ヴェガの Tom's Diner スザンヌ・ヴェガ| Suzanne Vega 作詞作曲はスザンヌ・ヴェガで、オリジナルの歌手も彼女になる。 Tom's Diner (1984/オリジナル) 1980年代の初め、スザンヌ・ヴェガが通っていたアメリカのニューヨーク州ニューヨークシティのハーバード大学の近くにあって常連客になっていた トムズレストラン が作品の舞台になっている。 スザンヌ・ヴェガが Tom's Diner を着想したのは友人の写真家の ブライアン・ローズ から仕事に関して聞かされた人生の色んなことを硝子越しのように自分を抜きにして見ているという話が切欠で、そのような感覚をトムズレストランでの一時に重ね合わせな…

クリスマスの装飾に使われる松毬をドイツで始まったクリスマスツリーの樅の木の風習から理解しよう

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先一昨日まで全く気付かなかったけれどもクリスマスの装飾に松毬が使われる習慣が世の中にはある。ブログの クリスマスプレゼントの記事 で一緒に載せる写真を探していたらわんさか出て来てとても良いと思った。自然を尊重しているようだ、人工の装飾品だけが使われる場合よりも。心を明らかに和ませるし、クリスマスを身近に感じたのはかつてない衝撃だった。 クリスマスの松毬は樅毯の代わりの装飾として使われる Christmas wreath with pine cones by StockSnap / Pixabay 松毬は個人的に馴染み深い 。十代の頃、近隣で良く見かけたし、取り分け自宅のそばに一本の大きな 松の木 が生えていて周りに数多く落ちていた。自宅を引っ越したり、他の場所でも都市化が進められると共に普通には殆ど見かけなくなってしまった。寂しいかぎりの思いを抱く。何の役にも立た…

たぶん血圧サージを抑えれば脳卒中や心臓病による突然死を防げるかも知れない

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父親の死因が心臓病の心筋梗塞だった。朝早く起きて一人で静かに倒れていたために誰も直ぐには気付かなかったんだ。救急車を呼ぶのが遅れて病院でよもや帰らない人になった。 以来、どうして朝早くなのかとずっと不審に思っていた。二十年近く経ってしまったけれども父親が倒れたのが他の時間帯だったら誰かが直ぐに気付いて一命を取り留めたかも知れなかったわけだ。呪わしい感じも何となくしないではなかった。 父親は一人で朝早く過ごす時間が短くても好きだったとしか考えようがなくて参った いつも家の誰よりも先に起きて水を飲んで新聞を読んだり、テレビを観ていたりしたのではないか。 水を飲むのは健康的だったにせよ――寝ている間に人は汗をかく一方で脱水に傾くから起きて 生きるために必要な水分 を補給するのは重要だ――突然死の恐れを前々から少し受け取っていた。 父親は酒と煙草が手放せなかったし、魚を…

松尾芭蕉はおくのほそ道で憧れの松島へ訪れても言葉を失うほどの絶景のために俳句を残さなかった

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虚覚えというか、今夏、 松島の記事 を仕上げて 松尾芭蕉 の松島の句があれば読んでみたいと探した。 おくのほそ道 の旅で松島に訪れた感じがするのに俳句を詠んだかどうかが記憶に全く残ってなかったり、どこかで本人の作として聞いた「松島やああ松島や松島」が事実かも定かではなかったり、訳が分けらなくて本当に困ってしまう。 分かったのは調べた結果だけれども松尾芭蕉は おくのほそ道 で松島の句は詠んでなくて紀行文しか載せてなかったのと「松島やああ松島や松島」も田原坊(狂歌師)の「松嶋やさてまつしまや松嶋や」が人伝てに変化して作者も誤って広められたのとが正しかった。 松島の句は 蕉翁全伝附録 の一つだけだった Matsushima islands panorama by Ivan Mlinaric / CC BY 松尾芭蕉には おくのほそ道 以外に松島の句が全くないわけでもなくて 蕉翁全伝附録 と…

日本の第二次世界大戦の神風特攻隊をちょっと前の万歳突撃から理解しておこう

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テレビで【 池上彰の戦争を考えるSP第9弾『特攻』とはなんだったのか 】(日曜ビッグバラエティ)を観て第二次世界大戦での日本の 神風特攻隊 (神風特別攻撃隊)の知識が増した。 最も興味深かったのは兵士たちが気乗りしてなかった A6M kamikaze attacking by USN / Public domain 戦時中のメディアは国民の士気を高めるためだろうけれども神風特攻はいつも勇ましく出陣していると伝えていた。後から観ても国のために率先して兵士たちは神風特攻隊で死んで行ったように感じてしまう。 本当は違う。日本は劣勢で、アメリカにどんどん追い詰められて第二次世界大戦は勝ち目がないと戦地では誰もが分かっているに等しかった。にも拘らず、神風特攻隊が行われていた。なぜかと疑問が改めて大きく浮上して来てしまう。兵士たちは好き好んで爆弾を巻き付けた 零戦 (零式艦上戦闘…

イースター島のモアイは命の尊さを教えてくれる皆の守り神だった

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昔から何だろうと思っていた イースター島 ( ラパ・ヌイ国立公園 )の モアイ だけれども建造された理由は現地の言い伝えによると部族の王の霊を祀るためだったらしい。偶々、小耳に挟んであっさり分かってしまうというのも詰まらないみたいな感じがしないではなかった。詳しい資料を欠いているので、ひょっとすると誤りともかぎらないにせよ、たぶん殆ど合っているように受け留める。 モアイは海を背にして立っていたり、内陸部では反対に海を向いていたりしながら住処を取り囲んで皆を見守っているといわれる。守り神として捉えるとやはり部族の王の霊を祀るために建造されたのではないか。考えても可能性は非常に高いだろう。 イースター島のモアイは意外と新しい All the fifteen standing moai of Ahu Tongariki by Bjørn Christian Tørriss…

温泉に浸かる猿は人間にとって自然との和合を果たす

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見ているだけでこちらも温まって来るようで、日本の冬の風物詩といって良いかも知れない温泉に浸かる猿だけれども案外だったのは 地獄谷野猿公苑 (長野県)など、一部の人工施設でしかやってないといわれる。 温泉猿は自然発生的に現れたのではなかった Japanese Macaque by Yblieb / CC BY-SA 猿が自らの知恵を働かせながら野生で温泉に浸かっているわけではないとすると光景の中身としては例えば 日光さる軍団 (栃木県)のパフォーマンスに近いだろう。 ただし微妙に違うのは温泉に浸かる猿の場合は人間が必ずしも仕向けたわけではなかったらしい。 温泉猿が現れた理由は人間との交流にあった Snow monkeys soak in hot springs of Japan|The Guardian 温泉地で人間の周りに子猿が遊んでいて、偶々、近くに温泉があったので、…

ボサノヴァ:アストラッド・ジルベルトのイパネマの娘を聴いて心の安らぎを受け取る

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Astrud Gilberto and Stan Getz - The Girl From Ipanema (1964) LIVE|iTubeNL 本当に良いとしかいえない。 アストラッド・ジルベルト のアルバムは おいしい水 ( The Astrud Gilbelto Album )が最高だと思うけれどもシングルならば イパネマの娘 だろう。正式にはテナーサックス奏者の スタン・ゲッツ と共同で発表された作品だった。 ボサノヴァの代表曲としてジャンルそのものの魅力が詰まっている感じがする 全てが淋しげだけれども詩的で、綺麗なリズムに乗って涙を輝かせるような風合いもお洒落だと気に入ってしまう。 見かけたんだ 通り過ぎて行く君を 又戻って来るかどうかも 俄かには示せないまま 少しだけ咽ぶような心地で 食い留めもせず 結城永人の 板を割るそばにしかし 僕は永遠の詩を歌う。一つの本質的…

言葉から実際に作曲していた自信作と呼んで良い音楽

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YouTubeで十七番目の自作曲に お元気ですか と題名を付けてミキシングも幾らか変えながら載せ直した。 歌詞が自然にできて音楽になった 結城永人 - お元気ですか|結城永人 いつにないことだけど、言葉から実際に作曲していたので、だから作品に題名を付けるのはいとも容易かった。 お元気ですか 貴方がいなくなって もう大分経ちましたね もう大分経ちましたね 出だしのところは歌詞もできていた。そこからは言葉ははっきりしてなくて鼻歌混じりでやっていてしかしラストの一小節の四分音符の四つは「ありがとう」に定まった。ありがとうの「う」は縮めて「と」に纏めて入った。およそ俳句や短歌の字数換算だと「ありがとう」は五文字だけど、音楽の音符と歌詞の合わせ方は必ずしも同じではないと気付いたりもした。 出だしの歌詞の直後の暫くは非常に面白かった 予定通りだともっと低い音になっていた。メロデ…