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ジョナ・ジントンの氷風呂の衝撃という芸術と人生の貴重な真実

スウェーデンの雪深い山野に暮らす芸術家のジョナ・ジントンは作り出す絵も音楽も写真もファッションも自然体の魅力に溢れた静謐な世界観が素晴らしく美しいと感心するけれども見付けた氷風呂の動画のやはり静まり返った雪国の朝のとても快適な様子には心底と衝撃を受けずにいなかった。

朝の習慣として行われるらしいので、毎日の日課に他ならない。雪の氷原に開いた四角い穴から今にも凍り付きそうな冷え切り捲った水に足先から浸かり、頭上まで潜って喜んでいる。信じられないと驚かざるを得ない。観るや否や途轍もない寒気が伝わって来るびかりで、後から焚き火に当たられても振り払うのは容易ではなかった。

苦悩の果てに掴まれ得る希望の光

ジョナ・ジントンの氷風呂に真っ先に好感を抱いたのは人間の悲しみに打ち克つ力を受け取ったせいだ。強烈な寒さに耐える身体はいうまでもないからむしろ精神こそ衝撃の魅惑的な中心といって良い。

僕は現今では生活費を稼げないのが最も苦しいわけだけれども世界中に同じような人は数多くいる。または金持ちでも病気や不遇や自然災害や社会災難や人間関係の不幸などの様々な悪運に見舞われながら苦しい生活を強いられることは決して珍しくはない。

本当に惹かれるけれども悲劇的で、しかも完全に絶望的に逃れられない状況が瞬く間に昇華して行く印象を与えるのがジョナ・ジントンの氷風呂の凄さだと感じる。どんなに今の生活が苦しくてもそのままで全てが喜びに変わるというか、神秘的な経験として自らの命に触れながら、あるいは存在において「私自身のためのただひとりの証人」(アントナン・アルトー神経の秤)のように新しく優れた気持ちを得られることを教えてくれる。芸術家として決して多くはないはずの貴重な真実を告げられる一人だと認めずにいられない。

氷の冷たい水の中へ歩くときに何千倍も生きていると感じます。つまり血が生きるべき全てを尽くして自分の身体を駆け抜けるのを感じることができるのです。そしてその瞬間に私は全面的に存在します。明日はないです。過去はないです。今のみ。もはやそれが人が本当に感じ得る最良の気持ちの一つだと考えるのです。

原文

I feel thousand times more alive when walking into the ice cold water. And I can feel the blood rushing through my body doing all it can to keep me alive. And in that moment I'm totally present. There's no tomorrow. There's no past. Just now. And I think that's one of the best feeling one can ever feel.

ICE SWIM | Feeling the power from the cold|Jonna Jinton(訳出)

希望の光を明らかに受け取る。今此処が全ての奥深くも悲しむ必要のない心地良さに恵まれた有り難い世界に達する。自分らしく進み出す第一歩、すなわち生きて行くべき最初の地点に正しく相応しい。心から湧いて止まない清らかな泉のような力が悲しみを以前よりも遥かに遠ざけ易くする。知ると人間的に著しく成長する。

終わりのない人生を湛える美しさ

水色の空の下の雪原に立つジョナ・ジントン

ジョナ・ジントンの氷風呂の動画に参考のリンクがWim HofというYouTubeチャンネルに貼られていた。オランダの氷風呂の提唱者のヴィム・ホフがやっている。心身の健康に役立つ可能性があってジョナ・ジントンも影響を受けたらしい。

思い返すと日本では寒中水泳や寒風摩擦が昔から良く行われていたわけで、敢えて寒さを引き受ける健康法は決して珍しいものではなかったんだ。

どうしてジョナ・ジントンの氷風呂に格別に魅了されるか。新しく発見したという衝撃はとにかく希望の光以外ではあり得ないだろう。動画の雪国の朝のとても快適な様子に痺れるし、優れた芸術的な表現で健康法を含めた生活そのものの喜びに胸打たれる。

スウェーデンのヨーテボリの町生活を離れると決意したのは二十一歳でした。アパートで囚われの身と感じましたし、魂は他の何かへ焦がれていました。世界中の町から得られはしない何か。

自然、静寂、新鮮な空気。

地球や移ろう季節と繋がるのを感じたいのでした。自らの源や属するところへと帰るために。だから立ち去りました。

原文

I was 21 years old when I decided to leave the city life in Gothenburg, Sweden. I felt trapped in the apartment and my soul was longing for something else. Something that no city in the whole world could give me.

Nature, Silence, Fresh air.

I wanted to feel connected to the and to the changing seasons. To come back to my roots and to where I belong. So off I went.

ジョナ・ジントンのスウェーデンの雪山の暮らしそのものが本来の自分を取り戻す意味合いが強い。むろん自分らしく生きること、真実を表現すること、本音を曲げないこと、一言では自由を手に入れることが何よりも求められている。本人が幸せなだけではなく、人として自分に嘘を少しも吐かないかぎり、もはや出会えば嬉しいばかりの信頼感を味わえるわけだ。

氷風呂も自然の恵みとして人生の心底の有り難みから捉えられるから衝撃は大きく、そして受け取る希望の光の輝きも凄まじいと感じる。

勇気付けられるし、たとえ同じようにやらなくても観るだけで独特の興味深い芸術を通して十分に日々の励みになる。悲しみながらいつか死ぬと絶望するよりも命の終わらない千変万化の自然と共に喜びならがら生きると希望することが美しいと思う。

誰も押し寄せる悪運に負ける必要はないし、諦めず、絶えず、自分らしさを追い求めるべきだ。心行くまで存分と現世を全うしてこそ来世で思い悩まれるような悔いを残さない人生も果たされるだろう。

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