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心当て(詩集)

Splash

午後の日射しに揺れる

レースのカーテンを

吹き寄せる漣は静やかだ

光を通り抜けて来て

心地良い週末も

忽然と去ってしまうほどに

安穏も惜しまなかった

風に乗る言葉で

皆に良い顔をする
良い顔は記憶へ刻まれた
記憶を飛び回る海燕は
飛び回る晴れ間も突突いて
晴れ間で連想される
連想が呼び起こした
呼び声の
声も各々な皆に

以来
砦を建てた
夏は涼しく
冬は暖かな
霊感
春はなくて
秋もなくて
結果
始終
適宜だった
鋭意
周遊
厳戒

言葉を風に乗せると
風に乗る言葉で
乗った言葉も風かしら
風に乗る言葉で
言葉は風に乗った
乗らない言葉も風だった
言葉を風に乗せると

どうやら
懐かしい響きがする
野に咲く花は
アマリリスの
他には例をみない
ようだろう
初っ端わ

一人
内心
追尾
実際

本当
愛着
奪回

ダーリンが止まらない

どうも長袖を着る気にならなかった
肌寒いので
室内だけにしろ
治っては患いながら鼻風邪を連発している
流石に半袖ではきついと想う
十月も下旬だ
頑張りが祟った
宜しい面々に囲まれて“恋”が手薄だったか
だって好きは好きでも相違するのだから
自分として制した決意を曲げるわけには行かない
長袖が重たく感じた
まるで冬も越せる勢いで薄着のまま
寝冷えを挑もうとは世の中も痛快らしい
持たなかった
かねて待ち遠しく嘆願していたせいでは
なかったものの
数にも入らない偶然を積み重ねたらばとかなんて玉の輿へ欠伸も出なくなり
そうな
張り切り過ぎは辛抱も堪らずに仕納めだ

荷造り

邪魔したね。
少しでも幸せを受け取って貰えたと
喜ぶには気持ちが儘ならない。
最近は柿まで送られてや呈する言葉へも憚られる始末だ。
どうするのか。
獅子座で蜘蛛の子は散り散りと駆け擦り行く夜夜中、
礼を尽さないのは自分としても生き様を棚上げにしてしまい兼ねない。
感謝されて感謝する。
照れるな、
先越しの想いへ報いるのは。
ともあれ、
厚意に免じて日捲り、
消息を断つのは殆ども非人情へ及ぼす。
タオルケットを送るよ。
水色の刺繍も喇叭水仙というようなわけならば
興味を唆られるのは良く出来ただけじゃなさそうだ。
延いては虫好いて。

満月

どんな花弁も黄だ
微笑ましく放り込まれた宵闇に咲いている

探勝するのは吝かではない

しかしながら顔を上げるや有り難いばかりだった
写し出されたのは行く末ではないか

僕は思い立つ
従来よりも速やかに
方向付けを引き受けて勤しむんだ

ついぞ心許なかった
頬伝う涙の跡は瞬く間に浄化するような
余りにも嫋やかな祈りを

庶幾えば
嘯かれたともさんざめく
頃合いは取り入ってみた所々へ
弛みなく冴え返る

グラススクエア

やはり財宝があった
素晴らしく甘く
数少なく清新な

金庫を施錠した天使が
飛んで来るのだった
牛蒡抜きか
時空へ
三分も八分も忍耐強くては
屁でもない

再び降る
満天の星たちの
美しい空は久後だった

果てる……
しかし抱き留められた天使は金庫を開いている
収めた五寸釘よりぞ
楽しい気持ちにならずにはいなかった
ピンナップも仮装も
夢の夢では
砂原へプレーリードッグが伸し上がる
日頃を忙しなく送り
F1でチェッカーフラッグを振るのが役割りではない
のほほんも宛どなさへ突き付けられた痺れを切らすと
良好そのものだった

閉める
金庫を
独りで

雪崩れに打ち噛まされた電波塔を転がるや
春めく野原へ滑り込む!!
だから
泣かないで
多分多分
天使よ

唯心パレット

打ちまけてみるや
洗い浚いに一から十まで
種々な色が胸を打つ
数え切れなくて
出来事も様々だったんだと
いわざるを得ない

印象的なのは
黄と紫だ
僕にとって

騒動の絶えない家庭で?
閑かな暮らしを欲した
部屋のドアへ漫画も
投げ付けたくはないくらい

さもなければ
良さが弾けるだろう
精確にいって
黄と紫よりも
象徴的だったのは
僕ではない

素晴らしさが青く
思い遣りも透き通っていた
ピンクの優しさの
手前には清らかさが広がり
緑そのものだったんだ
想像させられてしまう
白黒を付けるにも
早合点は禁物なので!!

放たれた
生い立ちの並べてを
奇しくも取り入れながら
顧みないでいたとは
長かったにしろ

何とも立ち上がり
表し出して行くべきだった

辛く悲しい
空間だとしてもかりに
根比べみたく

吊り橋で屈むよりも

僕がやった麦藁帽は帯が焦げ茶で小さめだった
どうしてかは〈ヒミツ〉にしておく
好きだったんだ
現在形でもないのは事情が変わった
まさか傷付いたらしい
初便りという
僕にとって
本心なのに許されてないと考えてはならない
君だから仕方がないにせよ
はっきり示されてまでは首を横へ振らないでしょう
数日しか経ってない
思い通りにならないのはグロッキーなんだ
しかし
なんで離れ去ったの?
天使ばかりか妖精ですらが一目を置いていた君
君は愛しさを受け切らなかったようだ
むろんではなく
分かっていたはずなのに知ってるつもりだなんて体面がなかった
憂いがちな僕を励ましてくれた
瞳へ乾杯だ
歌ってみせる
真摯に
飾りは添えず
けども甘さを控えたやつを
夏場に

西瓜の一切れ

意識したよりも深く
憧れが滞っているのだった
過日の思いと共に
認め返そう心得ならば
期は熟して

人生を狂わせたか

誤った目測で
操縦士は高度を下げて
山林へ突っ込んで行った
大事には到らず
翔け昇る飛行機が空で
煙を曳かせている

恰も花丸の……
如くだった……世界観――
切れ切れに……

癒されて事足りるのではと
素惚けてしまった

メインテーマ

女神が面立ち
ピザデニッシュを口へ
運んだ頃には
青銅器で沸き上がった
どくだみ茶も良いだろう
試し割りへおよそ
縮み込んだら
長閑ではあり得なかった
といえども
溢れ出す
地球儀ではないか
ボウリングの球のような
まるで質感は
潤わしいスエードだ
永遠に

縞馬はサバンナで
走り続けている
群れを成した
蹄が土埃を
捲し立てるのだった

先決は意向だ
意欲ではないので
アレか
歯に衣を着せずには
いられなかった
とするや
否や

【デスティネーション】

かつて子雀を拾った。近所の林だ。巣の場所が発見されず、自宅へ持ち帰った。洗面器では出てしまいそうで、よもや大きな硝子の瓶に放り込んだという。飼えるのが幸せだった。なのに翌朝は鳥の鳴き声が周辺で止まらない。親雀なのか。僕は返しに行った。どこにも巣が見当たらないので、地面に置かざるを得ない気持ちが疚しい。鳥の鳴き声は鎮まったにせよ、不憫が残される状態という。生きて帰ったのか、子雀は。しかし幸せとは飼えると良いと考えていた。捕まえる巣も探し続けたのだった。出会いが出会いなので後ろめたいながら希望は果たされている。もしも巣を覗いたら求めなくなったのだろうか。手を出しても結果は変わらない。親雀が来る。飼わせないという。拾ったのが珍妙だ。巣で捕まえるよりも惹かれたに違いない。

学んだのが
真髄だと相応しい
生活感が漲る
ずっとずっと
宇宙は遠くなるので
超脱されてしまう
生活感が漲る
ずっとずっと
全人的というか
生活感が漲る

無限の彼方から

彼岸の普遍へと

渡って行くんだ

本質に拘泥りを

絶ち切らないで

ふかふか

少なくとも
吉と出るのは明白だ
待機している物自体が
信用されたので

しかし
手元にはない
およそ
逸してしまうのではないか
やはり
暗かった

必需品ならば
辛抱も堪らず
祈るのだろう
素晴らしさへ

今後が遠い
といって
朽ち果ててしまいもせず
とはいえ
意気込む
といえど

得られなくてや
間延びも無理はなかった
打ち切るな
好機こそ

有数物だから
労苦を祟られ
慈しむまでに
馳せ参じない

然諾

さて仲間入りだ
縮まる隙間の向こう側へ吸い寄せられて行った
傘を差して滴り落ちる雨水も綺麗だった
煙り立つ広場で遊具たちは居眠りをしている
滑り台
ブランコ
鉄棒
シーソー
砂場
ジャングルジム
普段から人気は決して多くないにせよ
ひっそりとした気分にさせられてしまいそうで
我へ返る
生け垣には赤詰め草が濡れながら幾つも咲くのだった
見えて来たか
目を遣ると
就中
ベンチへ置き忘れたグレープフルーツは手探りで
知性が感じるくらい空は止み得ない乱気流で覆われている
捲りの長雨だ
降り
降り捲りにしては少しだけ明るいなんて笑い込む
きっとよもや
仲間入りで良くなる
寝覚めの懇願にシャベルを差した頃
生活は余りに清らか過ぎてカモノハシも掘り出せなかった
榎茸だって共通だ
雨水で打たれていた
相変わらず
しまいそうな気分はひっそりではないかしら
風こそ緩やかで
パンの匂いがする
床屋の回転灯も掠れがちだった
空は長雨を引かない
働くアイロンへプラットホームが連関するような
まるで三時三十三分三十三秒の文字盤の午後は
グラスの上面にアメンボが浮動するのみの野趣をうっとりと交えるばかりだ
いざや傘を窄めて俯伏せに抱き付いていろ
水浸しな土で頬を冷ませば種々と受け取るはずかも
とてもではないが
良くぞ詰るまい
もちろん空が空ならば
分厚く伸しかかる雨雲は玄奥と塗りたくった
降る
沢山
降らす

パルテノン神殿

祈りを捧げるだけで
人々は満足したような
気持ちを与えずにいない

ただ立ち入ることが
まるで最終的な存続の
手法だと受け取らされる

神々と密接な関係を有した
大昔の伝統を引き受けた
古代の祭壇としてか
建立されている

数多くの犠牲を払って来て
超克せざるを得なくなり
戦とも袂を分けたか
整然としている

なんて健全なんだ
悲しくて泣いてしまう
涙を浮かべもするはずだ

大理石の柱が並ぶ
奥間へ引き込まれるや
悉く望み通りだったので

迷いながらも沖縄へ

恋愛にとって絆こそ
奇跡の針穴を
もしや通り抜けなかったら
余りに辛過ぎる

ズタボロなのは
温かい未来への計画よりも
内面性かしら
考えずにいなかった

ホットドッグでも食べて
改めて行こう
世間は広いのだから
捜してみないと

峠を越えられず
遭難している
たとえ登山者だとしてもか
救い出されるものを

朽ち果てるな
心当たりで話すけど
ハンバーグとスキーだった
気が塞がれたり

ワクワクしたい
青春期は美しいとかなんて
思わなくならずにぞ
寄り道も良い

宵待草

何を夢見るのか
別珍の季節を通じて
年柄と毛羽立った
心構えも他ではないと
始まりを告げる
待宵草へ日が沈む

皆は想うだろう
恋慕いながら
一寸でも惜しければ
離れ去りやしない
雨が降っても
かりに槍が刺さっても
死ぬほどに好きだと

シベリアで待宵草は
線路の脇に揺れていた
夢見る何かを
どんな列車が走ろうと
錆び付かせないで

風が強くなり
邪念を運んで来れど
試金石のようだ
引き渡されやしないで
互いに確め合う
存在感の重たさが
抱擁を迫らずにいない
麗しい君たちならば

待宵草は夢見る
宇宙船の窓越しで
餞別とも付かないまま
何か楽しげな

アマゾンでスコールだ

ずぶ濡れといって良い
傘も差さずに参った参った

虫取りで来たのに
目当てのネプチューンは
猛烈に繁茂する森へ

参った参ったといいながら
背中にも集ってないか

パーカーを着た貴方
優に噛み合った仲らいの
水滴も弾くピアス
別れ際での面映ゆさに

いいながら有閑するみたく
始末に負えない有り様だ
かくも冷め遣りながら

取り逃がしたとは
ネプチューンめ勘鋭くて
遠い樹液が旨いのか

無手勝を始末に負えない
籠へとは色気も入らず

コールドパイン

パズルは大部分が
出揃っているのだった
極一部が捗らない

絵柄は東京タワーで
彼女に見せてあげた彼氏は
友人だったかぎり
思い遣られずにいない

僕が素晴らしければ
割り込めやしないだろう
たぶん祝いたがる

タメの友人の彼女は
僕ともタメだったんだ

彼女のタメの彼氏の
友人は僕なんだかどうか
素晴らしさをくれられても
泣かざるを得ない
三角関係だった

東京タワーで彼女と
友人は噂にも上らなかった

怒っていたので
宥めたかった彼氏ならば
流石に律義だろう
きっと喜ばなくては
罰当たりになる

飄々としていた友人を
彼女はニンマリなのかしら
よもや大丈夫だった
僕にしておけそうなんだ
素晴らしくないぜ

彼氏は東京タワーへ
もはや伺わなかったまま

ピースを埋め込むのも
誰かでありはしなかった
彼女が恋人だったと
友人に連れ去られながら

やはり思い遣られる
気持ちになってしまう

黄金海岸

僕たちは歩いて行った
宵越しの星明かりのまま
愛しさに包まれて
または波打ち際の音を聞き
与える言葉もなく
遥かな社会を考えながら

向こう側に海豹がいる
傷んだ脇腹は血を流して
瀕死そのものとは
なんて可哀想なのだろうか
一生が全うされる
寸前の動き方なのだった

天国に召される生命を
さて想像してみてごらん
羽根が生えた心だ
身を粉にして働いたにしろ
本質へ逆らい得ず
決定されている僕たちは

夜中の浜辺で正しくも
足跡を刻み残すのだった
潮先が訪れるまで
凪いだ大西洋に沿って進む
由々しい出会いと
もちろん感じ入るほどに

ユーカリのコアラ

食べているね
葉っぱを
むしゃむしゃと口にして

大きな鼻は
ようこそオーストリアへ
との黒さだわ

可愛くなる
ずっと変わらないでいろな
ギザギザの耳も

獰猛なんだ
喧嘩すると引っ掻いたり
噛み付くよ

大抵は眠り
枝に丸くなって瞼を閉じる
ほんわかムードさ

降りて来た
地面へ移動する尻振りも
急ぐや速いぞ

掴まりがてら
マジマジと顔を動かさない
高い幹で

心当て(詩集):全十九篇

Forevermore

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