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夢と希望を携えて(詩集)の第二部

偶然の一致

欲していたとは蛸の木で
小笠原諸島ではなかった
蛸の木が生えているのを
知られた小笠原諸島こそ
先ず欲してなかったんだ

絶海の孤島へ
心を泳がせて
行ってみるや

唖然とした
驚かされる

新奇さを
保った
まま

蛸の木を知っていたと
生やせる小笠原諸島で

コロッケよ
白けるな

奇跡どころか運命でさえもない

出会いなど普通にも拘わらず

理想そのものらしかった


もはや小笠原諸島に
蛸の木がなければ
感じられないというか

噴火した火山の
溶岩が流出した
日本で最南端へ

まさか
えぇ

見渡すばかりの思い出も
涙に浮かべざるを得ない

シュークリーム

好きだったのは別の人なのさ
一緒に食事なんかしても
面白くも楽しくもなかったよ
余りに普段通り過ぎたか
大手を振って歩いたりもせず

しかし
しかしだ
時々は朧気ながら
君も愛されてや
しなかったというような
言葉を残してくれたことが
あったね
あった
あったあったよ

誰かに訊かれたら
必ずや応えるつもりの
グッと来る言葉
というやつを
貰っておいた僕は君へ何れも
思い遣らなかったのかしら

臍噛むな
なよ

恋すればこそ
存在にまで染み込むほどの
他の男性陣では代え難い
宝物を貰い受けた
はずだから
預り知れないとも
二十年前を考えるのは止して
夢見がちに

相変わらず
女を上げるしか
ないんじゃないかとかなんて
血迷いつつも
おっちょこちょいではなく
横目遣いな塩梅で
睨みを利かせているのさ
狼の遠吠えも宜しく
宙に浮いて
笑われるだけの
だよね

ちょろり

蟻を避ける
幸せ過ぎたのだろうか
アルペジオはしかし
側頭部にも落ちて
来ない

幼い頃は嫌だった
虫一匹も殺すのが

況んや
感動するところだ
自分で自分にいい聞かせて
刺々しい画鋲よりは
怖れるに足りない
蟻を踏むな

幼い頃の謎なんだ
可哀相と覚るまま

僕を捻り潰すつもりか
君は考え抜くかぎりだ
神が掻き抱くみたいで

死んでも
生き返ると
リアルに
良いものを
匂わせた

哀しみを認めるゆえ

今漸く
蛹の背中が真っ二つに割けて
羽化を逐える紋黄蝶は
見届けられた
まるで自分のことのように
固唾を呑んだ眼差しも
捕らえどころのない草地へ
残像を探しながら
思い浮かべている

姿を晦ました
穏やかさが匂うまでに
時間は大してかからなかった
ものの
突如として
鼻を付く塩酸に悩まされるから
眉間に皺も寄り
数千年を味わってしまった
余りある某かも
暗黒物質へと
取り沙汰されるかぎりで

細やかな幸せが
訪れる日の高さに染み入った
心でしかない
写し出された川は緩やかだ
流れを美しく湛え
鮎は泳いでいるのだった
銀麟の閃きと共に
涙も萎れた

日没前〜我が道を行く〜

何の気なしに
自分と似たような人にエールを送った
少なくとも目が向いていたので
頑張って欲しいなんて
付き合いなど全くなかったわけだし
寂しいかぎりにもせよ
やらずにはいられなくてや
飛んだ話だ
違うのかしら
エールを送った後で自分のためになると
捉え方が変わった

かの人は根が真面目で
芯も強く
欠点という欠点もない性格だった
恰も海豹に乗って流氷を掻き分けて進む如く
驚異の精神の持ち主だ
してみると
素敵過ぎる
どんなに魅力的でも皆には近寄り難いのではないか
そこで細かいことにもくよくよしてしまうはずならば
積極性が肝心だ
一人芝居も愛され得た結果として
敬遠の事実を踏まえて
有り難く受け止めるべきだから
自分の世界も
又繰り広げられるに違いない

同じだったんだ
仲良くするつもりなのが仇となり
パーティーは愚かコメントにも劣る
貰えなさでしかなかった
腹を満たされるくらい伝わったせい
頑張らなくてはならない
逃げ帰ったハムスターを両手で労りながら
並べて嫌われたゆえではなかった
窘めるのももう遠い

君が好き

落ちて行く
落ちて行った
真っ暗な闇の中で
手探りでもするかのように
しかし手に入らない
手に入れられはしないが
恋してる
気持ちは本当に
今も望むばかりなんだ

君が好き

乾いた風の
図書館は微睡みながら
口付けも大地へ
もはや綴じられてしまい
硝子越しだった何もかも
心許ないと
封じ込められれば

想いのまま
想いのまま

だから可愛くて

窓が開く
漂う風と
一筋の涙の流れに
月を想う

君は聞く
心の耳で

どうなっているか

聞く心の
耳で君は

るんるん
らんらん
真実を作り上げた

夜も深く
声の沈む
恋へ抱く

香る森を
源は光り

レモンの触覚

掌に舞うように降って来た雪が宇宙を今遮る
天使と花の平和へ突進する言葉は確かに幸せだった
数多の祈りを伴う大合唱も自然に包まれながら

僕は瞑想に耽る
通り抜けることのできた絶体を
社会も既に腹の底で
俄かな燻りを続けてなどいない

風に乗って流れる円の
角度によれば球やも分からない
軽やかな集合は
恰も石鹸玉か何かの如くだ
水泡にもとても近く
どんな模様かと想像力を滾らせてみると
ボウルに掻き混ぜられた出来立たのメレンゲの他に
色取り取りのビーズや
丸みを帯びて膨らんだ風船も
運ばれるほどの
心持ちがしてしまう

生きる
時間を忘れて
ということはおよそ
惜しげもない愛情の為せるわざではなかったか
引いた顎の先で
メルカトル図法の地図を突いた
差し入れるな
宝探しよりも考えが向かされて罵りもせず

戯けめ
君に夢中だ
日が暮れてはとぼとぼ歩いたものを
すばらしい縁だったと
笑い返したい

跳ねて跳ねて
跳ね跳び回り捲る
足裁きも消えかかるので
打ち切りにした
現実へ熱く触れる
涙が光った

御機嫌斜め〜君の僕の熱

柿を齧る
話す代わりに
肺で息を吸って
周りへ勘案してみると
怖くなった

思い出したくないことがある
何でもない気持ちなんだ
口を開けないくらい

そして
迷い始めた林だった
湿気に満ちて薄暗くて
歩を進めるや椎茸が栽培されていた
蹴躓かないように脛こそ殊の外と
注意しながら
好き勝手な方へ赴けば
太陽を目にする
眩しくてさては俯かざるを得ないものの
再び飛び込んで来た風趣とは
潤んだまま
艶やかな海岸沿いの
街並みに等しく
想えた

胸へ引き寄せる
握った手にはリコリスだ
由ない生活感かしら
突っ立って
突っ立って

草陰に潜む
イモリは這い出した
池よりも暫く
少しは泳ぎを控え
現れるともなく
離れて行った

浜の桜貝

降り止まない雨の匂いが心を擽った
呪文を唱えて変身したくなる頃合い
何一つ良いことなどないというのに

うずうずしながら
街へ繰り出した
僕たちはパンサーを見受けて
格子戸が空っぽだ
懐かしくて
微笑みを交わしたのだった

何時の間にか
来ていると甚だしく
駝鳥が足形を置いたような場面へ
触れるのは強いて惜しまないまま
思ったよりも――

泡立つ波飛沫なんて
弄したりもしなくはない
シャーベットを
美味しがった僕たちが
遠くなって行くばかりだから
求めども始まらなくなる

今の今
掻き鳴らすべき音とは
角も取れて円やかだった
痺れを切らさないで

君が鍵盤を叩くとき

イメージは素敵だ
抱き締められた感触と似ていて
じゃんじゃんじゃんじゃん
心に染みて来る
何時果てるとも知れなかった
浮遊するまるで絆のように
いうまでもなく
魅惑的なものだったから

電撃
鎌を握って草刈りに
痛がる腰も曲げ伸ばし
ほったらかしのせいにして
精を出す
狐のお面が欲しければ
直ぐそばに落ちていたゆえ
やろうじゃないか

真っ白な素麺は
硝子の器へ浸して食べた
麺汁を注いだ後に
もちろん

洗面所の鏡へ
口紅が写っている
誰もいないはずなのに変だろう
背後霊に注意しろ
非常ベルが鳴る
螺旋階段を
降りるんだ
急かすが
早くしろ
僕だ

ハイヒールは履いてない
ピンナップにも
載ってはいない
置いてもいないとき
ショーウィンドウが
向かいの夜景を麗しくも
切なげに照り返す

一体全体
所変われば
山羊の乳絞りもした
切り立つ高山の稜線は遠景に
流し目を送り
引っ繰り返りもせずに想われる
可愛さも込み上げると

泡沫は唆るし

君と来るのが夢だった
爽やかな風が吹き抜ける
季節は移り変われども
望みも想いを遂げられて
今を生きる世の中へと

手に入れて引き寄せる
幸せが
どうか覚めないで
広げられるように
行っていた
祈りも

弾け飛んだ
透き通った恋しさこそ
二人だけの
楽しみとするばかりか

どうか覚めないで
広げられるように

好きだからきっと心底に
儘ならない全ては
蔑んでやならなかったんだ
奪い返したくなるので

歌謡曲

水色の愛を伝えたい
思いはオレンジだ
色ではない
果物を

君のえぐい
衣服の柄も気にしないよ
日本古来の
伝統だもの

愛は水色だった
心惹かれるばかりの感情は

笑っちゃうね

鏡に写る
世界を今と
混ぜ合わせて

伝えたい思いも色になる
果物のオレンジで

可愛い君は
脱ぎ捨てるだろう
もしか貰うならば驚きを
道理で匿われなかった
光の輪も
潜り抜けて行くべきときさ

夜も夜と
恋は吠えた
月が淑やかに覆った

あばら節

全国的に降る雨が
明日の未来を掠れさせる
童話でしかなかったと
何もかも憂い

かくして
双葉が芽吹いた
軒先では水滴が落ちて来る
ひっきりなしに
濡れる地面の傍らで
新しい顔を出した
まるで飛び込んで行って
厳しさにも
怖じ気付かないような
印象を与えている

君は得ないのか
愛国心を
伸び盛りな思いと共に
僕も得ないのか
愛国心は
伸び盛りな思いと共に
伸び盛りな思いと共に
君の得てしまう
日本語が
僕の得てしまう
日本語だ
愛国心だ

どんな存在も重たくて只単に守られない場合もあるとはいえ

太平洋で取りも直さず
故国としての日本列島へ
募らない将来だった

詞引き

梟の夜に
森は静かだった
星々が煌めく
空も安らいでいて
申し分のない
思いを抱かせる

亡骸を
枯れ葉の辺りに察するや
厳粛な風が起きた
メメントモリ
大昔より今次へと
脈打つはずの恐らく
哀しみだったならば
恐らく他には何も
いいたくならない

月見草の
花弁で精気は
眠りに落ちたまま
雑誌も滑り出すのだった
愛しさが訪れて

言語の門

数に漏れたのかしら
カリフラワーよ
人の子として

彼処で
尊ばれる君を策定すると
君も僕のところへ来て
万遍なくとも
僕は心が洗われずにいない

ゴールテープを切りたくなくて
スタートラインに立たなかった

思ってみても面白い

やらせてくれず
できるはずならば
やるつもりだ

忸怩な
燻っていた腸でさえも
折りに触れて
笑いへと変わった

スタートラインに立たないんだ
ゴールテープを切るべくもなく

遊ばれなかった皆へ

奏でてみても楽しい

思ってみては面白い

実相の詩

やる気マンマン、今度こそ。
下弦の月も明け方に、
横目遣いの勤めを逐える
俄かに曇りがかっていたような、

否み難い地上での営みを
誰のせいにもしたくないんだ。

獣たちが飛び出して来る
乳液の泥濘で駆け擦る足も取られながら。
どんな物事へ遭遇したのか

只静かに広がる朝霧ならば、
身に覚えがないはずはあるまいに
散らばってとは森のぐるりを。

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