被災地が羅生門のような日本 結城永人 -2024年9月2日 このところ、南海トラフ地震が起きるとか富士山の噴火が起きるなんて日本の考えられるかぎりの巨大災害の予報が続いて何れも起こらなくて何なんだと思った。例えばジャニーズの性加害を適切に報道しなかった良い加減なマスコミを利用して世の中を混乱させようとする何者かの力が働いたのか。日本を崩壊させるのはやはり吉幾三の怒りに触れるような人災の確率こそ最も高いのではないかと改めて憂えずにいられない。 僕が災害情報に幾つか触れたことを察知したせいかどうかは知らないけれどもYouTubeのホームに【被災時は性的暴行(レイプ)、強盗、泥棒、拉致(ワンボックスカー)などから身を守ってください・震災があると治安が悪化します】という動画がたぶん初めて出て来て大きく気を引かれることになった。 振り返ると被災経験としては東日本大震災の長めの停電と停水くらいしかなかったし、被災地や避難所の実態は良く分からない。話では悲惨な一次被害に加えて物取りなどの余計な二次被害も酷いと聞いたことはあったけれども偶々ではないみたいだ。外国よりは少ないのかも知れないけれども何も起きないことはないみたいなので、常識として日頃の災害対策の一部として覚えておいた方が良いと思う。 被災地は正しく犯罪天国でもあるという実態 被災時は性的暴行(レイプ)、強盗、泥棒、拉致(ワンボックスカー)などから身を守ってください・震災があると治安が悪化します|二宮祥平ホワイトベース 僕はぶんちゃんの記事で少し触れたように人生の授業料を払った。人生の二周目を終える二十代中盤のそのときに世の中には弱い者を食い物にする極悪非道な輩がいるんだと悲しくも気付かされることとなった。已むを得ず、払った三万円の心が帰って来たかどうかは怪しいし、貧困生活を逃れられずに死ぬならばあの世へ引っ張られるばかりの凶運の一つに他ならないと考える。 被災地の犯罪は全く同じで、弱い者を食い物にする極悪非道な輩がいるということだ。 二宮祥平の動画を観ると大好きな小説の一つの羅生門(芥川龍之介)を思い起こさせた。話でもそこまで確認してないみたいな感じだったけれども死体から物品を剥ぎ取ることもあるようだ。すると羅生門の老婆と同じので、「事実は小説より奇なり」(ジョージ・ゴードン・バイロン)とは反対に時代を越えた類似に驚かされる。 「成程な、死人の髪の毛を抜くと云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、蛇を四寸ばかりずつに切って干したのを、干魚だと云うて、太刀帯の陣へ売りに往んだわ。疫病にかかって死ななんだら、今でも売りに往んでいた事であろ。それもよ、この女の売る干魚は、味がよいと云うて、太刀帯どもが、欠かさず菜料に買っていたそうな。わしは、この女のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、饑死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの女は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。」 芥川龍之介の羅生門 芥川龍之介の羅生門は1915年に発表された小説だけれども題材はもっと古くて平安時代の十二世紀に成立したと見られる今昔物語集の本朝世俗部巻二十九【羅城門登上層見死人盗人語第十八】から取っている。だから八世紀くらい時代を遡って書かれているわけなんだ。 今、被災地の物取りから羅生門を読み返すと芥川龍之介が平安時代の今昔物語集を読み返した心境までも追体験できるようで、非常に興味深い。 悪者のいい分というか、弱い者を食い物にするこうした極悪非道な輩の考え方は今も昔も変わらないだろう。やるかやれるか、弱肉強食の野生の王国みたいに勝った者だけが生き残る世界なんだから負けて消え去るのみの弱い者のことなんか取り合っても仕様がないみたいな感じだ。 芥川龍之介の羅生門は悲惨な現実を取り零さない 「きっと、そうか。」老婆の話が完ると、下人は嘲るような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰から離して、老婆の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。「では、己が引剥をしようと恨むまいな。己もそうしなければ、饑死をする体なのだ。」 下人は、すばやく、老婆の着物を剥ぎとった。それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。梯子の口までは、僅に五歩を数えるばかりである。下人は、剥ぎとった檜皮色の着物をわきにかかえて、またたく間に急な梯子を夜の底へかけ下りた。 芥川龍之介の羅生門 芥川龍之介の羅生門は学校の国語でエゴイズムの問題と結び付けて学ぶことがあるけど、結局、主人公の下人も老婆に対して同じ理屈で物取りをして逃げてしまう。真似する部分は小説的な可笑しみ(パロディー)を醸しつつもそれこそ世界は丸ごとの犯罪天国みたいな結末で、人間のエゴイズムの欲深さや傲慢さだけが支配的という印象を残すんだ。 僕は人でなしの嫌らしさが気に入るから羅生門が大好きなわけでも作者の芥川龍之介を尊敬するわけでもない。良いと思うのはちゃんと見ていることだ、悲惨な現実を。もしもエゴイズムが問題ならば自分の内面として向き合っているだろうところが素晴らしい。 できそうで、殆どの人、または大抵の作家はできない。言葉が意味するものに囚われて物取りが良いか悪いかやエゴイズムが許せるか許せないかみたいな話に収束するのが普通なんだ。如何にも客観的な認識だったり、社会的な判断だったりするけど、ところが実際は世の中の引き写しというか、一種の同調圧力としての皆の空気に染まっているに過ぎないのではないか。 芥川龍之介の羅生門は物取りとは何か、またはエゴイズムとは何かを根本的に問い直させるから本物の文学だし、一つの思想だし、この世の生きた証として芸術性も極めて高いと称える。 今でも悲惨な現実はあるし、日本も三十年の不況で互いに蹴落とし合うような陰惨な状態が表向きはゆるキャラのような脳天気さが強調されるほどに広く深く根を下ろしたようなので、巻き込まれたくないと願う。 日本の安全神話に惑わされては命を落とすぞ 二宮祥平の動画では被災地での様々な犯罪への注意が呼びかけられている。 暴力最も多いのが性加害。誘拐主に性加害が目的。窃盗壊れた家や死んた人の物取り。破壊行為自販機やATMを狙う。詐称支援者や医者を装って騙す。押し売り勝手に助けて金を請求する。 被災地では地元以外の人が犯罪目的でやって来るから本当に危ない。現場では止められることが多いけれども支援者や医者を装って騙して入り込もうとする卑劣な悪者もいる。誰も信用できない状態になってしまうといって良い。 巨大災害でなくても今年の能登半島地震などの大地震や例年の台風や洪水などでも避難生活に追いやられるほどの被害を受けることは珍しくないので、今初めて知るのも個人的に恐ろしいかぎりだけれども酷い人災の二次被害を受けることを想定しておかないと災害対策として不十分なのは間違いない。 震災等、被害に遭った場合はですね。日本人は大人しくて平和的で、礼儀正しく、有事の際は助け合って規律を乱さないなんていうのは幻想でご座いますので。色んな人がいます。外国人だけにそれを押し付ける、外国人がいるから危ないというふうにいう人もいるんですけども僕からいわせれば日本人の方が危ないです。要は外人のせいにして日本人が暴れてるわけです。そういうふうに僕には思える。有事の際は特になんですけども家族がいる方は家族を守る、知らない人が現れたら信用しないことですね。 被災時は性的暴行(レイプ)、強盗、泥棒、拉致(ワンボックスカー)などから身を守ってください・震災があると治安が悪化します|二宮祥平ホワイトベース 昨今、外国人の旅行者が増えて日本に惹かれる彼らの好意的な話を良く聞く。些細な日常でも気になって日本贔屓の外国人のYouTuberのテシとアディリャ(ロシアの親日YouTuber)を取り上げている。そんな中で日本は災害でも外国と比べて犯罪者が現れる割合は少ないんだという声が上がる。 僕は大した被災経験もないまま、何となしに大丈夫だと感じていたけれども実際は日本の安全神話がそんなふうに成り立つことはないと二宮祥平の動画で新しく認める。 かりに犯罪者の数は少ないとしても被害は被害であって実際に酷くて取り返しの付かない悲しみを一回でも味わうわけには行かないと肝に銘じる必要があるだろう。 僕は財産も皆無に等しい筋金入りの貧者だから災害に巻き込まれたら生き延びるのは面倒臭くて止めるかも知れないし、そのまま、死んだ方が楽とも想像できる毎日にせよ、本当かどうかは平穏無事な現時点から分からないし、被災地ではもう少し生きてみようと奮起しないともかぎらないからせめて心の準備だけでも整えておきたい。 関連ページ二宮祥平のヤバい奴を見分けるコツl コメント 新しい投稿 前の投稿
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