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抜歯後の治療法はブリッジも入れ歯もインプラントも自家移植も一長一短があって選び難い

日本人は五十代で平均三本の歯を失っているといわれる。抜歯の原因は歯周病が最も多く、次いで虫歯が多く、その他は歯が弱い/噛み合わせが強いとか事故/怪我での破損がある。何れも歯科で治療しても元の歯を保てず、抜かざるを得なくなってしまう。

腕を組んだ歯科医

歯は自然に抜けるよりも歯科で抜歯の治療を勧められて失うことが殆どで、統計上、歯の状態によって抜歯に至る確率が変わることが分かっている。

  1. 治療しなかった虫歯
  2. クラウン装着の治療歯
  3. 部分入れ歯の針金がかかる歯
  4. 歯周病が進行した歯

気付き難いのは歯科で全体の被せ物を行ったクラウン装着の治療歯が危ないという。神経を取り除く際の根幹治療で細菌が残っていると次第に内側から虫歯が痛みもないままに広がる。再び治療する頃には元の歯を保ちたくても手遅れになり易いわけだった。

虫歯や歯周病や色んな負担がかかる歯は各々の状態が悪化するほどに抜歯の確率が上がるから元の歯を保つには早期発見と治療が断然と勧められる。

整った歯列の必要性

歯のブリッジと入れ歯とインプラントの選択肢Choice of dental bridges, dentures or dental implants [CC BY 2.0], via Authority Dental

歯は一本でも抜けると周りの歯が支え合えなくて悪影響を及ぼされて次々と弱って行くらしい。噛む力に押されて徐々に横の歯が倒れて来たり、向かいの歯が伸びて来たりしてぐら付いて抜け易くなる。または歯並びが乱れると歯磨きが難しくなって磨き残しから虫歯や歯周病にかかる危険性が増す。なので失われた歯の隙間は義歯で埋めて歯列を元通りに整える治療が是非とも求められる。噛めないとか支障があるだけではなくて歯の健康(全身にも波及するだろう重要な要素)が一層と脅かされるのを避けるためには欠かせない。

歯科で義歯を使った抜歯後の治療法が幾つか可能なんだけれども現時点で厳しいと感じるのはどれも一長一短があって必ずしも万能なものはないので、もしも行うならば自分の気持ちに合わせてどれを選ぶかを良く考えないと後悔せざるを得ないかも知れないと予め注意しておきたい。

抜歯後の治療法①ブリッジの一長一短

歯のブリッジのキャラクター

ブリッジは失われた歯の両隣の歯を大きく削ったのを土台/支柱として義歯を固定する。

ブリッジの利点

  • 義歯の安定性が高くて以前と同程度に噛める
  • 見た目を以前と殆ど変わらずに仕上げられる
  • 保険適用の数万円から安くできるものがある
  • 早ければ数週間で完成して使えるようになる

一番奥の歯の場合は無理ではないけれども土台の歯が片側しか得られず、固定する力が著しく下がるために余り推奨されない。

噛む力は義歯を固定する土台の歯の状態に左右されるので、良いと上がるけれども悪いと下がって以前よりも劣るかも知れない。

見た目を完全に抜歯前に近付けるには自由診療で治療費を上げるしかなく、分けても保険適用で目立たない奥歯(犬歯/糸切り歯までの六本の前歯を除く)には白ではなくて銀色の金属の素材が用いられるので、口を開けると見えないともかぎらない。

歯を抜いた直後だと回復するのに一ヵ月程度が必要で、隙間に合わせるのを待つために完成するのも遅れることになる。

耐用年数は八年前後とされる。およそ土台の歯が弱ると長持ちしない。

ブリッジの欠点

  • 多くても三本くらいまでしか治療できない
  • 隣り合う歯が健康でなくては取りかかれない
  • 健康な歯を大きく削らなくてはならない
  • 取り外せないから汚れは歯磨きで慎重に落とす

土台の歯は大きく削って噛む力も普通よりも強くかかるために後から弱って来て抜歯になってしまう恐れも否定できない。噛み合わせのバランスが取れて噛む力が適度に分散されると長持ちする確率は上がる。

通常、土台の歯は外側のエナメル質と次の象牙質まで大きく削られて歯の防御力が落ちて病気にかかり易くなる。自由診療で治療費が上がるけれども土台の歯の外側のエナメル質に浅い溝を付けるだけで歯の病気にかかり難くするようなヒューマンブリッジというタイプもある。

義歯と土台の歯の隙間、そして義歯の下―歯茎から僅かに離れている――と義歯と歯茎の間にも汚れが溜まり易い。口臭が増えたり、歯の病気にかかったりしないように慎重な歯磨きで清潔に保つ。歯ブラシだけではなくて歯間ブラシやデンタルフロスも使うと細かい部分まで手入れができる。そして歯科で三ヵ月か半年に一回程度の定期検診を受けるのが望ましい。

抜歯後の治療法②入れ歯の一長一短

歯の部分入れ歯のキャラクター

入れ歯(有床義歯)は床が付いた義歯を他に歯が残っていれば部分入れ歯(局部床義歯)として留め具(クラスプ)でかけてさもなければ総入れ歯(総義歯)としてそのままで装着する。

入れ歯の利点

  • 何本の抜歯でも十分に治療することができる
  • 留め具を使うときも周りの歯を少ししか削らない
  • 取り外して洗えるから汚れは比較的に落とし易い
  • 保険適用の数万円から安くできるものがある

治療期間は保険適用で、一ヵ月程度、高額の自由診療で装着する精度を上げると細かく調整するために三ヵ月程度がかかるかも知れない。

汚れは義歯を取り外して目の前でしっかり洗浄できるから落とし易くて助かる。歯ブラシで磨くのに加えて入れ歯の洗浄剤での浸け置き洗いを行うのが効果的なんだ。

保険適用の入れ歯は義歯の床がプラスチックで柔らかいために使っていると数年で磨り減って新しく作り替える必要が出て来るかも知れない。長くても耐用年数は五年程度とされる。自由診療の高性能な入れ歯だと、二十年以上、持つ場合もあるかも知れない。

部分入れ歯の留め具が保険適用だと銀色の金属なので、もっと目立たないものにしたいときは高額の自由診療が求められる。

入れ歯の欠点

  • 揺れ動いて噛む力が抜歯前と比べて半減する
  • 保険適用の素材は食事で熱への感度が下がる
  • 不意に外れると飲み込んでしまう恐れがある

自由診療で治療費が上がるけれども歯茎に歯根が残っていれば義歯と両方に磁石を埋め込んでもっと強く固定するマグネット式の入れ歯もある。

素材に関しても熱伝導率が高くて以前と同じような食事が可能な入れ歯を作成できるのは保険適用外になる。

口の中でずれたり、外れたりすると不愉快だし、認知症の老人なんか知らずに飲み込んでしまう危険性も増すから歯科で良く合わせて作成しなくてはならない。

装着中の違和感は入れ歯安定剤(義歯安定剤)を使うことによって軽減することができる。ただし入れ歯が歯茎に良く合ってないと何度も噛んでいる間に顎の骨が痩せてついに入れ歯が支えられなくなってしまったり、入れ歯安定剤がはみ出していると細菌が繁殖し易くて特に唾液が少ないドライマウスの人だと多く健康被害を生じたりするのを注意しなくてはならない。

入れ歯は良く合わせても使っている間に変形しないともかぎらず、あるいは顎の骨の状態も同じとはかぎらないので、装着感に留意しながら歯科で三ヵ月か半年に一回程度の定期検診を受けるのが望ましい。

抜歯後の治療法③インプラントの一長一短

歯のインプラントのキャラクター

インプラントは顎の骨の中に埋め込んだ人工臓器(インプラント:チタンの螺子/フィクスチャーが良く使われる)の上部に義歯を単独で固定する。

インプラントの利点

  • 何本の抜歯でも十分に治療することができる
  • 義歯の安定性が高くて以前と同程度に噛める
  • 見た目を以前と殆ど変わらずに仕上げられる

ブリッジ入れ歯の良いところを併せ持っていて抜歯前の状態に相当に近付くから抜歯後の治療の効果としては非常に優れている。

耐用年数は十年から三十年程度になる。汚れに非常に弱いから清潔に保つほどに長持ちする可能性が高い。

インプラントの欠点

  • 基礎を形成する顎の骨が弱いと取りかかれない
  • 手術の失敗による後遺症や死亡の可能性がある
  • 取り外せないから汚れは歯磨きで慎重に落とす
  • 自由診療しかないから高額の治療費を必ず払う
  • 治療期間は長いと一年以上をかけることもある

顎の骨が弱くて不向きな人というのは一般的に糖尿病骨粗鬆症や沢山の喫煙や重度の歯周病などが挙げられる。

日本では歯医者が独力で知識や技術を身に付けなくてはならず、施術に個人差が大きいらしい。顎の骨の神経を損傷して口の動きが鈍くなったり、動脈を損傷した大量出血などから死亡する事例も出ている。どんな歯科、または歯医者でやるかは普段にも況して注意深く判断するべきだろう。

義歯の根本が細くなっていて横の歯との隙間に汚れが溜まり易く、歯と歯茎の境目も同様で、不潔だと口臭が増えたり、歯の病気にかかったり、あるいは人工臓器が埋め込まれた歯茎の隙間から顎の骨に悪影響を及ぼさないとはかぎらない。慎重な歯磨きで清潔に保たなくてはならない。歯ブラシだけではなくて歯間ブラシやデンタルフロスも使うと細かい部分まで手入れができる。そして歯科で三ヵ月か半年に一回程度の定期検診を受けるのが望ましい。

全て保険適用外の自由診療として扱われるので、費用は大きく嵩み、安くても一本当たり、数十万円はかかるようだ。

検査して施術が可能ならば顎の骨に一センチ以下の穴を開けて人工臓器を埋め込んで周りに結合するのを待って――上顎で三~六ヵ月、下顎で二~三ヵ月――から義歯を取り付けるのに平均して四ヵ月くらいかかる。歯を抜いた直後だと回復するのに数ヵ月を待ったり、あるいは顎の骨が不足している場合は補強するための手術が追加される場合もあって人工材料の投入か自分の他の骨の移植か再生するための造成などでさらに半年前後が多くかかる。

抜歯後の治療法④自家移植の一長一短

二本の寛いでいる歯のキャラクター

自家移植は自分の他の健康な歯を抜いて埋めるのが必要な歯抜けへ付け替える。

自家移植の利点

  • 義歯の安定性が高くて以前と同様に噛める
  • 歯の感触が本物の歯だから十分に維持される
  • 抜歯から始める場合は保険適用で安くなる

抜歯後の治療の効果は非常に優れているインプラントをさらに上回るくらい良いというか、本物の歯を新しく生やしたように付けるから理想的とも過言ではない。

歯根膜という歯の表面の歯茎と接着される部分のクッションのような組織が人工歯では再現できないらしく、噛んだときの歯に加わる微妙な力加減(髪の毛一本の違い)まで分かるようになるのが天然歯を使った自家移植ならでは特徴になっている。

治療費は保険適用の条件があって使うのが親知らず(成人頃から最も後ろに生えて来る歯)か埋伏歯(歯茎の中に隠れたままの歯)で、さらに移植先の歯がまだ残っている(治療時に初めて抜く)場合という即時型移植にかぎって、一本当たり、一万円程で収まる。

もう既に歯抜けになっていると自由診療で、十万円以上、かかるのが普通みたいだ。

大抵、付け替える歯は歯茎の中の歯根の部分しか使わず、歯茎から上の歯冠の部分は虫歯の治療と同じように削って神経を含めた歯髄を取り除く――抜いたときに神経が死んでしまうため――根幹治療の後に全体の被せ物:クラウンをする。

自由診療でもう既に歯抜けの場合は移植先の隙間を十分に広げるための矯正治療が追加されるかも知れない。

治療期間は歯を付け替えるだけならば二ヵ月程度で完了するけれども事前の矯正治療が必要だと総じて、半年以上、かかることが多い。

耐用年数は新しい歯が体内で異物として排除されたり、短い場合もあるけれども五年から十年が目安になる。しかし上手く行って十年を越えるのも決して珍しくないらしい。歯を付け替えるだけで、駄目になれば他の治療法を含めてやり直しに向いているから抜歯後の治療法の最初の選択肢として捉えると良いかも知れない。

汚れに対しては移植直後の一週間程度は歯科で専門的に洗浄したり、その後、暫くは柔らかい歯ブラシを使って慣れれば天然歯と同じように毎日の歯磨きをしっかり行ってなるべく三ヵ月か半年に一回程度の定期検診を受けることが推奨される。

自家移植の欠点

  • 自分の他の使える健康な歯が欠かせない
  • 移植先の顎の骨の穴の形が合わないと無理

自家移植は義歯として使える歯が非常に限られていて人によっては全くないわけだから誰でも可能な治療法ではあり得ない。

その上でも虫歯だったり、歯根が曲がっていると使えなかったり、移植先の顎の骨の形が合わなくても無理になってしまうから容易ではない。

一説によると希望する患者の半分くらいしか施術されず、残りの患者は検査の段階で却下されるそうだ。

取り上げた四つの抜歯後の治療法はどれも一長一短があって少なくとも自分の歯の状態と使用感の好みに裕福でなければ治療費も考慮しながら最適なものを選ばなくてはならない。

僕は虫歯だらけで本当に酷い口の中だけれども治療しながら幸いにも歯を抜いたことだけはまだ一度もない。

現今、抜歯後の治療法は全てにおいて存分に満足できる段階には確立されてない世の中なので、どれも選ばずに済ませられる生活を大切にするべきだし、何よりもプラークコントロールで歯の健康を守って一日でも長く歯を保つように取り組みたいと改めて感じる。

参考:歯の喪失の原因 虫歯はどの段階で抜く必要がある?抜歯の費用や手順をご紹介 【歯を失った時の義歯治療】ブリッジ、入れ歯、インプラントなど 歯の治療 Vol.1

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