飽和脂肪酸の多いパーム油の過剰摂取の危険性とその他の健康上の利点 結城永人 -2020年3月16日 (月) パンや菓子や揚げ物などに安く使用されるマーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸が動脈硬化を引き起こすと世界的に避けられる一方で、代わりに新しく使用される他の食用油によって必ずしも健康的な食生活が確保されるとはかぎらない状況も出て来てしまっているのが厄介なんだ。 脂質による健康影響 最も問題視されるのが飽和脂肪酸の過剰摂取によって動脈硬化に由来するなどの様々な病気を招き得る。食品の原材料にマーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸が含まれないとしてもそれだけか他の食品と併せて寿命を縮める恐れが否定できない。 飽和脂肪酸の多い食用油の中からパーム油について過剰摂取の危険性とその他の健康上の利点を覚えて上手く健康と長生きに繋げたい。 目次パーム油の飽和脂肪酸の割合は危険な五割程度に上る巷でトランス脂肪酸の代替品かそれでなくともパンや菓子や揚げ物に同じように使われる食品として大丈夫かどうかが気になるパーム油の健康上の利点は赤いタイプが凄い分けてもトコトリエノールを取れる食品としては赤いタイプのパーム油が圧倒的に有利らしい パーム油の飽和脂肪酸の割合は危険な五割程度に上る Woman selling refined palm oil by Minette Lontsie / CC BY-SA パーム油はアブラヤシの果実から得られる植物油で、殆ど全て脂肪だけれどもその五割程度を飽和脂肪酸のパルミチン酸が占めて残りは不飽和脂肪酸から二割程度を一価不飽和脂肪酸のオレイン酸と一割程度を多価不飽和脂肪酸のリノール酸が占める。 参考サイト油脂類/(植物油脂類)/パーム油 - 脂肪酸-脂肪酸総量100g 巷でトランス脂肪酸の代替品かそれでなくともパンや菓子や揚げ物に同じように使われる食品として大丈夫かどうかが気になる 同じグラム数で比べるならトランス脂肪酸のほうが危ないと思いますが、パーム油はパーム油で、大腸がんや糖尿病の発症率が上がったなどという動物実験の結果が報告されています。農林水産省のウェブサイトにも『米国農務省(USDA)は、食品事業者にとってパーム油はトランス脂肪酸の健康的な代替油脂にはならないとする研究報告を公表しています』との記載があります。 中戸川貢/パーム油の危険性、米国が警鐘…食品業界、トランス脂肪酸低減の代替品に使用|ビジネスジャーナル 食品にパーム油が含まれていればそれだけか他の食事と併せて飽和脂肪酸の過剰摂取からトランス脂肪酸と同じようにコレステロールのバランスが崩れて心臓病や脳卒中に繋がる動脈硬化を引き起こすと共に癌(主に大腸癌や膵臓癌が指摘される)や糖尿病にかかる危険性があると注意しなくてはならない。 普通に考えても脂肪分が過多の食事を続けるのは肥満(メタボリックシンドローム)に向かって高脂血症や高血圧などから生活習慣病の無視できない一因になるのは明らかだろうから安易に取るわけには行かない食品には違いない。 日本では食用油脂のパーム油には表示義務がない現状から例えば「植物油」や「植物油脂」などとしか食品の原材料に記載されないかも知れないからそうした部分に着目して漠然と避けるしかない。 パーム油の健康上の利点は赤いタイプが凄い Selling red palm oil in a market by Minette Lontsie / CC BY-SA 五大栄養素の一つの脂肪がしっかり取れるのが有り難いパーム油だけど、脂肪以外の栄養素はビタミンEが、多少、取れるだけみたいで、特筆するべき健康上の利点はないと思う。 しかし精製済みの液体ならば薄黄色/個体ならば乳白色の通常品ではなく、赤いパーム油で、未精製のエクストラバージン/レッドや特殊な製法のカロチノールというタイプは非常に素晴らしい健康効果を持っているようで、知るや凄い食品と驚かされずにいない。 日本で加工食品に「植物油」や「植物油脂」などと配合されるのは製品への色んな影響が少ない精製済みのパーム油が多いらしくてアブラヤシの実の真の恩恵は得難い。 赤いタイプのパーム油はβカロチン(赤い色素/体内でビタミンAに変換される前駆体 )、そしてビタミンEの中でも際立って健康効果の高いトコトリエノール(スーパービタミンE)を豊富に含んでいるとされる。 何れも抗酸化作用が高くてアンチエイジング/若返りに役立つし、日々の健康を幅広く下支えする。 分けてもトコトリエノールを取れる食品としては赤いタイプのパーム油が圧倒的に有利らしい ビタミンEは、植物の脂質部分に含まれているため、たいていは調理油が最も優れた供給源となります。ところが、オリーブ油、大豆油、ベニバナ油などの「健康的な油」にはトコトリエノールが含まれていません。最も含有量が多いのはパーム油であり、ココナッツ油の20倍のトコトリエノールが含まれています。レッドパーム油は、基本的にどんな料理にも使用でき、世界の食材を集めた高級スーパーなどで簡単に入手できます。また、パーム由来のトコトリエノールをサプリメントとして摂取することも可能であり、1日100~300mgを毎日補給すると、脳や心臓を始め全般的な健康のサポートに効果がある可能性が研究によって示唆されています。 話題のトコトリエノール|光洋商会(PDF) トコトリノールは強力な抗酸化作用に加えて悪玉コレステロールの低減とコレステロールのバランス改善や抗癌作用や神経保護作用があるとされて多く含む赤いタイプは通常ならばパーム油の過剰摂取の危険性に他ならない健康上の欠点を補うような性質を併せ持つから固有の健康効果を期待しながらもっと安心して取ることができる。 さらに細胞のエネルギー産生に好影響を与えるコエンザイムQ10(ユビキノン)や脂肪でもコレステロールのバランスを整える一価不飽和脂肪酸のオレイン酸の割合が上がったり、飽和脂肪酸としても消化吸収に優れてエネルギー効率の良い中鎖脂肪酸の組成が増えたりするんだ。 日本では余り見かけないかも知れないけれども健康と長生きに非常に素晴らしい食品だからもしも使えば嬉しいのは間違いと認める。 関連ページ余分な脂肪の吸収を抑える珈琲やお茶/緑茶・烏龍茶・紅茶は健康に欠かせない 参考サイト3分でわかるパーム油日本人が大量摂取のパーム油は超危険!パン、菓子、カップ麺…発がんや糖尿病のリスクも「赤いパーム油」は健康にも環境問題にも配慮した良い油レッドパームオイルカロチノールオイル コメント 新しい投稿 前の投稿
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