どうも単数か複数か分かり難い英語の表現があって熟語の「a lot of」(沢山の)や「a number of」(多くの、幾つかの)や「a variety of 」(様々な)なんだけれどもそれぞれがそこにあるというときに単数扱いの「There is」か複数扱いの「There are」のどちらに続くのかの使い分けについて調べてみた。
使い分け①a lot ofは単数でも複数でも良く使われる
単数扱いになるのは概して不可算名詞(数えずに纏めて捉えられる対象)を示しているときだ。
a lot of 不可算名詞
例文
There is a lot of love.
沢山の愛がある。
不可算名詞は「love」などと単数形で示されてそれに合わせて動詞も「is」のような単数形になる。
複数扱いになるのは概して可算名詞(数えて分けて捉えられる対象)を示しているときだ。
a lot of 可算名詞
例文
There are a lot of books.
沢山の本がある。
可算名詞は「books」などと複数形で示されてそれに合わせて動詞も「are」のような複数形になる。
使い分け②a number ofは単数よりも複数で良く使われる
可算名詞を示しながら複数扱いになることが非常に多くて全般的だ。
a number of 可算名詞
例文
There are a number of flowers.
多くの花がある。
可算名詞は「flowers」などと複数形で示されてそれに合わせて動詞も「are」のような複数形になる。
しかし単数扱いもないわけではなく、発音のし易さ、あるいは数のイメージを一纏めに近付けると可算名詞を示しても複数扱いにならない。
例文
There is a number of flowers.
一杯の花がある
可算名詞は「flowers」などと複数形で示されるもののそれと合わせずに動詞は「is」のような単数形になる。
不可算名詞を示すことは基本的になく、およそnumber/数を用いた熟語だし、複数扱いでも単数扱いでも示されるのは可算名詞が標準的とされる。
因みに似た表現の「the number of」は例えば「the number of leaves」が葉の数のように普通に数自体を捉えるから熟語の「a number of」とは意味合いが異なり、示される名詞に関わらず、特定の数を指し示す言葉として単数扱いになる。
使い分け③a variety ofは複数が単数よりも使われ易い
可算名詞を示しながら複数扱いになることが多くて一般的だ。
a variety of 可算名詞
例文
There are a variety of dogs.
様々な犬がいる。
可算名詞は「dogs」などと複数形で示されてそれに合わせて動詞も「are」のような複数形になる。
しかし単数扱いもないわけではなく、発音のし易さ、あるいは種のイメージが一括りに近付けると可算名詞を示しても複数扱いにならない。
例文
There is a variety of dogs.
多様な犬がいる。
可算名詞は「dogs」などと複数形で示されるもののそれと合わせずに動詞は「is」のような単数形になる。
不可算名詞を示すこともないわけではなく、さほど多くはないみたいだけど、すると示される単数形に従って単数扱いになる。
a variety of 不可算名詞
例文
There is a variety of knowledge.
様々な知識がある。
不可算名詞は「knowledge」などと単数形で示されてそれと合わせて動詞も「is」のような単数形になる。
三つの熟語の何れも示される名詞が不可算か可算によって単数扱いか複数扱いになると文法的に認められるけれども例外や制限も起こり得る。
一番目の「a lot of」は不可算名詞と可算名詞に準じた単数扱いと複数扱いが行われるだけだから最も分かり易い。
二番目の「a number of」は可算名詞の複数扱いが大半を占めていて、時々、可算名詞の単数扱いがあるけれども不可算名詞を示すのは普通はない。
三番目の「a variety of」は可算名詞の複数扱いが相当に多い中で、可算名詞の単数扱いもあり、さらに不可算名詞の単数扱いもないわけではない。
因みに「an amount of」(大量の)も似た熟語だけれどもこれは不可算名詞の単数扱いしか基本的にないらしくて例えば「There is an amount of snow」(大量の雪がある)のように動詞も単数形の表現が取られる。
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