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些細な日常

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インピッシュのHushを聴く

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インピッシュ のアルバムの Hush が気に入り、どうしてかの感想を述べる。 真夜中の静けさのドラムンベースの美しさ Hush by Impish / Occulti Music 名前 Impish アルバム Hush 曲目 Can't Feel That's Right Let Me (feat Julia Marks) Solid (Zero T remix) Shadows (feat Kate Wild) Changing Colours Hush Solid (feat Julia Marks) レーベル Occulti Music 国 ロシア 発表年 2017 ジャンル ドラムンベース サブスクリプション Spotify ほか ダウンロード Juno Download ほか CD OCCLT010 LP OCCLT010LP 複雑なビートを駆使して、または清澄なリズムを鏤刻して静けさを織り上げ…

杉山未紗のTom's Diner(スザンヌ・ヴェガ)|人生歌

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2011年に発表された 杉山未紗 のカヴァーで聴いた Tom's Diner ( スザンヌ・ヴェガ )が人生歌として胸に響いた。 杉山未紗による Tom's Diner のカヴァー Tom's Diner|Misa Sugiyama - Toric 杉山未紗の Tom's Diner のカヴァーはオリジナルの全てが静けさに包まれたような独特の詩的で神妙な情感をお洒落に再構成していて本当に良いと思う。人生の一分一秒という極僅かな時間、あるいは瞬間の瞬間の生活まで大切にしたい気持ちが固有のリズムに乗って相応しい熱気を帯びて伝わって来る。表現上、芸術的にも人間的にも惹かれずにいないし、素敵としかいいようがない作品だ。 スザンヌ・ヴェガの Tom's Diner スザンヌ・ヴェガ| Suzanne Vega 作詞作曲はスザンヌ・ヴェガで、オリジナルの歌…

松島の海と象徴的に切り離せない父と息子の物語

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七月の第三月曜日は 国民の祝日 で海の日だ。海というと僕は出かけた経験が殆どないし、記憶も朧そのものなんだ。なぜかはやはり泳げないせいだろう。プールも同じだけれどもいつも縁がなかった。 水辺ならば魚釣りの池や川が余程と好きだったし、振り返って思い出も数知れないくらい良く親しまれていた。 ところが海もとても印象に残っている場面がある Matsushima Shidaikan Sokan by Ippukucho / CC BY 一度だけ出かけた宮城県の松島の海だった。日本三景(松島・天橋立・宮島)に含まれる国内で最も有名な絶景の一つだけれども小学時代の夏休みに父親に連れられて二人だけで訪れた。 遠くまで点在する島々が遥かに霞んで行く光景が幻想的で如何にも不思議だったと覚えている。 秋田県の祖母の家から自宅に帰る途中に車で立ち寄ったんだ 大好きなカブトムシやクワガタムシ…

Photoshop Expressのエフェクトは色味に優れていて心に染みる写真が得られた

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ブログの 白詰草の記事 に合わせて載せる写真に Photoshop Express でエフェクトをかけたら非常に上手く行った。驚いたのは仕上がりだけではなくてアプリでエフェクトに付けられていた名前もそうだった。白詰草の記事では乙女心の恋物語を取り上げたけれども気に行ったPhotoshop Expressのエフェクトがコイだったので、凄いと感じた。 僕の恋物語とPhotoshop Expressのコイがイメージで結び付くとすると写真編集で相当に使い易いアプリに違いない。思い通りだから良いし、嬉しい。いうと詩情から心に染みるエフェクトを持っている写真編集アプリがPhotoshop Expressだと白詰草へのコイで大いに満足しながら分かって来たんだ。 Photoshop Expressのエフェクトの使用感 Photoshop Expressのエフェクトは幾つもあるけ…

ハンマースホイに知られる心の襞を潜り抜けた静けさ

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どこか別世界にでも不意に迷い込んだかのような不思議な錯覚を与える絵を見たと思う。平凡な家屋の一室に誰かが僅かに息付きながら少しだけ目立って描かれている、または誰もいなくて室内そのものがひっそり寂しげに佇んでいる様子という絵が多いみたいだ。言葉にすれば音沙汰のない世界かも知れない。見ていると日々の静けさがとても印象的で、周りから取り残された景色だと考えると恐ろしさも禁じ得ないにせよ、詩情を醸し出す静謐な味わいに胸打たれてしまうんだ。 画家の名は ハンマースホイ という Interior with the artist's wife Ida in their home at Strandgade 30 by Vilhelm Hammershøi / Public domain 十九世紀のデンマークの画家で、幼い頃から絵を学んでいて五十一歳で病気で息を引き…

神の本性を世界へ見定める真夜中の祈り

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思い出の松毬から恒久的に告げられる平和への詩人の手

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松毬を久々ながら目にした。咄嗟、見慣れていたのも家の周りに松の木が、沢山、あったせいだったと昔を気付かされてしまった。当たり前のことも本当はそうではなかったという、生活圏が新たに問い直されてみれば。 松毬は小さくて可愛らしいものだ かつては僕も手が小さくてか、もっと大きく思い出に残っていたわけで、何分とも意外だった。 しかし冷たく強張ったような感触が蘇って来たのは懐かしいかぎりで、変わらない世界も認められた。気持ちが震えるとはこのことだろう。通低している、人間性がいつかの日々に。 考えると嬉しい。過去が素晴らしければ未来も素晴らしいはずだ。松毬を拾い上げた今此処、夕闇迫る神社の薄暗い松林の片隅は時の流れの素晴らしい結び目だといいたい。僕は確かに感じた。 詩人の手も時空を越えて差し出されると良い 松毬が詩の言葉として平和を恒久に告げている。いつまでも味わっていた…

駅のそばの駐輪場が普段よりも空いていた

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年末で会社や学校が冬休みに続々と入って来ているせいだ。寒いだけにしかし寂しさこそ身につまされるや。一人で出歩いてもいる夜なんだ。 致し方もなく思われ 自転車の疎らな駐輪場で誰もいなくて写真を撮っているはずの自分さえもがいなくなってしまいそうになる。吸い込まれる、心がそちらへ。びゅーびゅー風が吹いていて四方八方に張り付けられて身動きも取れないまま、溶け去るようにしてどこかへ真っ逆さまに落ちて行くというか。 人気のない何とやら 世界の奇妙な陥没地域でまさか存在の危うさを強かにも免れていられるなんて否全く幸いのかぎりが尽くされざるを得まい。孤独の極みにしてからが叫ぶべき声をも後ろに追い遣られてしまうかのようで、唇だって開くに開けず、どうにもこうにも抗うことなど一つもできはしなかった。恐ろしいわけだった、考えてみると哲学的には……。 深入りしてはならない 泡を吹いて倒…

ナミスジコアオシャクに小さな世界としか呼びようもない

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地元の草葉に一匹の薄緑の小さな我が留まっているのを写真に収めたけれども、一体、何の種類なのかと思った。 調べてみると ナミスジコアオシャク らしかった ナミスジコアオシャクは蛾の一種で、大きさは2cm程だ。色が薄く緑がかっていて綺麗に感じた。見付けては嬉しかった。可愛くてしかも静けさが漂っている。葉っぱに詩を醸し出すような雰囲気で止まっているから凄いと思う。振り返ると蛾は飛んでいる姿は殆ど見かけなかったけど、しかし小さな世界で綺麗なゆえに静けさが際立って受け取られた。 ナミスジコアオシャクは似たような仲間も多くて見分けが付き難かった 灰ヶ峰の蛾類リスト…3 を見ながら色や形で幾つかに絞ってさらに羽根に線が、二本、入っていて波形になっている特徴で絞り込んだけれども駄目だった。しかしながら 北茨城周辺の生き物 ナミスジコアオシャク によると「腹部背に白い紋がある」とされ…

寛ぎを得ながら世界はとても静かだった

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帰り道の歩道橋から町外れの方角を眺めると森が遠くに目立つ。喧騒を離れるような感じがする。町の中心部に近い歩道橋で、一度、反対側を振り向けば直ぐに幾つもの商店や人々の行き交いを目にする。 静かな気分に包まれて詩的にも得るのは寛ぎとしか呼べない 今此処に自分一人だけが存在している。心の確かな手応えに味わわれる世界が好きだ。他に代え難い真実が全てに繰り広げられて行って生き方にも影響を及ぼす。 良い形で日々を知り、空に浮かべると思いは夕暮れの切なさに重なった。 生きる喜びだし、今此処が全てではないか。町並みを潜り抜けても変わらないように祈りたい。永遠と呼べるまで夢のように考えながら生きる喜びが有り難くては目の前の歩道橋の手摺りも優しい佇まいを隠しはしなかった。侘しいほどに引き付けられもしたはずだ。