運転免許を的確に更新するための覚え書き 結城永人 - 2022年5月28日 (土) 運転免許の更新年の誕生日の一ヵ月くらい前に運転免許センターから更新連絡書が送付される。運転免許の更新の通知で日時と場所と必要なものが書かれていて指示通りにしないと運転免許を失効すら注意しなくては行けない。もしも失効した場合は回復することができなくはないけれども再取得するのが更新するよりも大変になる。 もう何度も体験済みだけれども今年も運転免許の更新連絡書が届いて地元の警察署でやって来た。運転免許を取り立ての人かそうでなくても高齢や違反などの状況によって手続きが変わるから失敗しないためにブログに取り上げておきたい。 更新手続きの一般的な流れ ゴールド免許・運転免許証(優良) by TAKAPON 受け付け:申請書適正検査:視力確認更新審査:病状確認写真撮影:新しい免許証用法定講習:運転者の区分で内容は異なる免許証交付:手続きの場所で日は異なる 警察署では他の人と法定講習の開始を合わせて待ち時間を減らすためにその前の適性検査から写真撮影まで後回しにすることもある。 運転免許証更新のお知らせ 更新連絡書に主に七つの項目があり、送付される地域によって表記は幾らか異なる。 更新期間更新場所更新時講習の区分運転者の区分誕生日の40日前から過去5年間の最終違反(事故)日更新手続きに必要なもの更新手続きの内容 免許更新①更新期間 免許証を更新する場合|警察庁 運転免許の更新年の誕生日の丁度一ヵ月前から丁度一ヵ月後の二ヵ月と二日になる。 更新期間内に更新手続きを終了しないと運転免許を失効する。回復することはできるけれども手続きが大変になり、料金も増える。 更新場所によって新しい運転免許証の受け取り日か変わる。受け取り日が更新日よりも遅れても問題はない。代用で受け取る穴あき免許証が有効になっている。 参考サイト運転免許証の有効期限が過ぎてしまった方へ(失効手続等) 高齢者の独自要件 運転免許の更新年に七十歳以上になる運転者は高齢者として高齢者講習(七十五歳以上の場合は事前の認知機能検査と違反歴によって運転技能検査も含む)を受けなくてはならず、これが誕生日の五ヵ月と一日前から開始できる。 高齢者は高齢者講習で運転免許の更新が可能と認定された高齢者講習終了証明書を持ってないと運転免許の更新の手続きは完了しない。 免許更新②更新場所 運転免許の住所の都道府県内の警察署、運転免許センター、運転免許試験場などになる。 優良運転者の特別措置 優良記載のゴールド免許への更新では他の都道府県の警察署や運転免許センターなどでも運転免許証を更新することができる。 経由(地)更新と呼ばれる。気楽だけれども不利な面もあるから注意したい。 更新期間が誕生日から前の一ヵ月と一日までに短縮される。免許証の住所や氏名の記載事項の変更や再交付を申請できない。住所の都道府県の収入印紙の事前購入で更新手数料が上がる。 更新場所によって受け付け時間や窓口が変わるから分からなければ問い合わせる必要がある。 高齢者の独自要件 運転免許の更新年に七十歳以上になる運転者は高齢者として高齢者講習(七十五歳以上の場合は事前の認知機能検査と違反歴によって運転技能検査も含む)を受けなくてはならず、これが運転免許証センターや運転免許試験場や自動車教習所などで実施される。 特定任意高齢者講習を行っている場所ならば運転免許証の住所以外の都道府県でも大丈夫なので、利用する場合は問い合わせて確認する。 自動車教習所のみで実施される運転免許取得者等教育を受講すると高齢講習が免除される。日時や料金は異なるので、利用する場合は問い合わせて確認する。 高齢者は高齢者講習で運転免許の更新が可能と認定された高齢者講習終了証明書を持ってないと運転免許の更新の手続きは完了しない。 高齢者講習終了証明書は特定任意高齢者講習終了証明書か運転免許取得者教育終了証明書でも同等に扱われる。 免許更新③更新時講習の区分 運転免許証の更新年の誕生日の四十日前から五年の間に交通違反や怪我のある事故があるかどうかで更新で受ける講習内容が変わる。 運転免許証の状態に拘わらず、およそ五年前から現在までの運転状況によって講習内容が増減する。または講習時間が伸縮するようになっている。 更新時講習の五つの区分 優良運転者講習 更新年に七十歳未満 優良記載のゴールド免許で指定の五年以内も無事故無違反 三十分程度の講習時間 一般運転者講習 更新年に七十歳未満 免許取得五年以上で指定の五年以内に3点以下の違反が一回 一時間程度の講習時間 違反運転者講習 更新年に七十歳未満 免許取得年数が何年でも指定の五年以内に3点以下の違反が二回以上か道路内外の人身事故などの重大違反が一回以上 二時間程度の講習時間 初回更新者講習 更新年に七十歳未満 免許取得五年未満で優良運転者か一般運転者の条件に該当 二時間程度の講習時間 高齢者講習終了者 更新年に七十歳以上 事前の高齢者講習のみで更新時の講習はない 自分が更新時にどの講習を受けるかが分かる。 優良・一般・違反・初回更新(更新年に七十歳未満の運転者)の講習について 担当者の講習を聞いたり、講習ビデオを観ることになる。 優良運転者は担当者の講習だけで講習ビデオを観ないこともあるくらい早く終わり、一般運転者は両方で少し長くなり、初回更新者と違反運転者は担当者の講習がさらに伸びたりして最も時間がかかる。 講習内容は自動車運転に関わる道路交通法の改正、資質向上や安全性が主体になる。 高齢(更新年に七十歳以上の運転者)の講習について 高齢者の運転免許証の更新に必要な手続(令和2年改正道路交通法による変更点)|警察庁 運転免許の更新に先立って高齢者講習に参加して更新許可の高齢者講習終了証明書を貰わなくてはならない。 普通に担当者の講習や講習ビデオで学ぶ以外に検査器を用いた運転適正の指導や運転技能の教習を受けて全体的でニ時間くらいかかる。 高齢者講習を免除できる自動車教習所の運転免許取得者等教育は、ニ時間以上、かかるとされる。 高齢者で更新年に七十五歳以上の場合は併せて認知機能検査も受けることになり、安全運転が可能な記憶力や判断力などを確かめるために三十分くらい追加される。 参考サイト認知機能検査について さらに一定の違反歴があれば運転技能検査を受けて運転の基本的な能力を確認する必要もあり、十分程度、かかる。失敗しても手数料を払えば何度でも受けることができるらしい。 参考サイト運転技能検査について(令和4年5月13日以降) 免許更新④運転者の区分 運転する女性 by nene0802 地域差があり、現行か予定/更新前か更新後の運転免許証の区分を示す色や有効期限が分かる。 運転者の五つの区分 違反歴の条件の直近の五年は更新年の誕生日の四十日前から起算される。 優良運転者 免許取得五年以上で直近の五年間の無事故無違反 金/ゴールド|五年 一般運転者 免許取得五年以上で直近の五年間の違反が3点以下の一回 青/ブルー|五年 違反運転者 免許取得年数が三年以上で直近の五年間の違反が3点以下の二回以上か道路内外の人身事故などの重大違反が一回以上 青/ブルー|三年 初回更新者 免許取得五年未満で直近の五年間の違反が3点以下の一回 青/ブルー|三年 新規取得者 免許取得五年未満で一度も更新されてない状態 緑/グリーン|三年 違反歴の条件の直近の五年は継続期間なので、途中で運転免許を失効したら已むを得ない理由で半年以内に再取得した場合を除いてそこまでしか年数を遡らず、優良運転者のゴールド免許ではなく、一般運転者のブルー免許を代わりに取得せざるを得ないことがあるようだ。 高齢者の独自要件 更新年に七十歳になる優良運転者と一般運転者の有効期限は五年で通常と変わらないけれども七十一歳になる人は、一年、減って四年、七十二歳以上になる人は全て、二年、減って三年になって通常よりも短い。 運転能力が不安な年代だから違反や事故が少なくても多めに講習を受けさせて後々の違反や事故を未然に防ぐためなんだと思う。 免許更新⑤誕生日の40日前から過去5年間の最終違反(事故)日 更新時講習の区分が確定した理由が分かる。 指定の五年間に違反があれば日時とどんな違反が記載されてなければ空欄になる。 免許更新⑥更新手続きに必要なもの 更新時に持参しなくては更新手続きが完了しないものが挙げられる。 運転免許証 更新される免許番号も示されている。 更新連絡書 只の通知書ではないから捨ててはならない。ただし紛失した場合でも優良運転者の経由(地)更新を除いて窓口への申し出によって更新手続きは可能らしい。 手数料 更新手数料は二千五百円で、講習手数料は更新時講習の区分によって異なる。 優良運転者講習の場合_五百円/合計三千円一般運転者講習の場合_八百円/合計三千三百円違反運転者講習の場合_千三百五十円/合計三千八百五十円初回更新者講習の場合_千三百五十円/合計三千八百五十円高齢者講習終了者の場合_なし/合計二千五百円 高齢者の独自要件 更新年に七十歳以上の高齢者の場合は事前の高齢者講習などで講習手数料を払うことになる。 高齢者講習か特定任意高齢者講習の普通自動車免許取得者_六千四百五十円高齢者講習か特定任意高齢者の原付か二輪か小型特殊か大型特殊_二千九百円運転免許取得者等教育_自動車教習所によって異なる。 更新年に七十五歳以上の高齢者は認知機能検査、さらに必要ならば運転技能検査が課せられる。 認知機能検査_千五十円運転技能検査_三千五百五十円 運転技能検査を行う場合は高齢者講習か特定任意高齢者講習の手数料は普通自動車免許取得者でもその他の部類の二千九百円になる。 更新時の誕生日が令和4年10月12日以降の場合は認知機能検査の代わりに医師の診断書を代用することができる。 その他 優良運転者講習を他の都道府県で行う場合は元の収入印紙の事前購入の代金免許証を破ったり、汚したり、資格停止中の場合は縦3cmと横2.4cmの写真一枚免許証を失くした場合は縦3cmと横2.4cmの写真一と印鑑と健康保険証などの身分証明書本籍や氏名を変更する場合は本籍と外国人は国籍も記載された住民票住所を変更する場合は新しい住所を証明できる住民票や保険証や公的な機関の通知書や郵便物といった書類高齢者の場合は高齢者講習終了証明書と必要ならば認知機能検査結果通知書や運転技能検査受検結果証明書かそれらと同等のもの カラーコンタクトレンズは適性検査で外さなくてはならないかも知れないから収納容器を持っていた方が良い。 IC免許証の暗証番号を登録することになるから四桁の数字を、二組、決めておいた方が良い。 高齢者講習や認知機能検査や運転技能検査では通知書と運転免許証と筆記用具(黒のボールペン)が必要になる。 免許更新⑦更新手続きの内容 申請できる場所と受け付け時間と講習時間と新しい免許証の交付などが記載されている。 申請できる場所 警察署だと平日のみ、運転免許センターや運転免許試験場は年末年始を除いて日曜日も申請できる。 運転免許の住所の都道府県内になるのが普通だけれども優良記載のゴールド免許への更新では経由(地)更新が許可されて住所以外の都道府県で申請しても構わない。 受け付け時間 およそ午前八時頃から午後四時くらいまでになるけれども違反運転者講習と初回更新者講習で講習時間がニ時間と長いと午後ニ時くらいで閉じられるようだ。 講習時間 個々の更新時講習の区分によって変わるけれども高齢者講習を除いて実施する場合は受け付けから、適宜、行われる。 免許証の交付 即日交付警察署と運転免許センターと運転免許試験場は新しい免許証が基本的に手続きか更新時講習(手続きから遅れる場合)の即日で交付される。転入を行う場合など、例外的に遅れることもある。 通常の警察署では新しい免許証は約一ヵ月後に交付される。 優良記載のゴールド免許への更新では希望によって千円で自宅に郵送することもできる。 手続きの後から新しい免許証の交付を受ける場合、それまでの間、穴が開いて裏面に「更新手続き中」と有効期限が記された古い免許証、通称、穴あき免許証を受け取って使うことになり、交付日に提出して新しい免許証と交換して貰う。 運転免許センターや試験場などの大きな会場の日曜日や年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休の前後は混雑して時間がかかる可能性もある。 参考サイト運転免許の更新等運転免許に関する諸手続について 以上で運転免許証更新のお知らせについて終了する。 その他、更新手数料の支払いのとき、各都道府県の交通安全協会への有料の加入を求められる。以前は何の説明もなかったりして義務のような誤解を多く招いていたけれども昨今は任意で、拒否しても構わないことか知られるようになった。 地域の交通安全運動や関連費用に使われるらしく、加入する場合は年間五百から七百円程度を、免許証の有効期限の年数分、例えば優良運転者ならば五年分の二千五百から三千五百円程度を支払う。 参考サイト交通安全協会 コメント 新しい投稿 前の投稿
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