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大型海洋生物のマグロやクジラなどは危険なメチル水銀が多いから食べ過ぎるな

人体に有害な重金属の水銀は自然界の地殻に多く含まれて特に製品用の採掘作業などは間近で取り込まないように注意するべきだけれども日常生活でも普通に取り込まれる場合があるから必ずしも安心できない。

一つには歯科で使われる詰め物/被せ物の銀歯の素材のアマルガムが含む無機水銀で、日本だと多用された1970年代から1980年代にかけて虫歯を治療したりして口の中に入っている人は水銀としての毒性は比較的に低いにせよ、毎日の不調や万一でも水銀中毒を起こさないように注意したい。

マグロの寿司を幾つか盛り付けた皿

そしてもう一つもっと広範囲に誰にでも悪影響を及ぼし兼ねず、しかも水銀としての毒性が非常に高いと目されるメチル水銀(有機水銀の一種)を含むのが一部の食品なんだ。

日本でかつて多くの死傷者を出した水俣病の原因と同じで、食事から取り過ぎれば間違いなく、人間にとって致命的な毒物に他ならない。

メチル水銀は人間の腸から殆ど全て吸収されて中枢神経や内分泌器や腎臓や口腔を破壊する性質があり、しかも血液脳関門や胎盤を易々と通り抜けるために脳や胎児も相応の健康被害を免れない。

水俣病は化学工場のメチル水銀に汚染された排水に起因するけれども人為的でなくても食品にメチル水銀は含まれる場合があるから用心を迫られる。

自然界の金属水銀をメチル水銀へと変化させる要因

通常、地殻の水銀はそれ自体で毒性の余りない金属水銀として存在するもののメチル水銀へと変化させる要因が自然界には備わっているという。

メチル水銀は、土壌や河川、海の底質に存在する細菌(メタン産生菌など)や真菌により、無機水銀あるいはフェニル水銀から生成することなどが知られている。無機水銀のメチル化として、メタン産生菌やその他多くの微生物が産生するメチルコバラミンにより反応が起こること、また、生化学的に活性な物質が存在しなくても光化学反応的にメチル水銀の生成が起こることも知られている。すなわち、無機水銀塩に酢酸またはプロピオン酸を加えて日光を照射すると、メチル水銀やエチル水銀を生成する。
これら以外にも、底質中で生物的にメチル水銀の生成が確認されていること等、無機水銀のメチル化は自然環境中でいくつかの原因により起こり得るので、メチル水銀だけでなく、無機水銀塩を環境中に放出することも極力避ける必要がある。

すなわち微生物や光やその他によって金属水銀の無機水銀と有機水銀のフェニル水銀もメチル化されてメチル水銀に自然に変わるわけなんだ。

海洋生物のメチル水銀は食物連鎖で段階的に増加する

食品では植物や茸が土壌から色んな水銀を取り込んで内側に溜めるけれども最も心配されるのが海洋生物らしい。水中で微生物のメチル化の頻度が高いためで、非常に危険なメチル水銀が川から海へと多く流れ込み、魚介類や哺乳類が餌と一種に食べてしまって体内に溜め込む。

海洋生物の体内のメチル水銀の量は食物連鎖にかかって微小海洋生物のプランクトンから始まり、小型海洋生物、中型海洋生物、最後に頂点捕食者となる大型海洋生物まで個々に餌に蓄積される分を付け足しながら段階的に増加するという傾向がある。

海洋生物のメチル水銀に纏わる食物連鎖の図解

調査によってメチル水銀を最も多く蓄積するマグロカジキクジライルカなどの大型海洋生物が食べると水銀中毒を生じる危険性が十分にあり得ると分かって来た。

2003年6月FAO/WHO合同食品添加物専門家会合(JECFA)では、暫定的耐容週間摂取量(PTWI)を3.3μg/kg体重から1.6μg/kg体重に引き下げることを勧告しました。
2003年、厚生労働省が調査した食品由来の日本人の総水銀摂取量は8.1μg/day(マイクログラム/日)であり、このPTWIからみても、メチル水銀摂取量は約70%に過ぎないことから、通常の食生活をしている限り健康への影響はありません。

食品から摂取する水銀と、 その人体への影響とは? via 内閣府(PDF)

体重を50kgで換算すると一週間で、80μg(1.6×50)がPTWIの値になり、七日で割れば一日に約11.4μgなので、日本人の平均の8.1μgはまだ幾らか余裕があり、大して危険ではない。

しかし例えば寿司や刺身で良く見かけるクロマグロ(本マグロ)だとメチル水銀の含有量は1g当たり、平均して0.542μg程度で、一切れを15gで換算すると8.13μg程度になって一切れでも一日当たりの許容量に可成と近付いてしまうから結構と厳しい。

大抵は一食分が五切れくらいあるとしたら他の食品の状況を踏まえるとクロマグロの寿司や刺身は一週間に一回程度に止めて他の同じような大型海洋生物を食べないようにしないと安全とされるPTWIの値には収まらない。

好きならばどんなメニューでも一週間に一回以上を食べる可能性は大いにあり得るから意外と節制を強いられるかも知れない。

殊に重要なのは妊婦の場合で、メチル水銀は胎盤を通じて抵抗力の弱い胎盤へ運ばれて水俣病と変わらず、脳などの中枢神経の障害を来す恐れが大きいからPTWIの値を厳守した食生活が肝心だ。そうした水銀の許容量も妊婦を想定してこそ2003年から以前よりも、半分以上、少なく算定されるようになった(水銀・メチル水銀の暫定耐容一週間摂取量(PTWI))。

妊婦以外でも抵抗力の弱い子供や老人や病人が控えるのはもろろんのこと、抵抗力の強い成人でも水銀が健康とパフォーマンスに役立つ可能性は低いし、または体外へ排出する臓器の負担を減らすためにも余り多くは取り込まない生活が良いと思う。

食品として主要な大型海洋生物のメチル水銀の含有量

湾に浮かんだ二隻の漁船

どのくらいの頻度で食べるのが安全かを踏まえながら食品として主要な大型海洋生物の筋肉(肉中で最も多く蓄積される部位)のメチル水銀の含有量が多いものを示す。

危険種①二ヵ月に一回まで食べて良い

危険種②二週間に一回まで食べて良い

危険種③一週間に一回まで食べて良い

危険種④一週間に二回まで食べて良い

その他の深海魚や貝などの危険種

大型でなくてもメチル水銀を多く含む海洋生物の深海魚や貝などに注意したい。

一週間に一回まで食べて良い

一週間に二回まで食べて良い

※単位のppmは百万分の一の割合(0.0001%)で、食品1g当たりに含まれる物質のμg(マイクログラム/百万分の一グラム)数に等しい。
※一回分の食べる量は全て80g(刺身ならば五切れ程)としてメチル水銀の許容範囲の安全な頻度が算定されている。

参考:妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項のQ&A(PDF)

食べる頻度はメチル水銀の許容量に対応している。なので期間内にどれか一つでも超えてはならない。例えば二ヵ月に一回までのバンドウイルカを食べたらその間はもう他の種類を一つも食べてはならない。さもないと水銀中毒を招かないメチル水銀の許容量を超えてしまって危険なわけなんだ。

色んな種類を食べたい場合は個々の分量を減らして食べるとメチル水銀の摂取量も減らすことができるから大丈夫になる。食事毎にメチル水銀の摂取量を超えないように品目を纏めるかぎり、同じ種類の食べる頻度も少しずつ毎日とか増やすこともできる。

汚染濃度は鯨の種類や部位により大きく異なるが、ハクジラ類(ツチクジラ、イシイルカ等)の脂皮、肝臓等には濃度の高いものがあった。

大型海洋生物のメチル水銀の含有量は部位によっても差があって特に肝臓などの内臓に集中的に蓄積されるようだ。イルカを含む肉食のハクジラの仲間はプランクトンや小魚などの動物性の餌から大量の水銀を取り込んでいてメチル水銀も許容量を遥かに超えるという例がある。肉中も多いから危険性は高いけれども肝臓などの内臓を食べるのは正しく止めるべきだろう。

体内に蓄積されるメチル水銀を排出するための方法

水族館のクロマグロの群れ

食事などから体内に取り込まれたメチル水銀は不要物として体外へ自然に排出されるけれども半分になるのが約七十日(二ヵ月と十日程)といわれる。

メチル水銀は腸から殆ど全て吸収されるけれども排出されるのは糞尿が大部分を占めていてどちらかというと糞よりも尿の役割が大きい。

一度腎臓でろ過され,あるいは腸管に排泄された重金属は,管壁で再吸収を受ける。メチル水銀は生体内に非常に長くとどまり,尿中に多く排泄されるという。メチル水銀のように硫黄に親和性の深い元素が尿中に多く排出されることは不思議に思われるかもしれない。これは腸内での再吸収のために起こっている。胆汁中のメチル水銀は低分子量の錯体一システイン錯体であるともいわれている一として存在し,その大部分は高能率で腸管から再吸収される。このため排泄を全体としてみたとき,結果的に尿中に多いということになるわけである。

尿からのメチル水銀の排出に関しては栄養素のセレンによる無毒化の可能性が指摘される。セレンは余程の偏った食生活でもなければ不足することはなくて過剰摂取の危険性(皮膚炎、神経障害、胃腸障害、疲労感など)こそ避けるには敢えて増やす必要はないらしい。

面白いのはメチル水銀の多い大型海洋生物にはセレンと多価不飽和脂肪酸EPADHA)も多く含まれていてメチル水銀の毒性を下げるのに役立っているかも知れず、かりに食べても比較的に解毒され易いために食品としてメチル水銀の含有量から端的に懸念されるほどの危険性はなさそうなんだ。  

関連:魚介類に多く含まれるセレン化合物のセレノネインの解毒と抗酸化の際立った健康効果

体外へメチル水銀を尿から排出するには腎臓の働きが重要なので、いつも腎臓を労る生活が大事だろう。何よりも栄養バランスに優れた食事を行うと余計な働きを減らして腎臓を疲弊させずに済む。

もう一つ糞、すなわち便からメチル水銀を排出するには大腸の働きが重要なので、ヨーグルトなどの発酵食品や野菜や果物やナッツ類などの食物繊維を良く取って腸内環境を高める必要がある。

有害な重金属に対しては腸内で挟み込んで排出を捗らせるキレート作用を持つ硫黄化合物を含んだ玉葱大根山葵キャベツブロッコリーニンニクラッキョウコリアンダー(パクチー)などの食品を取るのが効果的だと考える。

参考:魚介類の水銀と健康影響 魚介類・鯨類の水銀についてのQ&A 水銀量が多いクジラの肉を食べるのは、厚生省のアナウンスが出るまでもう少し待った方がいい(特に妊婦) 魚介類に含まれる水銀の調査結果(まとめ)(PDF) 体の中の水銀 水産物のメチル水銀とセレン 「重金属」体内汚染の真実[プレミア健康選書]: 本当のデトックスのすすめ

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