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FL Studio Mobileのリミッター

音楽制作のエフェクトの一つで、リミッターは音量を減らすことができる。反対に増やすこともできるので、音量を調節するという点ではコンプレッサーと同じだけれども違うのは強く押さえ込むから0dBを越えないように使い易い。

デジタル音源は0dBを越えるとクリッピングノイズが入ってしまう可能性があるけれども大きめの音量ならばリミッターによって確実に避けられる。ただし音質は変化するから取り入れる際には注意するべきだし、音質のエフェクトとして考えられもする。

FL Studio Mobileのリミッター

FL Studio Mobileのリミッターには三つのスイッチが付いている。

THRESHOLD(スレッショルド)

リミッターがかかる音量を指定する。

Thresholdを下げるとトラックの音量がそれだけなだらかに下がる。

ただし出力される音量は隙間を埋めるように上がるからトラックの音量を全体的に整えることもできる。

マスタリング/ミキシングの仕上げに適していて音量の隙間を減らして音楽に纏まった印象を与えるのがリミッターで、Thresholdに応じて度合いが変化する。

他のアプリではマキシマイザーという音量の底上げに特化したエフェクトがある。

FL Studio Mobileのユーザーマニュアルでは「to add loudness」(大音量を付け加えるため)といわれていてリミッターが一定の水準まで抑え込むだけではなくて音量の底上げにも役立てられる。

RELEASE TIME(リリースタイム)

リミッターがかかって止まった後の長さを調節する。

Release timeによって次の音との繋がりが変化する。短いほどに途切れて長いほどに溶け込む。

FL Studio Mobileの初期値は「69%」で、微妙に緩やかかも知れない。

OUTPUT GAIN(アウトプットゲイン)

リミッターの音量が出力される位置を調節する。

Output gainが実際のリミッターの位置になる。トラックのボリュームにリミッターをかけるけれどもさらにOutput gainによって変化する。なので0dBならばリミッターの位置はトラックのボリュームと同じままだ。

ユーザーマニュアルでは「first limit signal by bringing down the theshold」(まずはスレッショルドを下げて信号を制限する)といわれている。リミッターの置かれたところまでThresholdに応じてトラックの音量がなだらかに下がるけれども底上げにもなるとするとバランスを取るためためにはOutput gainを増減させる。

FL Studio MobileではPresetが四つあり、リミッターのメニュー「Presets List」から選択することができる。

Master Boost More Fast(マスターブーストモアファスト)

設定値は「-8.0dB、30%、-0.2dB」になっている。

Thresholdが深めで、Release timeが短めなので、トラックの仕上がりは全体的に詰まりながら機敏な感じだろう。

Master Boost More(マスターブーストモア)

設定値は「-8.0dB、69%、-0.2dB」になっている。

Master Boost More FastよりもRelease timeが長めなので、トラックの仕上がりは全体的に詰まりながら緩慢な感じだろう。

Master Boost(マスターブースト)

設定値は「-5.0dB、69%、-0.2dB」になっている。

Master Boost MoreよりもThresholdが浅いので、トラックの仕上がりは全体的に解かれながら緩慢な感じだろう。

Master Limit(マスターリミット)

設定値は「0.0dB、69%、-0.2dB」になっている。

Output gainだけが僅かに下がっている。クリッピングノイズは0dBから出て来るといわれるので、僅かに下げると良いはずだ。

トラックのボリュームは楽音の鳴り方によって低くしても突発的に上がって0dBを越えてしまうことがある。リミッターを0dBの位置にかけてOutput gainを僅かに下げておくと安全装置になる。

実際に使ってみると「-0.5dB」付近のボリュームで止まってくれた。

FL Studio Mobileのリミッターはマキシマイザーとしての機能を活用すればマスタリング/ミキシングで音楽の印象をがらりと変えられるし、非常に面白いエフェクトだと思う。

ただしトラックの音量が大きいと0dBまでThresholdで底上げすることは難しいので、予め低くしておく必要もある。

FL Studio Mobileは楽音トラックのボリュームを下げられるし、さらに楽音トラックをエフェクトトラックに送ってもボリュームを下げられるからそのようにして前者ならばマスターを含めたエフェクトトラックで、後者ならばマスタートラックでリミッターをかけると幅広く持ち上げられるようになる。

ドラムのインパクトが明らかに増したりとか楽音、または楽曲の纏まりの良さはリミッターのThresholdをどれだけ下げられるかで驚くほどに左右されてしまう。

参考:楽曲の音圧を上げる「リミッター」 マスタリングのやり方・手順の全体像を公開!超重要なのはあそこ! 【ミキシング】簡単に音圧を上げるよりは3つのテクニック

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