前田幸長

1970年8月26日生まれ、福岡県筑紫郡那珂川町(2018年から那珂川市)出身、1989年に福岡第一高等学校からドラフト一位でロッテオリオンズ(1992年から千葉ロッテマリーンズ)に入団、二年目から先発のローテーションに入り、最高9勝を挙げる。1996年に中日ドラゴンズへトレードで移籍してからは監督からの叱咤激励を受けて力投派から技巧派への転身を計り、中継ぎへの転向も志願すると2点台の防御率を記録したり、投球内容が以前にも況して向上した。FA権により、2002年に読売ジャイアンツへ移籍するとやはり中継ぎとして起用されて53試合に登板して2.73という優れた防御率と共に自身初でもあるリーグ優勝と日本一を引き寄せた。以降も同様の活躍を見せたが、四年目の2005年から成績に陰りが見え始め、2007年に新人投手と入れ替わるように退団した。2008年にメジャーリーグにも挑戦したが、テキサスレンジャーズの3Aのオクラホマレッドホークスから昇格されず、2008年に現役生活を退く。
左投げ
- サイズ
- 身長179㎝/体重70㎏
- フォーム
- ノーワインドアップのスリークォーター
在籍チーム
- ロッテオリオンズ(1989~91)
- 千葉ロッテマリーンズ(1992~95)
- 中日ドラゴンズ(1996~2001)/リーグ優勝(1999)
- 読売ジャイアンツ(2002~07)/リーグ優勝(2002)・日本シリーズ優勝(2002)
- オクラホマレッドホークス(2008)
※一軍定着時に優勝があれば記載。
日本代表
なし
※トップチームでの世界大会のみ。
サイト
- 前田幸長のチョコブログ(ブログ)
- 前田幸長(Twitter)
- 前田 幸長(Instagram)
- 前田幸長のチョコチャンネル(YouTube)
※本人のホームページやSNSなど。
ナックル
回転数が極めて少なく、空気抵抗で不規則に揺れながら落ちる。球速は120キロ程度と比較的に速く、他の球種に織り混ぜながら使われる。
- 握り方
- ワンシームの鷲掴みから人差し指と中指を縫い目の周りに立てる。
- 投げ方
- ストレートと同じように構えて足を上げるタイミングでグローブで手が見えないようにボールを持ち変える。
- 押し出すようにして回転をなるべく付けないようにする。
ちょっと揺れながら回転数が少なくて落ちる
フォークボールが投げられず、代わりに落ちる球を投げようとして習得されたため、物凄く揺れ動きながら落ちるものではない。
参考:【魔球】伝家の宝刀・ナックルボール大公開!イチローも2打席連続三振した前田幸長のウイニングショット!!
もちろん、日本人の中にもナックルを武器にした投手は何人かいる。ロッテや中日、巨人で活躍したサウスポーの前田幸長は、勝負どころでこのボールを有効に使っていた。MLBで通算51勝を記録した大家友和は肩を故障してから、このボールの習得に励み、短期間で高いレベルにまで磨き上げた。
前田幸長のナックルは日本プロ野球で数少ないナックルの成功例の一つで、595回の登板数や1577.0の投球回で、得意球として使われたのは相当に珍しい。もう一つスーパークイック投法(投球の開始から終了までが略一秒くらい)も身に付けられていて球速が遅くても走者に盗塁され難かったり、打者のタイミングをずらして打ち取る効果を高められたりしていた。本当に凄いナックルだと感じる。
個人記録
通算成績
国内での生涯記録
- 年数:19
- 登板:595
- 先発:188
- 完投:36
- 完封:4
- 無四球:3
- 勝利:78
- 敗戦:110
- セーブ:9
- ホールド:12
- 勝率:.415
- 打者:6713
- 投球回:1577.0
- 被安打:1544
- 被本塁打:195
- 与四球:539
- 敬遠:38
- 与死球:28
- 奪三振:1241
- 暴投:84
- ボーク:3
- 失点:787
- 自責点:730
- 防御率:4.14
- WHIP:1.32
※歴代順位は2022年3月時点。
参考:“前田幸長”の検索結果
受賞歴
なし
※年間成績による主なもの。
参考:前田幸長
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