シソンヌのラーメン屋:とんこつラーメンを臭いラーメンと呼んだコントが好き

自分の写真結城永人 -

シソンヌ(お笑い)のラーメン屋のコントが面白かった。とんこつラーメンを臭いラーメンと呼ぶから僕も同じだったと気付いた。

否、店によってはそばを通りかかるだけでも堪らないくらい臭いから、一体、何だろうと本当に思わずにはいられなかったものの誰にもいわずに過ごしていた、長らく。なのではっきりいってくれたシソンヌには気持ちもすかっとするようで、流石にも可笑しかったわけなんだ。

素朴な疑問がお笑いのネタになっているから些細な日常に近い

シソンヌの『ラーメン屋』で客がカウンターに着いて店員に喋っている
シソンヌ|キングオブコント2014

ちょっとしたことで、知らなくても良さそうな何かを敢えて取り上げてしまったシソンヌは細やかな神経の持ち主でないかしら。日々が何気ないままに見過ごされてなかった。

というと他のお笑いでも似ていて小さな気付きを大きく膨らませるようにデフォルメしてネタにしている例はあると思うし、漫画的といっても良い、シソンヌに僕が面白可笑しく受けたのはやはりとんこつラーメンが臭いラーメンという一点にかかっていたんだ、他でもなく。

振り返ると店の外まで臭いという経験から来ていたし、とんこつラーメンは臭いラーメンだと普段よりも十分に思い至らされてしまったせいだろう。食事のメニューで臭いだけならば取り立てて珍しいわけでもないし、人によってはあり得ないと感じるかも知れないにせよ、道端で臭くて臭くて倒れ込みそうになるほどのとんこつラーメンの店を僕はかねて見知っていた。

シソンヌの『ラーメン屋』で客が臭いラーメンを前にして右手で顔を覆っている
シソンヌ|キングオブコント2014

シソンヌは臭いラーメンだけではなくて旨いラーメンともとんこつラーメンを呼んでいてやはり同じだったんだ。

なるほどと唸る間もなく、とてもスムーズに相槌の打たれた心なんて僕はシソンヌに似ているのかとも考えてしまう。物事の捉え方ならばよもや気の持ち様かも知れないし、裏返せばシソンヌこそ僕と結び付くように詩的ではなかったともかぎらない。

ラーメン屋のコントが些細な日常を内面から掬い上げている事実は確かなので、好きでなければ気付かなかった世界を教えてくれる、永遠に驚かされるような感性の閃きを見出だすことも強ち難しくはなかったとイメージを探れば分かりもして来る。

とんこつラーメンは旨いのに臭いとすれば心ごとそうだったに違いない

シソンヌの『ラーメン屋』で客がカウンターに着いて店員が見ているところで、臭いラーメンを食べようとしている
シソンヌ|キングオブコント2014

好きだからこそ知りたいし、旨くなければ臭いだけでしか特にもないはずの言葉なので、シソンヌは物事の捉え方が深いし、ラーメン屋のコントはとんこつラーメンの魅力を上手く掴んでいると思うよね。

YouTubeのシソンヌの公式チャンネルで他のコントを幾つか観てみるとやはりラーメン屋がずば抜けて良かったみたいだ。

初めからネタになっているお笑いの世界というか、生活での僅かな内面の動きから作詩するように良い時間が流れていたわけなので、他のコントも決して詰まらなくはないせよ、シソンヌのラーメン屋こそ見ながらにして素晴らしく凄かったと記憶には逆に強く刻まれてしまった、むしろ。

人々に伝えるべき気持ちを上手く掴んでいたし、お笑いのコントとしての出来映えが非常に優れていた。

参考:「キングオブコント」でシソンヌが優勝できた理由

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