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些細な日常

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ジューシィ・フルーツの素晴らしく楽しいテクノロック

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YouTubeのホームに出て来た動画の歌う女性に「何だ、この妖艶な魅力は」と心を動かされて観てみたら聴き覚えのある曲だった。ずっと昔、幼い頃に聴いて「一体、誰が歌っているんだろう」と気になった記憶が微かに残っていた。初めて知ってとても嬉しかったんだけれども歌っていたのは ジューシィ・フルーツ というバンドのヴォーカルの イリア (奥野敦子)で、曲は ジェニーはご機嫌ななめ だったんだ。今聴いても全く古さを感じさせないほどに引き付けられ捲るし、他の曲にも幾つか聴き覚えがあって本当に気に入りの音楽を見付けたと感じる。 ジューシィ・フルーツのテクノロックが何よりも好きだ ジューシィ・フルーツのイリア|ステレオ音楽館| 東京12チャンネル 今まで、散々、色んな音楽を聴いて来た中で、好きなのに良い曲を見付けることが難しくて、思う存分、聴けないものとしてテクノロックが個人的に挙げ…

R&Bの成り立ちと音楽的な特徴と日本の楽曲

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R&Bはリズム&ブルース(Rhythm and Blues)の頭文字で、音楽のジャンルの一つだ。 R&Bのアメリカでの成り立ち Mixing console by ErnestDavies / Pixabay 今では黒人による歌謡曲、または大衆音楽の総称として使われるけれども元々はアメリカでブルース(哀歌)やゴスペル(福音唱歌)などの黒人音楽から1930から40年代にかけて生まれて呼ばれ始めた。そして1950から60年代にかけてゴスペルの要素が強いもの(特有のコード進行やベースを強調したリズムやコールアンドレスポンス/掛け合いなど)がソウルと呼ばれるようにもなって発展を遂げた。1970から80年代頃にかけて歌を良く聴かせる(強く叫ばない)ブラックコンテンポラリーが出たり、さらに1990年代から昔の楽音を使ったラップ/ヒップホップを経由する…

宇多田ヒカルのAutomatic|日本の女性歌手のR&B

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日本の女性歌手のR&Bの楽曲で、 宇多田ヒカル の Automatic が本当に素敵だと感じる。 宇多田ヒカル - Automatic|Hikaru Utada 宇多田ヒカルのデビュー曲で、大ヒットした。十五歳と思えない本当に繊細な歌唱力から何からあらゆる面で注目された話題曲だった。R&Bだけれども浮遊感があるのが特徴的で、ニュージャックスウィングに近い。ビートが「ツンツ」という三連符(中抜き)のシャッフルになって軽快に弾む。丁度、僕が 黒人音楽に嵌まった 1990年前後に本場のアメリカで流行していて挙げると Everything Little Step ( ボビー・ブラウン )が歌も踊りもファッションも象徴的に完成されていて最も有名だったかも知れない。心が浮き立つようなリズムのR&Bで、日本の歌として少しでもしっかり取り入れられたのは本当に珍しい…

和田アキ子の古い日記|日本の女性歌手のR&B

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日本の女性歌手のR&Bの楽曲で、 和田アキ子 の 古い日記 が本当に素敵だと感じる。 "和田アキ子 AKIKO WADA" BLUE NOTE TOKYO Live Streaming 2020|BLUE NOTE JAPAN ※二分八秒頃から 古い日記 の歌が始まる。 和田アキ子の代表曲の一つで、非常に乗りが良くてテンポも速めなので、その他の歌謡曲の要素が強いけれども歌唱は明らかに力強くてR&Bを感じる。何よりも一人の掛け合いみたいな「はっ」が物凄いインパクトを与えていて曲の大きな特徴を成している。 歌手 和田アキ子 楽曲 古い日記 作詞 安井かずみ 作曲 馬飼野康二 発表年 1974年 ジャンル R&B RCAレコード さいころを振ってトークを決めるさいころトークで、「あの頃は」の目が出た際には、「古い日記」で挿入されるかけ声について語った。「当…

インピッシュのHushを聴く

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インピッシュ のアルバムの Hush が気に入り、どうしてかの感想を述べる。 真夜中の静けさのドラムンベースの美しさ Hush by Impish / Occulti Music 名前 Impish アルバム Hush 曲目 Can't Feel That's Right Let Me (feat Julia Marks) Solid (Zero T remix) Shadows (feat Kate Wild) Changing Colours Hush Solid (feat Julia Marks) レーベル Occulti Music 国 ロシア 発表年 2017 ジャンル ドラムンベース サブスクリプション Spotify ほか ダウンロード Juno Download ほか CD OCCLT010 LP OCCLT010LP 複雑なビートを駆使して、または清澄なリズムを鏤刻して静けさを織り上げ…

NCTのAstrophysicalを聴く

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NCT のアルバムの Astrophysical が気に入り、どうしてかの感想を述べる。 綺麗過ぎる余りに涙も溢れるリキッドドラムンベース Astrophysical by NCT / Liquicity Records 名前 NCT Jeroen Nai Chung Tong Alexander Witschge アルバム Astrophysical 曲目 Astrophysical (ft. Skyelle) Now Or Never Dancing In The Rain The Feeling (& Futurebound) Afterlife Lost & Found (& Dualistic) Before I Go Overcome (& The Outsiders, ft. IDA) New Horizon Electrify (x T &am…

杉山未紗のTom's Diner(スザンヌ・ヴェガ)|人生歌

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2011年に発表された 杉山未紗 のカヴァーで聴いた Tom's Diner ( スザンヌ・ヴェガ )が人生歌として胸に響いた。 杉山未紗による Tom's Diner のカヴァー Tom's Diner|Misa Sugiyama - Toric 杉山未紗の Tom's Diner のカヴァーはオリジナルの全てが静けさに包まれたような独特の詩的で神妙な情感をお洒落に再構成していて本当に良いと思う。人生の一分一秒という極僅かな時間、あるいは瞬間の瞬間の生活まで大切にしたい気持ちが固有のリズムに乗って相応しい熱気を帯びて伝わって来る。表現上、芸術的にも人間的にも惹かれずにいないし、素敵としかいいようがない作品だ。 スザンヌ・ヴェガの Tom's Diner スザンヌ・ヴェガ| Suzanne Vega 作詞作曲はスザンヌ・ヴェガで、オリジナルの歌…

ジョナサン・モフェットのドラムの8ビートの切れ味の鋭いグルーヴ

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Michael Jackson's Drummer Jonathan Moffett Performs "Beat It"|Drumeo ドラマーの ジョナサン・モフェット が マイケル・ジャクソン の Beat It を叩いている動画を見付けた。8ビート(eighth note rhythm)の切れ味の鋭いグルーヴに引き込まれる。リズムを刻んでいるだけで素晴らしいドラムの世界を著しく覚える。いつまでも聴いていたくなる感じがして本当に凄い。 8ビートのドラム:グルーヴの基本的なパターン Vier viertel takt by Havelbaude / Public domain 譜面では四分の四拍子で、一小節に八回のハイハット(金物)を打つ間にバスドラム(大太鼓)とスネアドラム(小太鼓)を一回ずつ交互に、二回、繰り返して叩く。 マイケル・ジ…

ジャミロクワイのVirtual Insanityというとカラオケで歌いたい曲のNo.1だった

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ドビュッシーの交響詩の海は広大に押し寄せる楽音の多様性が芸術的だった

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坂本龍一 (音楽家)の schola vol.3 Debussy 鼎談 を観ていたら ドビュッシーの交響詩の海 の第二楽章が取り上げられていた。 ドビュッシー は現代音楽を先取りした作曲家で、オーケストラにそれまで特に使われてなかった金管楽器や打楽器を積極的に取り入れたらしい。 浅田彰 (批評家)も出ていてダイナミックといっていた。 サティ と親交が深くてドビュッシーは個性を自覚したいみたいな認識が「切断」と表現されていて物凄く面白かった。作風が対称的だからそう呼ばれているはずだけれども常人には出て来ない発想だろう。流石に優秀だったし、一言で感動させられるのも本当にビックリした。 僕も聴いてみようと次いでドビュッシーの交響詩の海を探し出した Debussy: La mer ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Juraj Valčuha|hr-Sinfonieo…

ヴァレンティーナ・リシッツァのベートーヴェンのピアノソナタ第八番《悲愴》は斬新さに唸らされた

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高校時代にクラシック音楽を聴き始めて三十年近く興味や関心を示し続けて来たけれども ヴァレンティーナ・リシッツァ の演奏は全く先例がないような印象を受けた。ピアノの指捌きが余りにも造作なくて楽譜の正確さが犇々と伝わって来た。音が十二分に弾けていてメロディーにリズムとテンポが乗り移っているので、何と呼ぶべきかと咄嗟に箸を落としてしまいそうになる、かりに食事中ならば。考えると単純明快ながら音楽と出会っていたわけだろう。 Beethoven Sonata No. 8 in C minor Op. 13 "Pathétique" Live|ValentinaLisitsa ベートーヴェン の ピアノソナタ第八番《悲愴》 の演奏はテンポがちょっと速過ぎる。しかしリズムは生きていると思う。ヴァレンティーナ・リシッツァはリズムを適切に伝えるためにテンポを上げ…

deadmau5のSome Chordsはドラムのとても気持ち良いエレクトロダンスミュージックだ

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聴いていてゴム毬が跳ね捲るような感じのするドラムなんだけれども床に潰れて膨らむ様子までもが克明に伝わって来るところが凄いのではないか。 deadmau5 の Some Chords の気持ち良いドラムの魅力 deadmau5 - Some Chords|Ultra Music ドラムの弾力がリズムを活かし切っているゆえにdeadmau5の Some Chrods は本当にとても気持ち良いドラムを鳴らしているといってみたくなるんだ。 曲想は至ってシンプルで、三分ちょっとでもう良いと止めたくなってしまう。しかし七分以上もあるので、どうすれば持ち堪えられるのかと考えていたらドラムに魅力が詰まっていた。とても気持ち良いとリズムに乗りながら聴いていると大丈夫だった。 シンプルな曲想のせいか、一つ一つの音が耳に良く残る。冒頭から素直に盛り上がって行って音楽の喜びが頂点に達して締め…

リズムとトーンが噛み合うや音楽は美しいと思われて来た

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結城永人 - Original 19|結城永人 音楽はメロディーとリズムとテンポの三位一体が大事だと、常々、思う。しかしさらにトーンが全体的に加味されると芸術作品としての纏まりが得られ易いのではないか。 今作の Original 19 はエレクトロでメロディーは目立って存在しないけれどもテンポに乗ったリズムが一つのトーンと噛み合うと美しいと思われて来たので、作曲において進展が以前よりも得られたと喜んでいる。