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些細な日常

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日本のALPS処理水の海洋放出は人や自然を破壊しないか

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先月二十四日、福島第一原発のALPS(Advanced Liquid Processing System/多核種除去設備/アルプス)処理水が海洋放出された。東日本大震災でメルトダウンを起こした原子炉の放射性物質を様々に大量に含んだ汚染水を国の規制基準に従って浄化したものをALPS処理水、またはトリチウム(ALPSで取り除けない核種)水として福島県の1km先の沖合いの海に海底トンネルを通じて流すということが、三十年、続くと予定されている。かつてメルトダウンを起こした原子炉の汚染水を浄化したものでも海洋放出した国はなかった。五月五日には18000Bq/kg(食品衛生法の基準の百八十倍)という高濃度のセシウムを持つクロソイが福島第一原発の港湾内で見付かって( 原発港湾で高濃度セシウムのクロソイ )恐らく未処理で流れ込んだ汚染水によって放射性物質が生物濃縮されていた。クロソイの寿命が十年程なので、そ…

トリチウムの生物にとって安全でも危険でもあり得る放射能

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福島第一原発のALPS(Advanced Liquid Processing System/多核種除去設備)処理水の海洋放出で、最も多く聞かれる放射性物質としてトリチウムがある。ALPS処理水がトリチウム水とも呼ばれて水を構成する水素として原発事故の汚染水から取り除くことができず、必ず残るものなんだ。海洋放出で百倍に希釈するけれども本当に大丈夫かどうかが気がかりになる。 トリチウムは水素の放射性同位体でβ線を出す Tritium by BruceBlaus / CC BY トリチウムは三重水素と呼ばれる水素の放射線同位体で、原子核が一つの陽子と二つの中性子によって構成される。原子核の不安さを解消するために放射線の一種のβ線を出しており、半減期12.32年でヘリウム3へとβ崩壊(中性子一つが陽子一つへ変化)する。 トリチウム水(HTO)は水分子を作り出す水素原子の一つか二つがトリチウムになったもの…

大型海洋生物のマグロやクジラなどは危険なメチル水銀が多いから食べ過ぎるな

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概要 マグロやクジラなどの大型海洋生物には、メチル水銀と呼ばれる有害な物質が多く含まれています。メチル水銀は、過剰に摂取すると健康被害を引き起こす可能性があるため、食べ過ぎには注意が必要です。 メチル水銀の危険性 メチル水銀は、脳や神経系に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に、胎児や乳幼児はメチル水銀の影響を受けやすく、発達障害などのリスクが高まります。 摂取量の目安 食品安全衛生委員会は、メチル水銀の摂取量を、体重1kgあたり週に1.6μg以下に設定しています。この値を超えないためには、マグロやクジラなどの大型海洋生物を食べる頻度を制限する必要があります。 具体的な目安 厚生労働省によると、クロマグロなどの大型海洋生物は、一週間に一回程度に止めておくことが安全とされています。また、妊婦や乳幼児は、さらに摂取量を控える必要があります。 メチル水銀の解毒作用を持つセレノネイン 魚介類はメチル水銀を含んで…

生きる化石と呼ばれるシーラカンスは実に三億五千万年前の姿を止める魚だった

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古生代のデボン紀の中頃に出現してその後半から姿を変えず、三億五千万年前のまま、止め続けている古代魚の一種が シーラカンス で、生きる化石と呼ぶに相応しい存在を代表的に保っている。 シーラカンスの種類と生息地について Coelacanth off Pumula on the KwaZulu-Natal South Coast, South Africa by Bruce A.S. Henderson / CC BY 目下、南アフリカの北東海岸のチャルムナ川の沖やインド洋のコモロ諸島の海のラティメリア・カルムナエとインドネシアのスラウェシ島の近海のラティメリア・メナドエンシスの二種類の現存が確認されている。 何れも水深150~700m程度の海底谷の洞穴を住処に泳いでいる。人間が普通に海を泳いでいて遭遇する可能性は極めて少ない。しかし近年はディープダイビングで水深100mでも数十分は潜水できるようになって…

マリアナ海溝の超深海のマリアナスネイルフィッシュは圧倒的なTMAOで水に適した魚の中の魚だった

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地球上で最も深い海を持つとされる太平洋の西側に位置する水深10000m以上の マリアナ海溝 の8000m付近に マリアナスネイルフィッシュ (シンカイクサウオの一種のシュードリパリススワイヤーアイ)がいるらしい。水深6000m以上は超深海と呼ばれて大変な水圧がかかるせいか――深さ10m毎に、一気圧、増える――生物自体が殆ど生息し得ない。魚類で確認された中ではマリアナスネイルフィッシュが、唯一、並外れた潜水能力を備えながら超深海の8000m付近まで易々と泳いでいたわけだった。 目次 マリアナスネイルフィッシュとその他の超深海の生物たち マリアナスネイルフィッシュは口の周りの幾つもの穴で感覚を受け取る マリアナスネイルフィッシュはダイダラボッチを食べて暮らしている ダイダラボッチはカイコウオオソコエビを食べて暮らしている 重要なのは何よりもTMAOではないかと考えられていた 面白いのはTMAOは魚介類の特有の匂い…

松島の海と象徴的に切り離せない父と息子の物語

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七月の第三月曜日は 国民の祝日 で海の日だ。海というと僕は出かけた経験が殆どないし、記憶も朧そのものなんだ。なぜかはやはり泳げないせいだろう。プールも同じだけれどもいつも縁がなかった。 水辺ならば魚釣りの池や川が余程と好きだったし、振り返って思い出も数知れないくらい良く親しまれていた。 ところが海もとても印象に残っている場面がある Matsushima Shidaikan Sokan by Ippukucho / CC BY 一度だけ出かけた宮城県の松島の海だった。日本三景(松島・天橋立・宮島)に含まれる国内で最も有名な絶景の一つだけれども小学時代の夏休みに父親に連れられて二人だけで訪れた。 遠くまで点在する島々が遥かに霞んで行く光景が幻想的で如何にも不思議だったと覚えている。 秋田県の祖母の家から自宅に帰る途中に車で立ち寄ったんだ 大好きなカブトムシやクワガタムシをバケツに大量に捕って車の後部座席の床に…

クリオネに見られる三つの特徴/本体だけの巻き貝と流氷の天使とバッカルコーン

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水中をほよほよ泳いでいて小さくて可愛いクリオネは見ているだけで心行くまで満足させられてしまっていていつも余り多くを知らなかったのではないか。 果たしてどんな生物かも分からないくらい風変わりな存在なので、もう少し細かく覚えておいて他の生物と同じように捉えられると良いと感じたんだ。 Clione from OpenCage / CC BY-SA クリオネの三つの特徴を挙げる 本体だけの巻き貝 流氷の天使 バッカルコーン クリオネは巻き貝の一種で、生まれると普通に貝殻を持っているらしいけれども暫くして本体しかなくなる。すなわち貝殻のない貝だから普段は目にしない格好だと珍しく思われ易かったわけだ。 和名では裸亀貝と呼ばれる。亀貝の仲間だけれども貝殻を脱ぎ捨てて完全に裸になっているイメージだろう。暑いせいかと人間に見立てれば直ぐに感じるけれども生息するのは海の寒流域とされる。冷たい水を好んでいて日本では北海道の沿…

ドビュッシーの交響詩の海は広大に押し寄せる楽音の多様性が芸術的だった

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坂本龍一 (音楽家)の schola vol.3 Debussy 鼎談 を観ていたら ドビュッシーの交響詩の海 の第二楽章が取り上げられていた。 ドビュッシー は現代音楽を先取りした作曲家で、オーケストラにそれまで特に使われてなかった金管楽器や打楽器を積極的に取り入れたらしい。 浅田彰 (批評家)も出ていてダイナミックといっていた。 サティ と親交が深くてドビュッシーは個性を自覚したいみたいな認識が「切断」と表現されていて物凄く面白かった。作風が対称的だからそう呼ばれているはずだけれども常人には出て来ない発想だろう。流石に優秀だったし、一言で感動させられるのも本当にビックリした。 僕も聴いてみようと次いでドビュッシーの交響詩の海を探し出した Debussy: La mer ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Juraj Valčuha|hr-Sinfonieorchester – Frankfurt…

マラパスクア島の青い海と白い砂浜と瑞々しい空の広がりに

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フィリピンの小島の一つで、 カランガマン島も素晴らしい けれどもそのそばにマラパスクア島というやはり同じように引き付けられる場所がある。 Beach at Tepanee Beach Resort, Malapascua by Matt Kieffer / CC BY-SA 青い海と白い砂浜と瑞々しい空の広がりに感動を覚えざるを得ない心持ちがして生活も安らぎで一杯になりそうだ。 フィリピンにはセブ島という観光の世界的な目玉があってその他にカランガマン島やマラパスクア島などの小島が幾つも点在している。 何れも亜熱帯の美しい光景が堪能できる。地球上で自然の織り成すかけがえのない世界の一つに甚だしく数えられるのではないか。些細な日常も視野を広げるほどに新しい喜びに触れられるとまざまざと思い知らされるようだ。 マラパスクア島の素晴らしさにはぐうの音も出ない Malapascua island beach by …