自然倍音列を活かしたハーモニーに優れた音楽世界を念頭に置いてエレクトロを作曲している 結城永人 - 2016年11月5日 (土) 楽器の音には倍音が含まれていて実際の音の他にも音が高く含まれているらしい。長調の音階に当て嵌まって和音(一度、三度、五度、七度)にも影響を与えている。自然倍音列といわれるんだ。 例えばハ長調だとドレミファソラシのどの音を鳴らしても全ての音が含まれている。高くなるほどに倍音は人間には聞こえないし、一つの音が大きく聞こえていて楽器の音階が分かるわけだった。 自然倍音列から音楽を考えると長調の音階と和音の世界がハーモニーに満ち溢れ捲っているのではないか。 自作曲のOriginal 26をロ長調のエレクトロとして追求してみたくなった 結城永人 - Original 26 Demo: Electronic|結城永人 自然倍音列のハーモニーは基音から五度が近くて三度が遠いらしい。三和音(一度、三度、五度)に含まれる二つの音程が離れているから特徴として捉えて作品に取り入れている。 音楽で五度の音程は非常に安定していて三度の音程は和音の味わいを出すので、前者を中心にして後者で印象付けると自然倍音列のイメージのハーモニーが表現できるのではないか。 デモ版はOriginal 26の冒頭で、この後に四つ打ちのドラムと三和音の一度と五度を織り混ぜたベースを入れて行く。 どんな音にも倍音の響きが長調の音階で潜んでいる。普段から何となく分かっているかのような音自体の喜びがあるわけなので、楽曲のモチーフとして取り上げている。考えると些細な日常だし、注目せざるを得ない。 三つのシンセサイザーを主体に作曲していて二小節毎にコードの三度と五度を叩いているものと四分音符で三和音の一度と三度と五度と他の音程のどれかを鳴らしているものとサブメロディーのものなんだ。 エレクトロはメロディーが要らない感じがするから音楽的には構成が最も大事だろう。 楽音やコード進行が際立つような作品が求められる。クラシックならばモーツァルトやハイドン、またはロマン派に近いけれどもベートーヴェンも含めて古典派の音楽制作が参考になる。 音階の調性感(ハ長調、ロ長調など)を重視しているから個々の音のイメージがはっきりしていて作品でどんな楽器が相応しいかも心を激しく砕かずにいなかったと思う。 古典派のクラシックは構成が整っているし、ハーモニーを音楽の美しさとして捉えながら全面的に打ち出していたのではないか。 自作曲のOriginal 26で音階の調性感をしっかり身に付ければ音楽制作がさらに上達するのではないかと期待しているし、聴いて素直に気持ち良いと呼べるような作品に仕上げられれば素晴らしい。 参考サイト倍音 倍音列 コメント 新しい投稿 前の投稿
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