白琉球の写真と俳句:二度と戻らないいつかの出会い 結城永人 - 2023年5月13日 (土) 地元の大きな公園で初夏の花々の写真を撮って来たので、その中から白琉球の写真を俳句付きで掲載する。 琉球躑躅とも呼ばれる白琉球は江戸時代から栽培された花で、沖縄(元は中国の呼び名で琉球)から全国に広まって琉球の名前が付けられた。自生種か渡来種かは良く分からず、性質から岸躑躅と黐躑躅の交雑種と考えられている。 雨上がり白琉球が風の中 白琉球は輝くように真っ白で大きな花柄が特徴的で、さらに蝶の羽根のようにひらひらと風に揺れるのが優雅な印象を与える。 写真を撮った前日に雨が降っていたせいで、花弁が少し変色して茶色の染みを付けていた。真っ白なだけに少しの染みでも目立ち易くて一回でも雨に濡れてしまうとはっきり変色するのは避けられない。 純粋さを壊れたら取り返しが付かないまでに象徴的に受け取らせる。考えると切なくて本当に存在自体が詩とも過言ではないくらい今此処の一瞬に迫った情感を与えるんだ。 僕は沖縄に行ったことがなくて咄嗟に思い付くのは気に入りの俳優の国分佐智子だ。昔、かりゆし先生ちばる!という沖縄を舞台にした主演ドラマがあって喜んで観ていた。沖縄の方言で、かりゆしは「目出度い」、ちばるは「頑張る」を意味するんだ。国分佐智子は天使好きで、詩的な感性の持ち主なので、素晴らしく触発されるように自作詩の迷いながらも沖縄へを歌ったりもした。 恋しくて白琉球に暮れる日よ 白琉球の純粋さは象徴的で、抜き差しならないので、紛れもない恋とか他でもない思いなんて世界に通じる。 理想的な人との出会いに匹敵する。一つでも嫌なことがあったら全て終わりという完全無欠の好きな気持ちに包まれる。あり得ないはずの喜びを敢えて受け入れた中で、あり得ない悲しみにまさか打ち伸めされるまでの幸せが途方もなく大きい。失っても心だけは自分に繋ぎ止めたい。 初夏の七つの花々の写真と俳句 コメント 新しい投稿 前の投稿
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