救いの手|詩集 結城永人 -2019年6月1日 (土) Upstairs by liu yi on Unsplash 僕の置かれた状況は神様の涙だ。無期限に続く大海原を想像してみて欲しい。感触はまるで妖怪を踏み付けたような哀れさだ。どうすれば良いのだろう。弱らされたまま、耐え捲るにしても生活そのものは変わらない。いっそ僕は自分一人でもいっそ表現するつもりだ、救いの手こそ。好きに歌わせて貰おう。 第一部 緩い風 板を割るそばにしかし ダイアモンド 清純な川 地球の食卓 雅 世界に刻まれる言伝て 爪痕 辛子色の服を着た町巡り 日差しの明るく垂れ込む教室で 敵わない貴方こそ 好きで好きで堪らない 軌跡としての身体 変わり過ぎた殆どの感じ 金蚊が遣って来た 理想像 生起的な宇宙 高校時代の少年期には 第二部 天上の文学 世界の片隅で男と女が耳新しく 親しみ易く分かち難い 赤と白と黄の風船が霞んだ 月が泣いた夜の冷たさ 人生を左右した大恋愛わ 流れ星は閃いて空の彼方に 神の悪戯 感性が感受性に蹴られる場合 救護 只単に知ってしまう時間帯 性格上 スイートピーララバイ 世間裏 無限な鏡 肯い兼ねて斃るな ぽろろん 感動の渦 第三部 ブランニューサマー とある波打ち際に即して 柔らかな土を踏みながら 自然な音 海月だらけ 昂揚 健康法 名案が閃いた 心の声に耳を澄ませば きっと大丈夫だから 共鳴伝説 古風な形 笑う人我関せず 難しい味 線の誘惑 放つ輝き 絶対 円やかな向き 救いの手(詩集):全五十四篇 詩や小説などの文芸作品 コメント
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